「大好き」を叫ぶログ!!

アニメやゲームの感想を書いていきます。

【スーパースター!!】第1話「まだ名もないキモチ」感想

2021-09-24 08:04:21 | アニメ感想_『ラブライブ!スーパースター!!』


第1話「まだ名もないキモチ」のストーリー解析、および感想記事です。

 

✅総評


ついに始まった『ラブライブ!スーパースター!!』!
第1話では、今作の主人公であるかのんは、「結ヶ丘女子高等学校の音楽科に進み、歌でみんなを笑顔にする」という夢に破れたで登場。
昔からここぞという時に力を発揮できないかのん。
何度も失敗を繰り返し、受験での失敗を機に、ついには自分には才能がないと歌をあきらめてしまう。

しかし歌が大好きだからこそ、かのんは可可のスクールアイドル探しを手伝うことに。
そんな誰かの夢を応援しようとするかのんの姿勢は、まさにアイドルそのもの。
そのやさしさに触れた可可が、もう一度だけ歌ってみないかとスクールアイドルに誘うところは、エモさが臨界点を突破。
全体的なストーリーはスマートで、幸先の良いスタートだったと思う。

 

個人的によかったなと感じた部分を書いておきます。

 

🔴ヘッドフォン


かのんの首にかかっているヘッドフォンは、音楽を聴くために存在しているわけではない。
まわりの声を聴かないようにする小物として機能していた。
そもそも、かのんは元クラスメートに出会うまでは原宿の賑やかな表通りではなく裏通りを歩いていた。
まわりの声や音を避けるために意図して行動していたんじゃないかと感じる。

さて、なぜかのんは、まわりの声を聴きたくないのか。
それを考えた時に思い浮かんだのが、第1話の中でかのんを慰めるシーンでのかのんに対するみんなの評判である。

中学校のクラスメートの「かのんちゃんの歌が好きだったのに」
幼馴染の千砂都の「かのんちゃんの歌聞いていたいけどな」
可可は「カノンさんの歌はスバラシイデス」

これらの賞賛の言葉は、普通に考えればプラスの言葉ととらえられる。
でも、このときのかのんにとっては、その言葉をプラスに受け止めることができただろうか。
こういった励ましの言葉は、逆にかのんへの大きなプレッシャーになっていたんじゃないかと感じてしまう。
誰かの期待に応えたいという気持ちが重圧となって、かのんを苦しめていたんじゃないかと。
だからかのんは歌をおしまいにして、周囲の声をヘッドフォンでふさいで、そのプレッシャーから逃れようとしていたのだろう。


ちなみにかのんは校門前で可可に背を向け去ろうとしたときにもヘッドフォンはつけていた。
しかし途中で引き返し、可可のもとに戻るときにはヘッドフォンを外している。
ここから、彼女が可可の言葉に耳を傾けたことがわかる。
一緒にスクールアイドルをやれる仲間がいるから、もう一度だけがんばってみようと走り出すことができたのである。
一人では立ち向かえない壁も、二人ならば乗り越えられるかもしれない。
スクールアイドルへの一歩を進めたかのんに希望の羽根が落ちてきたところは、何度も観たくなるシーンだ。

 

🔴まだ名もない歌


「ほんのちょっぴり 悲しい時なら
 背筋伸ばして 声を飛ばせば
 いつでも傍で 光をくれた歌
 手を繋ごう」

中学校のときも、受験に失敗して歌をあきらめた高校生のときも、変わらずに彼女が歌っていた「まだ名もない歌」。
(正式名称ないみたいなんで勝手につけました)
短く誰でも口ずさめるこのフレーズ、そこに込められた歌が大好きという思いの伝わる歌詞。
かのんにはこの曲があったから、失敗してもまた立ち上がれたのだろうか。
この曲の歌詞が、これから先Liella!の曲の一部になってたりしたら最高なんだけど、、、

 

✅作品基本情報

原作:矢立肇
監督:京極尚彦
シリーズ構成:花田十輝
脚本:花田十輝
アニメーション制作:サンライズ

 

✅キャラクター

[Liella!]
・澁谷かのん - 伊達さゆり
・唐可可 - Liyuu
・嵐千砂都 - 岬なこ
・平安名すみれ - ペイトン尚未
・葉月恋 - 青山なぎさ

[澁谷家]
・澁谷 ありあ - 松永あかね
・かのんの母 - 能登麻美子
・マンマル - 麦穂あんな

[学園関係者]
・理事長 - 朴璐美
・ナナミ - 和氣あず未
・ヤエ - 富田美憂
・ココノ - 白石晴香

 

✅ドライバー

メインドライバー
・歌を諦めたかのんが、スクールアイドルの世界へ踏み出す。(F-L)

サブドライバー
・各キャラクターの登場
・結ヶ丘創設者の娘である恋が、スクールアイドル活動を認めない。(E)
・かのんが可可に協力し、スクールアイドルをやってくれる子を探す。(G)

 

✅補足

🔴希望の羽根


虹ヶ咲を除いた『ラブライブ!』シリーズに登場する羽根を私は「希望の羽根」と呼んでいる。
この羽根は、夢をかなえたいと思ったもののところに落ちてくる
最初は白い羽根(=何色にも変わる羽根)で、サンシャインのときはAqoursカラーに変わった。
きっと夢へと羽ばたいたときにLiella!のカラーに染まっていくのだろう。

 

✅残された伏線

①恋がスクールアイドル活動を認めない理由は?


この学校にふさわしくないという理由でスクールアイドル活動を認めないという恋。
何の権限があってこんなことを言うのか不明な部分も多い。
このままだとただの嫌な子になってしまう。
この学校は新設校ではあるものの、同じ場所に神宮音楽学校というのがあったので、もしかしたらそこで何かあったのだろうか。
これから先の展開が非常に楽しみである。

②チラっとうつったスクールアイドルは何者なのか?


冒頭の街頭ビジョンに映っていた2人組の女の子。
あれが今作におけるLiella!のライバル枠だろううか。
めちゃくちゃサンバ感を感じる。
一体どんなドラマが生まれるのだろうか。

③平安名すみれについて


今のところ、ただのクラスメイトで感じ悪いという印象しかないすみれ。
「あたしを誰だと思ってるの」というセリフから、プライドの高さが伝わってくる。
彼女はどんな経歴の持ち主なのか。
そんな彼女も、Liella!のメンバーとして活動していくことになる。
果たしてどんな展開をみせてくれるのか。

 

✅ストーリー詳細

✔Aパート

🎞外苑西中学の屋上
P かのんがギターを弾き語る。

🎞外苑西中学の教室
L かのんは「結ヶ丘女子高等学校の音楽科に進み、歌でみんなを笑顔にすること」と夢を語る。

🎞試験会場
F かのんは課題曲を緊張で歌えず、受験に失敗する。

🎞かのんの家
P かのんは学校へ行くのが億劫そうだ。
P かのんは音が聴こえないように、ヘッドフォンをつけて歩き出す。

🎞通学路
P かのんは中学のクラスメート2人に出会う。
P 2人は音楽科に合格し、音楽科の制服を着ている。
F かのんは気まずくなってその場を立ち去る。

🎞通学路
P かのんは中学校の屋上で弾き語りした歌を歌い出す。
L 可可がかのんの歌声を聴いて驚く。
LF かのんは可可に中国語で声をかけられるが、何を言っているかわからず逃げる。

🎞通学路
P かのんは千砂都に声を掛けられる。
P 幼馴染の千砂都は音楽科に合格した。
F かのんは歌を辞め、新しいことを始めようとしているようだ。

🎞入学式
P 元々、結ヶ丘の前身は神宮音楽学校だった。
F「この地に根づく音楽の歴史を、特に音楽科の生徒は引き継ぎ大きく羽ばたいていってほしい」と語る理事長の言葉にかのんは落ち込む。

🎞教室
F かのんは自己紹介で「夢は猫を飼うこと」と語る。
P 可可とすみれが自己紹介する。
L 可可がスクールアイドルに興味がないかと勧誘する。

🎞廊下
P かのんは可可から逃げている。
L かのんが部活紹介の掲示板を見ていると、可可の勧誘する声が聞こえる。
F 可可に見つかったかのんは、再び逃げる。

🎞中庭
LF 可可はかのんをスクールアイドルに誘うが、かのんは断ろうとする。

P 恋が可可が配っていたチラシを持ってやってくる。
E 恋は、この学校にとって音楽はとても大切なものだから生半可な気持ちで勝手な行動をしないようにと注意する。
E 恋は、スクールアイドルはこの学校にとってふさわしくない、いいものとは言えないと告げる。

F かのんは可可に自分が音楽科に落ちたこと、そして歌を諦めることを伝える。
G 可可は「好きなことを頑張ることにおしまいなんてあるんですか!?」とかのんに問う。

✔Bパート

🎞かのんの家/部屋
F かのんは可可に、自分がスクールアイドルに向いていないと思うと話す。
P かのんは歌わないスクールアイドルというものはできないかと問う。
E かのんは、自分がいざって時になると声が出なくなってしまうことを話し出す。

🎞(回想)小学校の音楽会
E 独唱パートで緊張したかのんは倒れてしまう。

🎞かのんの部屋
E かのんは、歌が好きなのに大切な時ほど声が出なくなることを伝える。
G 歌は大好きだからと、可可とスクールアイドルになってくれる子を探すことを約束する。

🎞たこ焼き屋
P かのんは千砂都にスクールアイドルに興味がありそうな子がいないか聴く。
F しかし千砂都は、音楽科にはいないと思うと言う。
P かのんは、恋が結ヶ丘の創設者・花の娘であることを知る。

🎞帰り道
P かのんは、可可が発声練習をする声を聴く。

🎞かのんの家
LF かのんはギターに手を伸ばそうとするが、躊躇する。

🎞学校
LF かのんたちはスクールアイドルになってくれる子を探すが見つからない。
GE かのんは他のクラスや音楽科も回ってみようと可可を励ますが、可可は何か言いたげだ。
LF かのんは通りかかったすみれに声をかけるが、断られてしまう。

🎞学校入口
L 可可は、かのんにどうしても一緒にスクールアイドルがしたいと伝える。
L 歌が好きな人を心から応援してくれるかのんと一緒に活動したいと告げる。
F かのんは、いざという時に歌えない自分が、周りや自分自身をがっかりさせてしまうのが嫌だと吐露する。
PE かのんはヘッドフォンをつけ、出口に向かって歩き出しながら、自問自答する。
GL 門を出る手前で、かのんはヘッドフォンを外し、可可の元へ戻り、自分は歌が好きだと思いをぶつける。
L 白い羽根がかのんのバックに入る。

🎞街中
L かのんは街中で「未来予報ハレルヤ!」を歌い上げる。

(つづく)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿