心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

三ツ石山~大深岳 紅葉の絨毯に通ずる縦走路へ(1)

2016年10月08日 | 東北の山


三ツ石山(1,466m)・小畚山(1,467m)・大深岳(1,542m)・源太ヶ岳(1,545m)

 行ったこともないのに、地図を見ただけで気になる山がいくつもあります。昭文社『山と高原地図 岩手山・八幡平』を広げると、ほぼ真ん中に”松川温泉”という温泉があり、そこから時計回りに三ツ石山~大深岳~松川温泉 と結ぶと三角形になります。バランスが取れて形がよいです。これだけで、いい日帰りコースを見つけて得をした気分になります。そのうえ歩いた後で温泉につかれるのだから完璧です。そうしてたった一枚の地図が、ここにとてもいい山があると知らせ、早く登山の計画を立てるようにと催促します。

 もっとも、三ツ石山のことは2か月前に知っていました。それは同じ岩手県の姫神山に登った時のことで、地元の人と立ち話をしている中でこのコースのことを教えてもらったからです。「岩手の馬蹄形コース」と呼ばれているとのことでした。


 今回は、その三角形のうち二辺を歩き、一辺はショートカットすることにします。
 王子駅から盛岡行きの夜行バス「ドリーム盛岡(らくちん号)」に乗ります。日によって運賃が4段階に分かれていて、この日は片道6,500円で盛岡まで行くことができました。予約したときはほとんど満席に近く、一番後ろのしかも通路側の席しか取れなかったのに、乗ってみると空席がいくつかあり窓側の席に変えてもらえました。予約だけして実際に乗っていない人が多かったということでしょうか??
 盛岡駅から電車で滝沢駅へ移動し、そこからタクシーで登山口の奥産道網張ゲートへ行きました。ゲートの近くは車でいっぱいでした。滝沢駅のある滝沢市は、人口が5万人を超えて、もとは日本一人口の多い「村」として知られていました。2014年の元旦に、「村」から「市」になりました。



 最初は40分ほど、なだらかな登りの舗装路歩きです。景色が良くて飽きさせません。とんがり帽子の乳頭山(烏帽子岳)が見えています。とても小さな帽子です。次に登ってみたい山をまた見つけました。
 舗装路が終わって登山道に入ると、ブナの樹が美しいです。急坂はないですが、ぬかるみはあちこちにありました。三ツ石山荘までは、ぬかるんでいない場所を探す方が難しいくらいでした。




 (登頂:2016年9月下旬) (つづく)



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