心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

火打山(1)

2016年06月27日 | 志賀高原・浅間山・妙高山


火打山(2,462m)


 「~ 三月下旬ではまだすべての山が雪を置いていたが、とりわけ火打が白かった。どんなに雪が降り積っても山のすべてを覆うわけにはいかない。どこかに雪をつけない崖や岩壁がある。ところが火打だけは完璧に白かった。こんなに一点の黒もなく真白になる山は、私の知る限り加賀の白山と火打以外にはない。 ~」 (『日本百名山』深田久弥(新潮社))

 飯縄山の頂上から見た火打山は、確かに完璧な白色でした。その2カ月後、真っ白ではなくなった火打山に登ることにしました。真っ白だった火打山がどんな山なのかとても興味があります。花も楽しみで、噴煙たなびく新潟焼山も間近で見ることができるのも楽しみです。
 新宿発の夜行バスで長野へ入り、豊野で乗り継いで朝6時にしなの鉄道の妙高高原駅に着きました。降りた乗客は10人もおらず、静かでした。スキー以外では初めて降りた駅でした。
 ここでは、帰りのシュプール号を待つ間、駅前の食堂によく行ったものです。その食堂は、真っ暗でも分かりやすいようにということか、パチンコ屋のネオンサインのような看板を掲げていましたが、内装は普通でした。おでんをオーダーしたことが多かったです。お品書きのコーヒーが、「クーリムコーヒー」だったのも覚えています。
 寂しいことに食堂のあった場所は更地になっていました。
 タクシーで登山口の笹ヶ峰へ向かいました。山菜採りに来ている人を多く見かけました。車は、地元の長岡ナンバーばかりです。今の時期はネマガリタケ(チシマザサ)が多く採れるそうです。ネマガリタケはコクも旨みもとても濃いと思います。
 あとは、山うどもまだ採れるのではないか、ワラビはもう終わっているだろうとのことでした。

 登山口には立派な門がありました。駐車場は盛況で、今度は半分以上が他県ナンバーでした。時計はほぼ朝の7時を指しています。最初は木道に沿って緩やかな登りで、とても歩きやすいです。ブナの樹はここでも美しく、高妻山より背の高いものが多かったような気がします。
 水量の多い黒沢を立派な橋で渡ります。






 (登頂:2016年6月中旬) (つづく)



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