心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

八ヶ岳南部の山々へ(2) 青年小屋から編笠山へ・富士山の眺望とチェンバロの思い出

2020年03月22日 | 八ヶ岳


西岳(2,398m)・編笠山(2,524m)・権現岳(2,715m) (つづき)


 西岳の頂上から青年小屋までは、下って登ってが何度かあり、結果ほとんど平行移動でした。
 小屋の入口には、「遠い飲み屋」と書かれた赤提灯が下げられています。赤提灯のある山小屋は初めて見ました。
 ボトルキープができるのもユニークです。
 夕食はとてもおいしく、そのうえ食後にはデザートの巨峰が出る嬉しいサプライズがありました。今日の歩荷で、麓から背負って来られたそうです。
 青年小屋がまたユニークなのは、食堂にチェンバロが置かれていることです。時には、音楽会も開かれるとのことです。
 マスターの竹内さんに声をおかけして、少し弾かせてもらいました。昔習った、バッハのインベンションやフランス組曲を弾いてみると、音が澄み切って聴こえる気がしました。
 ここは標高2,380メートルの青年小屋、自分にとっては最高標高での演奏記録(?)になり、今日の記録を上回ることはおそらくないでしょう。

 翌日、朝食の後編笠山を目指しました。
 灰色の火山岩が折り重なる斜面を登ると、頂上を前に一度樹林の中に入りました。
 30分で山頂に着きました。風が強く、上空には雲の模様が複雑に広がっていましたが、その中で富士山がくっきり見えているのは奇跡と言いたいくらいに凄かったです。
 色々な山から富士山を眺めましたが、この日ほど劇的な風景はなかなか見られません。
 さらに、富士山の次に高い南アルプスの北岳も見え、はるか遠くには、北岳の次に高い北アルプスの穂高岳が見えます。視線を右にのばすと、槍ヶ岳の穂先も確認できます。
 南アルプスの向こうに中央アルプス、さらに奥には御嶽山も頂上から裾野まで全部見ることができました。


 日本第二位の高さを誇る北岳をはじめ、南アルプスの山々。


 南アルプスの向こうには、中央アルプスと御嶽山。




 (登頂:2012年10月中旬) (つづく)   



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。