「大好き」を叫ぶログ!!

アニメやゲームの感想を書いていきます。

【虹ヶ咲】第3話「大好きを叫ぶ」◆優木せつ菜の終わり、そして新たな始まりはファンと一緒に。

2021-04-26 19:32:08 | アニメ感想_『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』


はい、というわけで、せつ菜ちゃんお当番回の第3話の振り返りです。
アニメを見続けるか、それとも切るかを考えるターニングポイントなどと言われる第3話。
「ラブライブ!」を題名に関する作品なのに、その「ラブライブ!」を目指すことを否定するという展開に驚いた方も多かった回です。
何回観てもせつ菜ちゃんと侑ちゃんの熱い掛け合いは、胸に来るものがあり、私にとってもお気に入りの回の一つです。
というわけで、今回もお付き合いよろしくお願いいたします。

 

「優木せつ菜」はもういません!


前回、かすみちゃんが放った猫のはんぺんを追いかけるために、生徒会室が空になった隙をついて、実は生徒名簿を持ち出していた果林さん。
その生徒名簿には「優木せつ菜」という名前が見つからないことに気が付きます。
しかし生徒会長は「同好会は優木さんとの話し合いの結果廃部となりました」と、いないはずの人間と会話していたことになります。
このことから生徒会長の中川菜々=優木せつ菜ということがわかり、同好会メンバーと果林さんは、生徒会室に押しかけます。


かつてのスクールアイドル同好会のメンバーは、なぜ同好会を急に廃部してしまったのか、その真意を問いただします。
しかし、菜々さんは
優木せつ菜はもういません
私はスクールアイドルをやめたんです。もし皆さんがスクールアイドルを続けるなら、ラブライブを目指すつもりなら皆さんだけで続けてください」
とだけ答えます。
取り付く島もない状態。
彼女はなぜ、スクールアイドルをあきらめてしまったのでしょうか。
そして同好会を廃部にしてしまったのでしょうか。


シーン変わって、生徒会室で会議中の菜々さん。
最近、校内に困った子が住み着いているという報告を受けます。
その困った子というのが、第2話からちょくちょく登場している猫の「はんぺん」
動物の放し飼いが校則で禁止されていることもあり、生徒会長自ら網で捕まえようとします。
生徒会全員じゃなくて、会長自らなんだ……。


しかし璃奈ちゃんと愛さんによって、なんとか阻止。
璃奈ちゃんにすごく懐いている様子のはんぺんをみて、菜々さんは学校の一員に迎え入れることを提案します。
それなら、飼うのではなく学校のメンバーのひとりなのだから問題ないという若干強引な考えですが、菜々さんの、他人の大好きを傷つけない、尊重しようとする姿勢がよく表れていました。
思いのほか優しかった生徒会長に、2人もほっとしたご様子。


またシーン変わって、廊下を歩く菜々さん。
通りがかった音楽室から聞こえてきたのは、ピアノで弾く『CHASE!』のつたないメロディー
そのメロディーを奏でていたのは、1話でせつ菜ちゃんの圧倒的パフォーマンスをみた侑ちゃんでした。


生徒会長という立場上、音楽室の使用許可をとっていないであろう侑ちゃんを咎めます。
一方、せつ菜ちゃんの曲を知っているようにみえた侑ちゃんは、オタク特有の早口でナチュラルに菜々さんの手を取ってグイグイしゃべります。
そんな侑ちゃんをみて、菜々さんもタジタジ……。


せつ菜ちゃんのことが大好きになったという侑ちゃん。
侑ちゃんと歩夢ちゃんが、あの日のライブでのせつ菜ちゃんの言葉に心を動かされたことを知り、菜々さんは驚きます。
と、同時に、優ちゃんは、なぜスクールアイドルをやめてしまったのかあのライブが最後じゃなくて始まりだったら最高なのに、と呟きます。
その言葉を聞いた菜々さんは、せつ菜さんはあそこでやめるのが正しく、いい幕引きのライブだったと思うこと、逆にあのまま続けていたら彼女は部員をもっと傷つけて同好会は再起不能になっていただろうと口にします。

 

プレッシャーに押しつぶされたスクールアイドル


オープニング明けのシーンでも、自分の大好きなものは箱にしまい込んで、親に隠していた菜々さん。
きっと生徒会長をやっているのも、親の期待に応えようとしている表れなのでしょう。
それでも、誰かの期待に応えるだけでなく、自分の大好きなことも1つくらいやってみたいと思った菜々さん。
だから、大好きなスクールアイドルを、「優木せつ菜」という大好きなアニメのキャラクターからとった名前で始めたのです。
そして「スクールアイドル」としてせつ菜ちゃんは注目され、侑ちゃんのようにファンになる子も出てきました。


ファンの子の中には、スクールアイドルの全国大会「ラブライブ」にせつ菜ちゃんにも出てほしいと思うようになります。
今度はそのファンの期待に応えるために、全国のアイドルグループとの競争に勝ち抜いて優勝するために、せつ菜ちゃんは同好会を作り、グループを結成します。
競争に勝ち抜くためにはメンバーが1つの色にまとまること。
でも、せつ菜ちゃんのように「熱い」スクールアイドルがやりたい子もいれば、かすみちゃんのように「かわいい」スクールアイドルがやりたい子もいた同好会。
1つの色にまとまるどころか、方向性の違いによる衝突が増えてしまい……。


せつ菜ちゃんはその原因が自分にあると考えます。
自分の大好きを主張することは、自分のエゴ(ワガママ)を通すこと、自分のエゴを通せば、誰かの大好きを否定し、結果仲間を傷つける
このまま、スクールアイドルを続けて、自分の大好きを誰かに押し付けて傷つけてしまうよりかは。
一人で「優木せつ菜」として最後のステージを行って、スクールアイドルを辞めて、自分が所属していた同好会を廃部にして(ケジメをつけて)
新生「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」を誰かが立ち上げて続けてくれたほうが、結果的に良い方向に進んでくれるだろうと考えたのでした。


シーン変わって、幼馴染グループと一緒に行動していたかすみちゃんと、元同好会メンバー、かすみちゃん曰く部外者のお姉さんである果林ちゃんが合流します。
意地悪していた生徒会長が、まさかのせつ菜ちゃんだったことに驚くかすみちゃん。
しずくちゃんのお尻からコッペパンネタもありつつ、合流したメンバーでこれからのことを考えます。


部員5人以上という要件は満たしているのだから、同好会は再始動することができる。せつ菜ちゃんを抜きにして初めてもいいんじゃない?という果林ちゃん。
冷たいことを言っているようですが、それは彼女が部外者だからこそ言えるセリフです。
しかし元同好会のメンバーにとっては、これまでお披露目ライブのためにがんばってきたのだから、せつ菜ちゃんには戻ってきてほしいといいます。


そして、第2話で「いろんなかわいいもかっこいいも一緒にいられる『世界で一番のワンダーランド』を作りたい」と考え方が変わったかすみちゃんだからこそ、目指す方向性の違いがあったとしても共に目標に向かって活動できる場を作るために、せつ菜ちゃんが必要なのだということ考えを伝えるのでした。
せつ菜ちゃんに戻ってきてほしいという思いを伝えるために、侑ちゃんがせつ菜ちゃんと話すことを申し入れます。

 

せつ菜ちゃんを救ったのは、一人のファン


同好会メンバーは、校内放送で菜々とせつ菜として西棟屋上に呼び出します。
現れた菜々さんに、侑ちゃんは、無神経になんでスクールアイドルをやめたのかということを正体を隠していて知らなかったとはいえ本人の前で言ってしまったことを詫び、同時に同好会に戻ってきてほしいと提案します。
しかし、せつ菜ちゃんは考えを変えません。
自分が同好会にいたら、みんな(同好会のみんな、ファンのみんな)のためにならない、ラブライブに出られないから


そこで侑ちゃんは「だったら、ラブライブになんか出なくていい!」と主張します。
まさかのタイトルを否定するような発言ですが、ここで私がポイントだと考えているのは、彼女はスクールアイドルではない、一ファンとしての主張をしているということです。
彼女が「ラブライブに出よう」と考えたのは、まわりの期待に応えたいからであって、決して本人の強い意志ではないと考えています。
真面目だからこそ、誰かの期待に応えるために一生懸命だった、それゆえの暴走だったと考えると、ここでファンの一人が「せつ菜ちゃんがファンのプレッシャーに苦しんでいるのならラブライブに出る必要なんてない。ただ歌が聞ければ十分なんだ」と伝えてあげることが、彼女をラブライブの呪縛から、そしてファンの期待というプレッシャーから救う一つの道であり、その役目がスクールアイドルではない侑ちゃんだったと。


この、スクールアイドルではない侑ちゃんが、せつ菜ちゃんへの大好きを叫んだことが本当に大きな意味を持っていたなと感じます。
これがかすみちゃんが仲直りの意味も込めて、かすみちゃんが言っていたとしたら、弱いメッセージになっていたのかなと。
この言葉って、決してスクールアイドルからは出てこない言葉だと思うんです。
きっとスクールアイドルとしては、ラブライブの優勝というのは、一つの大きな夢だと思いますから。
高校野球やっている子が、甲子園なんて行かなくていい、なんていうのがものすごく違和感がありますよね、それと同じです。


そして、この「ラブライブなんて出なくていい!」というセリフは、無印でも、サンシャインでも、きっとLiellaでも、聴けないセリフかなと思います。
一人一人がソロで活動していくというグループの目標、そしてスクールアイドルではない一人のファンである侑ちゃんという稀有な存在がいる虹ヶ咲だったからこそのセリフだなと。
ここに、外伝としての新たな道を示し、ラブライブというコンテンツの歴史に一石を投じたという意味で、私はとてもここを好意的に捉えました。
でも一方で「ラブライブ!」を目指さないということは、残念ながらグループとして目指すべき目標が希薄になってしまっていることは否めません。
このことがラブライブに「青春」を求めるライバーさんにとってみては駄作なんて言われてしまっているのかなと。
まあここは好みの問題だということで。私は好きなほうです!笑


というわけで、この後押しによって、菜々さんは再びスクールアイドルとして、自分の大好きを叫んでもよいのだという救いを得ます。
だからこそ、彼女はこの場で、優木せつ菜として、新生・優木せつ菜の復活を宣言するのです。
彼女は、彼女のことが大好きなファンのおかげで、またスクールアイドルの世界に戻ってくることができました。
一度「CHASE!」で幕を引き、大好きを追求していくことを訴える曲「CHASE!」が終わりの象徴になってしまったせつ菜ちゃん。
しかし、再びスクールアイドルの世界に飛び込む(=DIVE)ことができたその始まりの歌「DIVE!」が、ここで披露されます。

 

『DIVE!』をみて思うこと


印象的なのは、彼女の衣装と、その演出です。
まず衣装ですが、これまでの炎の色を纏った「熱さ一色」の衣装から、これまでの炎の色に加えて相反する暗めの色が対称に取り入れた衣装になっています。


そして演出も「CHASE!」のときの炎一色から、水も共存するような舞台になっています。
これが新しいスクールアイドルとしての一歩目のビジョン、一人のファンに救われたせつ菜ちゃんが歩みだした新しい「優木せつ菜」のイメージなのですね。


彼女の真面目さと、不器用さ、何かあったときに一人で抱え込んでしまう面倒くささが入り混じって、勝手に突っ走ってしまった菜々さん。
そんな菜々さんが、スクールアイドルの世界にDIVEして、深い水の底で見つけたのは、一度は死んでしまったもう一人の自分
スクールアイドルが大好きで、スクールアイドルとして活動するための分身であるせつ菜ちゃんを、再び取り戻すことができたような演出に、油断すると泣きそうになります。


彼女が救われたのは、せつ菜ちゃんのことが大好きだと言ってくれたファンがいたから。
「ラブライブ!」という最高の舞台ではなくてもいいと、いつの間にか肩にかかっていたプレッシャーから解放してくれたファンが、大好きを叫んでくれたから。
繰り返しますが、自分と同学年で、しかもスクールアイドルではない侑ちゃんが、新しい「優木せつ菜」を生み出したのです。
もう、最高にエモくないですか。


でも、実は上の画像のシーンで、ちゃんと左上に書いてあるんですよね。
いずれ再開する」と。
こんな序盤のシーンから、このストーリーがバッドエンドではないこと、せつ菜ちゃんがスクールアイドル活動を再開することを示していたのです。
アニメをみるときに、こういう何気ないシーンの「文字」に注目してみると、クリエイターの伝えたいことや遊び心が見えてきます。
ファンとしてはこういったところも見逃せませんね。
やっぱりラブライブ!は最高です!!


というわけで、第3話「大好きを叫ぶ」を振り返りました。
次回は、虹ヶ咲の天才・愛さんのお話です!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!


 【ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会】第3話「大好きを叫ぶ」
脚本:田中仁
演出:長友孝和


【虹ヶ咲】第2話「Cutest♡ガール」◆いろんなスクールアイドルがあったっていいじゃん。だってスクールアイドルなんだから。

2021-04-19 01:38:33 | アニメ感想_『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』


はい、というわけで虹ヶ咲第2話の振り返りです!

基本ラブライブは箱推しの私ですが、この回をみてかすかす、じゃなかった、かすみんの魅力と中の人であるまゆちの魅力にトキメいてしまいました。

ただ、今回の感想では正直な自分の気持ちを書いた故、かすみちゃんおよびまゆちファンの方に失礼なことも書いてしまっています
すみませんが、そのことにご了解の上、あくまで一個人の解釈としてお読みいただけますと幸甚です。

それではさっそく振り返っていきましょう!!

 

新生「同好会」爆誕


生徒会長・菜々さんによって、不条理にも廃部になってしまった「スクールアイドル同好会」。
部室も取り上げられてしまったことを知ったかすみちゃんは、なんとか取り返そうと作戦を練ります。
生徒会長室の外で会長をおびき寄せ、顔面に猫(はんぺん)を投げつけ、そのうちに生徒会長室からプレートを回収することに成功!


したかと思いきや、速攻でばれてしまいます。
それでもプレートを奪い返したことにご満悦のかすみちゃん。


しかし、部室は生徒会長によって既に「ワンダーフォーゲル部」に明け渡されてしまっていました
ちなみにスクスタのストーリーではかすみちゃんが廃部になりそうな同好会を「ワンダーフォーゲル部」からの引き渡し要求に抵抗するというエピソードがあるのですが、アニメ時空ではあっという間に奪われてしまいました


自分が蒔いた種とはいえ、生徒会長の横暴さに、アイドルがやってはいけない顔でお怒りのかすみちゃん。
しずくちゃんに慰められますが、そのしずくちゃんは演劇部の部長に連れられて行ってしまいました。
いよいよ一人になってしまったかすみちゃん。
同好会のメンバーが誰も協力してくれない(というより連絡が取れない)状況に、コッペパンにかじりつきながら、かすみちゃんは自分が部長になって同好会を存続させようとします。


ちなみに、このコッペパンにかじりつくシーンでは、かすみんのキャストである相良茉優さんことまゆちは実際にパンを食べながらアフレコしていたとのこと。
そして食べすぎだと注意されたそうです。
何そのエピソード、かわいすぎる。


そんな、かわいいあふれる「かすみんワンダーランド」を作ろうと張り切るかすみちゃんの近くを、たまたま通りかかる幼馴染コンビ。
かすみちゃんは歩夢ちゃんと侑ちゃんを、新生スクールアイドル同好会に誘います。
お近づきのしるしと、かすみちゃんは自家製のコッペパンを2人にプレゼント。
こんなにかわいくて、しかも料理までできるなんてとベタ褒めする侑ちゃんに、照れまくるかすみちゃん。
一方の歩夢ちゃんは、表情こそ見えませんが、明らかに嫉妬していそうな感じ


下手すれば修羅場になりそうですが、そんなこととはつゆ知らず、ぐいぐい侑ちゃんに迫るかすみちゃん。
歩夢ちゃんを応援するからスクールアイドルにはならないという侑ちゃんに、歩夢ちゃんだけでなく、自分のマネージャーにもなってほしいとまで言い出します。
そんなかすみちゃんにイラッとしたのか(笑)、歩夢ちゃんからお約束の「かすかす」も登場。
そんなこんなで、入部し3人体制になった新生スクールアイドル同好会は、さっそく活動するために学園の外へ飛び出すのでした。

 

「かわいい」の押し付け


生徒会の目が届かない学園の外で活動場所を探す3人。
紆余曲折あって見つかったのは、海が見える大きな公園でした。
かすみちゃんは、新生スクールアイドル同好会の最初の活動として、さらなる部員募集のための自己紹介動画を撮る提案をします


まずはスクールアイドルの世界では先輩のかすみちゃんが、2人に見本を見せます。
自然に自分をアピールするかすみちゃん
この努力のたまものである「かわいい」アピールは、歩夢ちゃんにはあまり刺さらなかった様子。
でも、侑ちゃんは思わずスマホを投げ出すほどにとてつもなくトキメいてしまいました!


次は歩夢ちゃんの番と、かすみちゃんは歩夢ちゃんにカメラを向けます。
しかし、ついこの間スクールアイドルになることを決めた歩夢ちゃん。
当然、かすみちゃんのようにストレートに自分を表現することができません
見かねたかすみちゃん、自分の思う「かわいい」=「あゆぴょん」を歩夢ちゃんに押し付けて、半ば強制的に自主練を強行してしまいます


慣れない自己紹介に苦戦し、夕方、歩夢ちゃんはすっかり「カワイイコワイ」とうわごとのように呟くほど、メンタルがやられてしまいました
そんな中、侑ちゃんはかすみちゃんに、同好会が廃部になってしまった理由を問います。
どうやら最初、同好会を結成した時にはうまくいっていたようですが、お披露目ライブに目標を決めたあたりからギスギスしてしまったようです。
せつ菜ちゃんが目指すスクールアイドルと、かすみちゃんが目指すスクールアイドルの方向性の違い。
せつ菜ちゃんは「熱く」、でもかすみちゃんは「かわいく」。
個性のぶつかり合いが、居心地の悪さにつながり、そのまま同好会は空中分解してしまったのでした。


歩夢ちゃんは「かわいい」という言葉がトラウマになったのか、その言葉を聞いて「かわいいって何?」と不安定な状態に。
そんな歩夢ちゃんをみて、「そんなんじゃファンのみんなに可愛いは届きませんよ」と語るかすみちゃん。
しかし、その言葉……あのときせつ菜ちゃんから出た言葉と同じであったことに気付きます。
そう、かすみちゃんは知らず知らずのうちに、せつ菜ちゃんと同じように、自分の「大好き」を押し付けてしまっていたことに気付いたのでした。

 

かすみんの目指す「ワンダーランド」とは


ファンに大好きを届けたいという気持ちは同じなのに生じてしまったズレ。
同好会としてグループ活動をしていくにあたって、この方向性のズレは致命的となってしまいました。
いつでもみんなが戻ってこられるようにとがんばっていたかすみちゃん。
しかしこのままでは、新生同好会をつくったとしても、またうまくいかなくなってしまう……。
かすみちゃんはどうすればよいのかと悩んでしまいます。


そんな悩んでいる中、別の場所で歩夢ちゃんは自己紹介の自主練中。
「あゆぴょん」というキャラクターで「新人スクールアイドルの歩夢だぴょん。臆病だから寂しいと泣いちゃう~ぴょん」と恥ずかしいセリフを言ってみます。
その現場を、なぜか通りかかった果林さんに見られてしまいます……。
あまりの恥ずかしさに声にならない悲鳴を上げる歩夢ちゃん。
しかし、すべてを察した果林さんは「もっと伝える相手のことを意識した方がいい」と優しくアドバイスをします。
その言葉に歩夢ちゃんは、自分を応援してくれる存在である侑ちゃんを意識すればいいのでは、ということを思い出します。
そのことを察した謎のお姉さんこと果林さんは、そのままどこかへ行ってしまいます。


初見の方は「かっこいい」と思うシーンですが、たぶん果林さんは道に迷っていただけです
彼女のポンコツぶりが発揮されるのは、もう少し先の話。
まあ、スクスタのほうでは人生に迷っている気がしますが、ここではそれ以上触れないでおきます。


シーン変わって、侑ちゃんとかすみちゃん。
悩むかすみちゃんのもとに、歩夢ちゃんがやってきます。
歩夢ちゃんはかすみちゃんに、もう一度自己紹介の動画を撮ってほしいとお願いします
そして披露してくれた自己紹介。
それは歩夢ちゃんらしい、等身大で、正統派で、かすみちゃんとは別種類のあざとくない「かわいさ」でした。
かすみちゃんの想像とは違っていた「かわいさ」でしたが、かすみちゃん的にも合格をあげるほどの「かわいさ」。


その姿をみた侑ちゃんは、かすみちゃんに、やりたいことが違っても、自分なりの一番をそれぞれ叶えるやり方がきっとあるはずだから、一緒に探してみよう、と提案します。
その言葉にかすみちゃんは、いろんなかわいいもかっこいいも一緒にいられる「世界で一番のワンダーランド」を作りたいと、新生スクールアイドル同好会の目指すべき目標を決めることができたのでした。

 

かすみちゃんとまゆちの魅力


ところで、この話をみて、中須かすみちゃんのことを「かわいい」と思ってくれた人はいますか??
かわいいと思ったそこのあなた! 合格! ……なんですけど。
私的に、中須かすみちゃんの魅力は「かわいいから」ではなく「かわいくあろうとするから」だと思うんですよね。
実際、かすみちゃんが現実にいたら、そんなにかわいくないんだろうなーなんてと思ったり。


かすみちゃんは、世界で一番のかわいいスクールアイドルになるために、努力を惜しみません。
制服のスカート丈から、使っている文房具にまで「かわいい」を追及している女の子です。
だけど、それを「かわいい」と口に出して言ってくれる人はあまりいないのだと思います。
「かわいい」と言われ慣れていないから、侑ちゃんが「かわいい」と言ってくれた時にあんなに照れていたのかなと思います。
「当然です、フンス!」という感じではなくて、純粋にうれしそうにするかすみちゃんをみて、自分はかすみちゃんが好きになりましたね。


ところで、中の人のまゆちさん。
彼女は昔から『ラブライブ!』というコンテンツが大好きだったようで、PDPのお披露目会?のときもすごくイキイキしていました。
でも、失礼ながら、虹ヶ咲のキャストさんの中でかわいいほうかといえば、そうでもないですよね。
顔のかわいさでいえば、あぐぽんやちぇみーやみゆたんなどのほうが上だと思います。
本当にかすみちゃんやまゆちを推している皆様にはすみませんなのですが、実際そう思ってしまうんです。


でも、虹ヶ咲のキャストさんの中で、一番魅力的に感じる人だと思います。
「女は愛嬌」っていうのを地で行っている人だなと。
かすみちゃんというキャラクターの一番の理解者であり、どのイベントや生放送でも全力で輝くまゆちは、虹ヶ咲の中で「かわいいを作る天才」なんだと思っています。
顔がかわいいけど愛想がない人より、愛嬌がある人のほうがいい、という個人的な感想です。


こういったことから、かわいいを追求しているかすみちゃんとまゆちが、私には重なって見えます。
自分のかわいさに自信がなくなって落ち込んでいたときも、自分なりのかわいいのために努力を惜しまない、絶対にあきらめないかすみちゃん。(フォトエッセイやスクスタのストーリーをみてほしいです。彼女のひたむきさがよく出ています)
そんなかすみちゃんに近づこうとして、でも、ライブで失敗してしまって、かすみちゃんに泣きながら謝って、次のライブで見事に挽回してくれたまゆち。(2ndライブとシャッフルフェスティバルのエピソードです)
—―ここまでシンクロするものなのか、と思いました。
応援したくなる魅力が、かすみちゃんにもまゆちにも、確かにある!
虹ヶ咲のキャストはみんな真面目で、しっかりキャラクターに向き合っていて、シンクロ率が高いなと思っているのですが、その中でもまゆちとちぇみーは他の追従を許さないほどにシンクロ率が高すぎると思っています。
だからこそ、この2人を応援したい。そう思わせてしまう「虹ヶ咲」というコンテンツ、まだまだオワコンだとは思えません!!


思わず熱く書いてしまいましたが。。。
いつか『無敵級ビリーバー』で感じた、かすみちゃんとまゆちのシンクロについてを記事にしたいと思っています。
かすみちゃんとまゆちの底知れぬ魅力を、多くのアニメファンに知ってもらいたいです!

 

「多様性」を認めること


さて、この2話で出た、自分なりの一番をそれぞれが叶えてもよい、という侑ちゃんの発言。
それは、すなわち「多様性」を認めあうということ、と私は解釈しています。
簡単に言ってしまえば、お互いの個性を大切にするということです。
今までのラブライブ!シリーズでも幾度か取り上げられてきた(と個人的には思っている)テーマですが、しかしそれは虹ヶ咲においてはグループとしてではなくソロでの活動を主軸に置くうえで、決して忘れてはいけない「掟」……というか、「前提」?になっているのかなと感じています。


彼女たちはソロだからこそ、お互いがライバルという関係にもなりえます。
でもライバルである以前に、同じ同好会に所属する仲間なのです。
だから時には張り合い、時には協力して道を開いていく、それはお互いを認めているから、お互いの「大好き」を大切にしているから。


これから先の個人回でも、終始この「多様性」を認め合うことの大切さを、我々視聴者に訴えてくる描写がたくさん出てきます。
私は社会人になってもう何年か経ちますが、わかっていても、他人を、そして自分を受け入れるというのは、とても難しいなと感じます。
だからこそ、私にはこの「虹ヶ咲」が刺さります。
もっと、いい意味で大人になりたいと思いつつ、多くの方にこの作品を知ってもらいたいです。

 


というわけで、第2話「Cutest♡ガール」の感想でした。
次回は、アニメを切るか切らないかの分かれ目なんて言われる第3話です!
せつ菜ちゃんの思いと、侑ちゃんのぶつかり合いにぜひご注目を。


 【ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会】第2話「Cutest♡ガール」
脚本:田中仁
演出:河原龍太


【虹ヶ咲】第1話「はじまりのトキメキ」◆はじめまして、虹ヶ咲。

2021-04-18 12:03:39 | アニメ感想_『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』


『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』、ついにNHKEテレでの再放送が開始されました
TVアニメになる予定が全くなく、ラブライバーから外伝扱いされていた虹ヶ咲。
そんな虹ヶ咲が、NHKEテレで放送されるとあって、(すべては運営の計画通りかもしれないが)一ファンとしてうれしい限りです!

そこで、今回から全13話のストーリーについて、毎週振り返っていきます。
7月からは後輩のLiellaちゃんたちのアニメも始まりますゆえ、勢いをつけるためにも、今年の目標の一つ、1作品のアニメレビューの完遂を目指します。

それでは、第1話「はじまりのトキメキ」です。
拙い記事ではありますが、よろしくお願いいたします。

 

生まれたトキメキ、変わり始めた世界

今作の舞台は東京のお台場。
自由な校風と専攻の多様さで人気の高校・私立虹ヶ咲学園です。


廃校の危機とは全く無縁そうなこの学園に、高校2年生の少女が二人。
幼馴染の上原歩夢ちゃん(写真左)と高咲侑ちゃん(写真右)です。


今日も2人はお台場を散策中。
今日も雑貨屋さんでトキメキ探しをしているようですが、いまいちトキメキが足りないご様子……。
ちょっとだけ今の生活に物足りなさを感じていたそんなとき、突然広場のほうから歓声が上がります。
駆け寄っていく2人の視線の先には、あるスクールアイドルの姿がいました。


目の前に広がっていく、熱いパッション。
炎の中で力強く踊る少女。(イメージです。上の画像をみると、バトル系アニメに見えなくもありませんが)
本気系スクールアイドル、優木せつ菜ちゃん圧倒的パフォーマンス力
侑ちゃんは彼女に圧倒され、心を奪われてしまいます。
1曲歌い終えて去っていくせつ菜ちゃん。
ですが、侑ちゃんはこれまでにない「トキメキ」を感じてしまいます。


ちなみにこのシーン、実際のアフレコ時には1stライブでともりるがパフォーマンスする映像が使われていたようです。
1stは何回かブルーレイで見返しましたが、すっごくかっこいいのでぜひ多くの人に観ていただきたいです。
ちなみに火も噴いています。めっちゃ熱そう😍😍


次の日の放課後。
いつものように歩夢ちゃんと待ち合わせ。
しかし今日の行き先はお台場ではなく部室棟。
きのうの謎のスクールアイドル、せつ菜ちゃんが同じ虹ヶ咲に通っている高校生であることを知った侑ちゃんは、さっそく部室を訪ねたいと歩夢ちゃんに伝えます。
高校2年生になったら予備校に通うという話になっていたようですが、うまく歩夢ちゃんを丸め込んで(?)、スクールアイドル同好会の部室探しをすることになります。


自由な校風ゆえ同好会は100以上にあるようで、どんなに探してもスクールアイドル同好会は見つかりません。
流しそうめん同好会」というニッチな同好会があることを示したのも、多種多様な部活があるという、自由な校風を示しています。
これまでの作品と違って、廃校の危機に瀕していませんからね。
「縛り」が徹底的に排除されていることを印象付けている気がします。


そんな中、たまたま通りかかった宮下愛さん天王寺璃奈ちゃんによって、2人は何とか部室にたどり着きます。
ちなみに璃奈ちゃんがボードをつけていないで登場するのは、スクスタをやっている人間としては驚きました。
まあいきなりアニメでボードつけてたら導入しにくいよなーと思うのですが、ボードをつける物語である第6話で生きてくるのでこのへんの感想はそのときに。


部室に入ろうとするまさにその時、現れたのが生徒会長の中川菜々さん
スクールアイドル同好会のせつ菜ちゃんを訪ねてきたのだと伝える侑ちゃんですが、奈々さんは、せつ菜ちゃんはスクールアイドルは辞めてしまって、しかもスクールアイドル同好会が廃部になったことを伝えるのでした。

 

潰れてしまったトキメキのゆくえ

しかしこの廃部決定はスクールアイドル同好会全員の意思というわけではありませんでした。


桜坂しずくちゃんは兼部していた演劇部に力を入れていますがどこか腑に落ちていない表情を浮かべます。
ちなみにこのセリフは、宮沢賢治の『女生徒』の一節ですが、スクールアイドルに出会う前の侑ちゃんの心情をよく表している気がします。
—―明日もまた、同じ日が来るのだろう。幸福は一生、来ないのだ。けれども……
しずくちゃんのセリフはここで終わりますが、続きは「きっと来る、あすは来る、と信じて寝るのがいいのでしょう」。
侑ちゃんはトキメキという「幸福」に巡り合うことができました。
しかしその幸福は、スクールアイドル同好会の廃部という現実に、押しつぶされてしまいます


近江彼方ちゃん
はいつもの枕に顔を埋めながら悲しそうな表情を浮かべます。


エマ・ヴェルデちゃん
(写真左)はせつ菜ちゃんに理由を聞こうとしたが、全然話してくれないと困惑気味。
親友の朝香果林ちゃん(写真右)に相談しますが、果林ちゃんは何か思うところがあるのでしょうか。


中須かすみちゃんは学園から帰ろうとしますが、絶対にあきらめないと宣言します。

これらのキャラクターが織りなす、いわゆる当番回の物語が9話まで続きます。
どれも伝えたいメッセージがハッキリしているので、それも紹介していけたらなと思います。


さて、一方の幼馴染コンビ。
せつ菜ちゃんがスクールアイドルを辞めた事実を残念に思う侑ちゃんでしたが、夢を追いかけることは難しいことなのかなと実感します。
それと同時に、夢を追いかけている人を応援できたら、自分も何かが始まる気がしていたことを歩夢ちゃんに伝えます。


その日、いつものようにお台場をブラブラした2人。
いつもの帰り道で、歩夢ちゃんは、スクールアイドルを2人で始めたいと侑ちゃんに打ち明けるのでした。


実は、前日のショッピングの時、不思議の国のアリスがモチーフの、ピンクでかわいい服を侑ちゃんに進められた歩夢ちゃん。
そのとき「もうそういうのは卒業だよ」と言っていた歩夢ちゃんですが、本当はそうではなかったのです。
彼女の中では今でも、かわいい服やピンクのものが大好きで、着てみたいと思っていました。


ところが、彼女はいつからか、その気持ちにストッパーをかけてしまいました
心の奥にある自分の気持ちを、見ないふりして、幼馴染の侑ちゃんにも隠していました。
いつからあゆぴょんは、大人になってしまったのでしょうか。
いや、まだ大人ではない、だからといって子どもでもない、モラトリアムの中にある歩夢ちゃん。
高校生くらいになると、みんな大人になりたがるのかもしれません。
かわいいものを卒業し、予備校に通うという、大人への階段


でも、大人になることは、大好きだったものをあきらめてしまうことでしょうか。
大人は、大好きなものをあきらめないといけないのでしょうか。
我慢することを覚え、本当に大好きなものから目を背けることが、立派な大人になったことの証となるのでしょうか。


自分の解釈ではありますが、歩夢ちゃんは心のどこかで、葛藤を抱えていたのだと思うんです。
優木せつ菜ちゃんのパフォーマンスをみるまでは
きのうのスクールアイドルのパフォーマンスを見て、自分の気持ちをまっすぐに伝えられているせつ菜ちゃんをみて、自分の大好きを止めてしまってはいけないということに気が付いたのでした。
自分にもっと素直になりたい、その最初の一歩は幼馴染の侑ちゃんと一緒にスクールアイドルをはじめること。
歩夢ちゃんが『Dream with you』に込める思いとリンクした、彼女の舞台がはじまったのでした。

歩夢ちゃんは、自分の気持ちをこのように追し殺してしまうところがありますが、この爆弾は11話くらいで爆発します。
ラブライブ史に残る(?)名シーンについては、またの機会で。

 

歩夢ちゃんの『Dream with you』



さて、『Dream with you』の衣装は、ピンクでかわいい衣装をきた、正統派アイドルの歩夢ちゃんが登場します。

このPVには、スクールアイドルに出会う前までの歩夢ちゃんが心の奥に隠していた気持ちが、モチーフとしてたくさん出てきました。
洗濯機の中に隠されているのは、歩夢ちゃんの好きなもの。
そして『不思議の国のアリス』に登場するバラやトランプなどが登場しますが、そのバラは赤く塗られたバラです。


ハートの女王様は白いバラが嫌い……
だからバラをペンキで赤く塗るトランプ兵。
偽りのバラは萎れ、今にも枯れてしまいそうです。
でも、手を引っ張ってくれる人がいれば、歩夢ちゃんは変われます。


1サビで歌う彼女の背景には、真っ白なバラが咲き誇っています。
結婚式のブライダルローズにも使われている真っ白なバラは、「新たな始まり」の象徴です。
偽りの自分からの脱却、スクールアイドルへの新たな一歩、その夢を侑ちゃんと一緒に叶えたいという強い思いがこのPVに詰まっているのですね。
いやー、最高にエモい!!!


歌い終えた歩夢ちゃんは、侑ちゃんにパスケースを渡します。
スクールアイドルの夢へ向かうには、まだまだ一人では勇気が出ない歩夢ちゃん。
でも、侑ちゃんと一緒にスクールアイドルをやれば、できるかもしれない。
だから一緒にその夢に向かう電車に乗ってほしいという強い気持ちの表れです。


実はこのパスケース、冒頭でお店で登場しますが、いまいちトキメキが足りないと侑ちゃんは言っていました。
しかし、そのパスケースも、歩夢ちゃんの思いが合わされば最高にトキメくものになります。
だから侑ちゃんも、歩夢ちゃんの夢を一緒に電車に乗ることを伝えるのです。
2人で夢を叶えるために。

 


というわけで、第1話「はじまりのトキメキ」の感想でした。
第1話からエモさぶっぱなしです。
外伝扱いされているからか、一部のラブライバーさんからは不評なところもありますが、自分は新しいラブライブの形が見れてとてもよい1話だったなあと感じました。

さて、次回は、かわいいを追及する、かすみちゃんの当番回です。
この回でかすみんとまゆちが推しになったのは言うまでもありません。
引き続き「大好き」をこのブログにぶつけます!
ではでは。


【ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会】第1話「はじまりのトキメキ」
脚本:田中仁
演出:ほりうちゆうや


【ガルパ】No.147_ポピパ3章:Live Beyond!!!◆「ライブ配信」でも思いは伝わる。やっぱり音楽の力ってすごい!

2021-04-17 21:51:22 | ゲームストーリー感想_『バンドリ!ガールズバンドパーティー!』


ポピパ3章「Live Beyond!!!」は、ライブ配信で思いを伝えるにはどうしたらいいか、という、大人でも答えることが難しい問いに高校生である彼女たちが立ち向かっていくというストーリーです。

コロナが蔓延している今だからこそ、多くの人たちに読んでほしいと思っています。さっそく振り返ります。

 

「ライブ配信」という新しい試み

有咲ちゃん家の蔵にて、ポピパは前日のRoseliaのライブの感想を語り合っていました。
そのうち、自分たちもライブがやりたくなってきたポピパ。
でもどうせやるなら、成長した自分たちの姿をたくさんの人に見てもらいたいと話す有咲ちゃん。
そこで1か月後をめどに、ライブハウス「CiRCLE」での開催を目指して、スケジュールを抑えに行きます。

しかし、1か月後は既に予約でいっぱい……。
落ち込む香澄ちゃん。
3か月後にしようかと考えていると、まりなさんから「1か月後にライブできる方法」があると聞きます。
それは以前ポピパも出演した「ロッキンスターフェス」に出ること。
CiRCLE代表として参加を打診されたのでした。
図らずも「成長した自分たちの姿をたくさんの人に見てもらう」ことができるチャンスを得たポピパ。
まさに「ライブに呼ばれた」ような偶然に一同喜び、参加を快諾します。


ある日、フェスの打ち合わせで「CiRCLE」へ向かったポピパ。
打ち合わせの後、まりなさんが運営会議に参加することを聞き、自分たちもその運営会議に参加させてもらうことに。
会議室では多くのライブハンススタッフに顔を覚えられていたポピパ、話がはずみます。


そこへ入ってきたのは、オーナーこと都築詩船さん。
ライブハウス「SPACE」のオーナーで、店は閉めたものの、今もガールズバンドの普及に携わるオーナー。
ガールズバンドチャレンジと同様、スペシャルアドバイザーとして運営に携わっていたのでした。
オーナーを交えたピリッとした会議の中、香澄ちゃんはたくさんの人に楽しんでもらうためにある提案をします。
それは「会場に来られない人のためにライブ配信をする」というもの。
今回、りみちゃんのお姉さんで留学中のゆり先輩は日本に戻れないため、そのこともあって提案したのでした。
しかし……オーナーから「却下だ」の一言
理由を聞きますが「自分で考えな」と会議をお開きにされてしまいます。



別の日、ポピパのメンバーはライブ配信を却下された理由をオーナーに直接聞くことに。
オーナー曰く
・ライブは生き物だから、その場にいて、同じ空気を感じて、同じ時間をともにしないと本当のライブとは言えない。
・バンドマンは会場にいない多くの顔が見えない人たちに、自分たちの気持ちをしっかり伝えられることが難しい。
 プロのミュージシャンですらそのことを悩み真剣に議論してライブしているのに、観てくれる人が増えるからという生半可な気持ちで軽々しくライブ配信を行うのは失礼だ。
 (オーナー的に言えば、多くのミュージシャンに対する冒涜


オーナーの「大人の意見」に言われて何も言えなくなるポピパ。
しかしおたえは、「文句があったら連絡してきな」というオーナーの言葉から、オーナー自身が答えを見つけられておらず、その答えを知りたがっているのだということを感じます。
そして、これまでたくさんの人たちに支えられて成長してきた自分たちが、会場に来られないような多くの人たちに、ライブ配信でも気持ちを伝えたいという沙綾ちゃん。
触発されたポピパ一同。
「顔の見えないたくさんの人たちにも伝わるライブ」の実現に決意を新たにするのでした。

 

チャレンジを繰り返して


りみちゃんは、海外にいるお姉さんとビデオ通話をしているうちに、離れたところにいる相手でも、ビデオ通話であればお互いに距離を感じない、確かにつながっていることを実感していることに気が付きます。
物事はやってみないとわからない
机上であれこれ考えるより実際にやってみて問題点を洗い出してみること気が付きます。
だからこそ自分たちもライブ配信をやってみて、それをオーナーに観てもらって認めてもらおうと試みます。


そしてやってきたお披露目の日。
カメラの映り方、お客さんからの見え方などを意識して、オーナーにライブ配信を披露します。
しかしオーナーの答えはNO……。
演奏はうまくなっていても、ライブのような熱を感じない、空気も伝わらない、音の臨場感も高揚感も余韻もなく「ライブではない」とバッサリ。


それでもポピパはあきらめません。
1週間という猶予をもらって再挑戦することになりました。
演奏する自分たち自身も、誰に向かって気持ちをぶつければいいのかがわからないなど、やってみて見えてきた課題。
オーナーを震えさせる演奏をするための、ポピパの一週間が始まりました。

1回目はカメラを意識してばっかりだったのでは、と、2回目の挑戦では「気持ちを込めて」歌ってみたポピパ。
しかしオーナーは認めてくれません。
何をどうしたらライブの熱が伝わるのか。
練習にも力が入る中、あっという間に期限の1週間後になります。

再度臨んだ1週間後のチャレンジ。
しかし……熱は伝わっているがまだ不十分だと、NOを突き付けられてしまいます。
あんなに一生懸命にがんばったのに。
自分たちがうまくできなかったから、ライブを成長させることができなかったと、香澄ちゃんは悔し泣きしてしまいます。


その姿をみて、普段は冷静で大人な有咲ちゃんが、有咲ちゃんが泣きの一回をお願いするのです。
「まだ諦めたくない」「ポピパなら絶対できる」
その言葉に、他のメンバーも、まりなさんもオーナーにお願いします。
そして、本当のラストチャンスをもらえたポピパ。
最後の一回にすべてを賭けることに。


ちなみに、有咲ちゃんがここまでしてお願いをしていたのには、ライブを成長させてあげられなかったと諦めてしまいそうになる香澄ちゃんをみたくなかったから
香澄ちゃんがここで引き下がってしまうのも珍しい気がしますが、それだけ心ポッキリいってしまいそうだったのかもしれませんね。
それをポピパには2番目に入って一番バンドの中での付き合いが長い有咲ちゃんが支えてあげる……かすありというカップリングの強さが滲み出ている、ガルパ屈指の名シーンだなと感じます。

 

音楽の力を信じて

その夜、明日のオーディションに向けて、士気を高めるために一緒にお泊りするポピパのもとに、まりなさんからビデオ通話が入ります。
ポピパへの感謝とねぎらい、そしてフェスでのライブ配信実現に向けてがんばっているポピパの動画を、フェスに参加する全国のライブハウスにみせたこと、その反響で多くのスタッフたちが自分たちにできることはないかと動き始めている事実を知ります。
寄せられたたくさんの応援コメントをみて、心を打たれるポピパ。


こんなにもたくさんの人たちが自分たちのことを応援してくれていること。
映像越しでも自分たちの思いがちゃんと伝わるライブを実現できていたこと。
離れていたとしても、たとえ顔をみたことのない人であっても、音楽は距離を越えて思いを伝えられるということ
またしても音楽の力に支えられたポピパ、その力を信じてラストチャンスに臨みます。

音楽の力といえば、前回のロッキンスターフェスのイベントを思い出します。
あのイベントで配信された曲「CiRCLING」の歌詞にも「音楽のチカラで Believe(me!) Make(wa!) もっともっと!」と歌われています。
しばらく前だから全然覚えていない……。いずれ振り返ります。

さて、ラストオーディションを終えたポピパ。
オーナーの「やりきったかい」の質問に、自信をもって「やりきりました」と答えるメンバーたち。
100点の演奏ではなかったかもしれないが、自分たちのできる一番いい演奏ができたと香澄ちゃんは言います。
そして、自分たちが周りからの応援で成長できたように、生き物である「ライブ」も成長できる可能性があること、だからこそ自分たちは「ライブ」を成長させてあげたいという思いを、オーナーにぶつけます。


ポピパに満点の答えを求めてきたオーナー。
しかし「ライブ」を成長させたいという香澄ちゃんの思いは、しっかりと画面越しのオーナーに伝わったようです。
ポピパの出した答えを、満点に近づけるために、「ライブ」を成長させるために、オーナーは合格を伝えたのでした
喜ぶポピパを尻目に、思いを受け取ったオーナーは、残り2週間となったライブに向けて、動き始めます。

やってきたフェス前日。
ポピパの頑張りを動画を通じて多くのスタッフが知っていたためか、多くの人たちから声をかけられる中、ポピパは準備するオーナーやこのフェスのために再結集されたSPACEのメンバーにあいさつ回りをします。
そこでオーナーからスタッフへの激励の際、香澄ちゃんからも一言とオーナーから挨拶を求められます。


香澄ちゃんは、そこにいるスタッフに向けて、音楽の力を信じましょうと伝え、会場にいる全員で円陣を組むことを提案します。
みたこともないような大きな円陣。
そこに音楽の力をみたポピパ。
明日のフェスに向けて士気を高めるのでした。

 

そしてライブは成長を続ける

ロッキンスターフェス当日。
センターステージでは大型モニターにSNSの書き込みが流れていることに、ライブの成長を感じるポピパ。
そこにやってきたオーナー。
「ライブ配信」の100点の答えを出すために、気持ちだけではない、技術面でのサポートを行ってできる限りのことをやったと伝えます。

午前中の部が終わった……と思いきや、パンフレットに書かれていないシークレットゲストが画面上に登場しました。
そのバンドは……なんと「Glitter*Green」!


メンバーが別々の場所からライブに参加する、という新しい試みが行われたのでした。
予期せぬグリグリの登場に、驚きながらも全力で楽しむことにしたポピパ。
ライブは、技術と相まって大きく成長した姿をみせてくれたのでした。


そしてやってきったポピパの出番。
ビデオ通話でオーナーに向けてライブしたときはどこに向かって歌えばよいのかわからなかった香澄ちゃんたち。
はじまったばかりの新しい形でのライブだからこそ、答えはまだ出せないまま。
だからこそ、まずは一番遠いところへ、すなわち「星」に向かって演奏することを提案します。
星の鼓動を感じて、キラキラドキドキを追いかけた香澄ちゃんだからこその提案に、ポピパっぽい答えだと笑いつつ、メンバーの気持ちがひとつに、いつもの掛け声とともにライブの幕が開けたのでした。
その思いは、妹の明日香ちゃんにも、ちゃんと届いていたのでした。

ライブを終えたポピパたちのもとに、まりなさんが駆けつけます。
SNSでの反響も大きいようで、ライブは大成功。
これから先、ライブの形が変わっていくことでライブハウスの存在意義が無くなるのでは不安そうなまりなさんでしたが、ライブの熱、汗、空気の振動、歓声、その全部を感じられる唯一の場所であるライブハウスは絶対に必要という香澄ちゃんのメッセージで物語は締められます。

 

この時代だからこそ、伝えたいメッセージがそこにはある

コロナの影響で多くのライブイベントが中止になっていた去年、新しい生活様式に移行しなければならなくなったとき、ライブは大きな変化を遂げました
観客を入れないで行う、無観客配信ライブ。
この新しい試みに戸惑ったのは私たち観客だけではありません。
バンドマンも、運営側も、今までと違った方法で観客に熱を伝えなくてはならず、私達には想像のつかないような苦労があったのだろうなと感じます。


私はガルパだけでなくラブライブも追っていますが、特に虹ヶ咲の2ndライブのことを思い出しました。
お客さんがいないことで100%の力を出せていない演者さんたちをみるのは、正直つらかったです。
会場に行けたら、たとえ演者さんがミスしても声援を送ることができますから。
プロとしてどうとかそんな話ではなく、実際に同じ場所にいるからこそできることがたくさんあるという話で、無観客ライブではそういったことができないからつらいよねという話です。
少しずつ制限が緩和され、今では安全対策を徹底したうえで観客を入れてのライブが行われていますが、状況が状況だけにいつまた無観客になるかと思うとヒヤヒヤしますね。


話が逸れましたが、このイベントでのストーリーで描かれている「ライブ配信」の難しさは、この1年で多くのパフォーマーが経験したことだと考えています。
それでも、音楽の力がある限り、香澄ちゃんの言うように、どんどんライブは成長を続けていくはずです。
ロックンロールは鳴り止むことは決してないのです!!
時代の変化にしっかりと順応し、形をかえてライブはまた次の時代へ。
そんなライブの成長を、パフォーマーの成長と共に、これからも楽しんでいきたいなと感じました。

以上、強いメッセージ性が込められた、素敵なエピソード「Live Beyond!!!」でした!
でも、やっぱりライブは会場で楽しみたいな……。
はやくコロナが収束しますように!

 

P.S.

ポピパの新曲『Live Beyond!!!』のPVが公開中です。(フルはゲーム内で視聴可能)
PVの中には、印象的な「輪」が散りばめられています。
ポピパたちが乗っている電車(ミライトレイン)の吊革演奏するポピパの背景に広がる虹、そして北極星を中心に弧を描く星の軌跡
そういえば、このストーリーの中でも、大きな円陣を組んでいましたね。

そして『ミライトレイン』に乗って、終わらない夢に向かっていくポピパのみんな。
ミライ行きの電車は、どんどん増えていって、終着駅という概念はもはやありません
この『ミライトレイン』は実は環状線という考察がありますが、私もその考察には激しく同意です。
夢を追うたびにどんどん大きくなっていく環状線な気がします。


【ガルパ】No.146_さくら色ストロール◆型にはまるのではなく、型にまわりをはめていくことが大切なのです。

2021-04-04 15:37:31 | ゲームストーリー感想_『バンドリ!ガールズバンドパーティー!』


今回はパスパレの対バンライブイベント「さくら色ストロール」を振り返ります。

パスパレのお仕事回。
そしてまたまた待ち受ける困難。

今回は特に、日菜ちゃんと千聖さんの活躍が光るエピソードでした。
そして社会人●年目の私の心にも、しっかりと響くストーリーでした😭

それでは振り返ってまいります!

 

日菜ちゃん爆弾がさく裂……。

みなさんは日菜ちゃんといえば何を思い浮かべますか?


天才?
るんっ♪?
いろいろありますが、私は、彼女はかなり素直で、思ったことをハッキリという人間です。
それが日菜ちゃんの良さであり持ち味でもあるのですが、日常生活において嘘偽りなくハッキリ正直に言うことが必ずしも良しとされるわけではありません。
でも、どんな状況下であれ、思ったことはハッキリ言う、それが日菜ちゃんなのです。


ケーキ屋さんでの食レポのお仕事をしているパスパレ一同。
1位に選ばれたお店『パティスリー トモ』の『春爛漫ロールケーキ』を試食することになったメンバーたち。
フランスで10年も修業を積んだ店長さんが作った渾身のロールケーキ!
のはずなのに、その味がとてつもなく美味しくない。
っていうか、とってもマズイ。。。🤮


黙ってしまうメンバーを尻目に、日菜ちゃんは「まずいねー」と素直に感想を述べてしまいます。
まさに歯に衣着せず物言いに、一同驚きます。


何とかこの場を取り繕うとメンバーでフォローしようとします。
しかし、イヴちゃんはダメ押ししてしまうし、彩ちゃんは無理に食べようとしてせき込んでしまいました。
今世紀稀にみるほどの放送事故。
結局、千聖さん判断で、カメラは止められてしまいました。


翌日、日菜ちゃんに対してカチギレする千聖さん。
収録だったからよかったものの、生放送だったらどうなっていたことか😱


どうやらパスパレのみんなが食べたケーキは、見習いの方が練習で作ったものらしく、それを間違えて出してしまったようです。
なんかこれ聞いたことあるな、と思ったら『五等分の花嫁』ですね。
ドラマの撮影で一花ちゃんは食べたケーキを満面の笑みで「おいしい」といい、プロ根性を見せつけました。
しかし正直者の日菜ちゃんにはそんなのできるはずもなく……。

とはいえ、彼女たちもプロです。
お店や商品の紹介をするお仕事なのに、お店の評判を落とすような失言は、絶対あってはいけません
だからこそ、たとえ出されたケーキが美味しくなくても、おいしいと笑顔で言うべきであると千聖さんは注意をするのでした。


これまでも日菜ちゃんは、インタビューアの人を困惑させたり、映画が面白くなかったとブログに書こうとして、問題になっていたようでした。
それでも反省の色が見えない日菜ちゃん。
本人に悪気がないので、なぜ怒られているのかもわかってくれません。


そんな日菜ちゃんの様子をみて、千聖さんは日菜ちゃんに訴えます。
パスパレをどんなアイドルにしたいのか。あなたがどんなアイドルになりたいのか。何がパスパレのためになるのか
日菜ちゃんは考えてみることに。

 

どんなアイドルになりたいか。


レッスンスタジオでも、日菜ちゃんはずっと、千聖さんに言われたことを考えていたのでした。

そもそも、千聖さんがなぜあんなにも感情を出して怒っていたのか。
麻弥さんは、パスパレの活躍の場が増えてきたからと言います。

彩ちゃん、千聖さんはドラマに出演し、麻弥さんの雑誌のコラムは書籍化が決定、イヴちゃんはラジオがはじまりました。
そういえば日菜ちゃんは何も決まっていないなあ……。まあ、お察ししますが。。。

とにかく、活動が広がれば、その分知らない人の目にも止まるし、仕事で関わるスタッフさんも知らない人が増えてくる。
初めての現場で悪い印象を持たれたら、仕事がこなくなってしまうかもしれない。
たとえ悪気がなかったとしても、日菜ちゃんが足を引っ張ってしまって、他のメンバーの仕事に影響が出てしまうなんてことだけは避けなくてはいけない。
それがあったから、千聖さんは日菜ちゃんにいつも以上に厳しく注意をしていたのでした。


しかし、日菜ちゃんにしてみれば、「自分に求められている役割」を演じるのが正解というのが、どうにも納得できません。
つまらないものを面白いといい、マズイものを美味しいという「嘘」は、求められている役割を全うするのためには致し方無いのか。


麻弥さんはすかさず、千聖さんの言いたかったことは、何を大切にするかということであって、
今後のパスパレをどうしたいのか、どんなアイドルになりたいかを考えて、その目標を見据えて行動するべきだということだとフォローします。

そこで日菜ちゃんは、3人にどんなアイドルになりたいのかを聞きます。



彩ちゃんは「夢を与えるアイドル」
麻弥さんは「自分らしく、誰かに勇気をあげられるようなアイドル」
イヴちゃんは「パスパレが天下を取れるアイドル」

みんな、それぞれなりたいアイドル像があって、そこに向かって日々努力しているのでした。
日菜ちゃんはこれから、なりたいアイドル像を考えていくことになります。

 

引き立て役で汚れ役

ある日『ロイヤル×ホリデー』という休日にやっている番組のお仕事で集まったパスパレ一同。
女優のハルカさんと一緒に、桜の名所をロケするというものでした。
有名な番組への出演に気合が入るメンバーたち。


ロケはロケは順調に進んでいるものの、千聖さんと麻弥さんはある違和感を感じます。
桜をバックにアドリブでドラマのワンシーンを演じるとき、女優の千聖さんではなく、彩ちゃんに。
彩ちゃんは噛んでしまったのですが、それはそれで味があるからとスタッフさんは撮り直してくれません。
桜は何科か、という質問に、ハルカさんは(事前にスタッフさんが教えてくれたから)バラ科と答えられて、彩ちゃんは答えられないシーンを撮影される。
彩ちゃんが失敗するところばかりを撮影されてしまいました


千聖さんと麻弥さんは、自分たちが引き立て役で、メインのハルカさんを立たせて彩ちゃんで面白い画をとろうとしていることに気が付きます。
女優さんのダシとなって引き立てるのが、この番組に求められている役割と気づくメンバーたち。
このことに、当然日菜ちゃんも全然るんっ♪としません。


休憩中。
彩ちゃんが失敗して、女優さんが成功するの繰り返しでロケが行われていることについて、
「考えようによっては要所要所で目を引く彩ちゃんのポジションは残るし、パスパレを覚えてもらうきっかけになるはず」ととらえる千聖さん。
続けて、お仕事だからと、与えられた役割に徹するのがプロとして当然であると主張します。


しかし日菜ちゃんは、自分がなりたいアイドル像はよくわからないとしたうえで、みんなが楽しそうじゃないお仕事を我慢してやるのではなく、自分たちで楽しいを作っていくお仕事がしたいと、麻弥さん曰く「まわりの作った型にはまるのではなく、自分の作った型にまわりをあてはめていく」仕事をしたいと主張するのでした。


どうすべきかではなく、どうしたいかを考える
さすが日菜ちゃん。天才すぎます😍

日菜ちゃんに触発された3人は、このまま引き立て役として型にはめられたままは悔しいと、日菜ちゃんに賛同します。
しかしプロである千聖さん。
誰かを引き立てるお仕事は、キャリアのある俳優さんとの共演や大きな事務所からの意向により、これからもやってくるし従わなくてはいけないときが来るかもしれないと、正論をぶつけます。


でもそれはいまではなく、このままパスパレが自分たちの望まない形でのイメージが張り付いてしまう前に、望む形で何かを残すことに賛成するのでした。
とびきり怖い笑顔を浮かべながら😨

これまでの千聖さんだったら、これからの自分のキャリアのことを打算的に考えて、絶対に安全なほうへ進んでいたはずです。
しかし千聖さんはもう、そういう選択をしません。
これがおそらく千聖さんの変化です。
自分の保身よりグループのことを考えて、何が最適解なのかをしっかり考えているのです。
自分のためではなく、グループのために。
この「One for All, All for one」の精神は、今回のイベントでもセリフに端々から感じられます。

かくして、普段手を組まない2人がタッグを組んで、ここからパスパレの逆襲がはじまるのでした😂

 

パスパレの逆襲

そんなこんなで、後半のロケがスタート。
日菜ちゃんと千聖さんで連携して、ロケの流れを自分たちに引き寄せてしまいました


桜に関する曲のクイズを見事回避して、限定クレープの食レポへと誘導。
彩ちゃんのSNS映えする写真を紹介してハルカさんをうまく巻き込みます。


絵葉書教室では、彩ちゃんの絵ではなく、日菜ちゃんが自分の絵に注目させ、イヴちゃんにパス。
千聖さんはイヴちゃんの紹介をしつつ、ハルカさんのドラマの番宣へつなぐ。

ここらへんは語るより感じていただきたいので画像で。
麻弥さんの解説がなかなか熱く、そっちも必見です。


最後のスペシャルクイズでは、豪華ディナーが食べられるチャンスをかかっていました。
スタッフさんのは、ハルカさんにお願いしたいという暗黙の意向があったようですが。
スタッフさんから、桜の和歌に関する問題だというヒントを日菜ちゃんが見事聞きだし、以前のイベントで桜の和歌をまとめていた彩ちゃんにパス。
ここまで全く見せ場なく、コマのように扱われてしまった丸山さんですが、ここで挽回のチャンスが巡ってきたのです!
なんという胸アツな展開なんだ!
果たして正解できるのか。

 

日菜ちゃんの目指すアイドルは


できませんでした🤣🤣🤣
まあわかっていたけれども。
さすが彩ちゃんですw
今回も期待を裏切りません!
でも、番組の評判は上々で、ハルカさんもSNSで楽しかったと言ってくれましたし、スタッフさんからも機会があれば出てほしいと言われたようで大成功でした!


適度に彩ちゃんをからかった後、千聖さんは日菜ちゃんに、なりたいアイドル像が見つかったのかを聞きます。
しかし、日菜ちゃん自身はしっくりくるものが思いつかないといいます。



そんな日菜ちゃんに千聖さんは提案をします。

日菜ちゃんの、与えられたものをただ受け入れるのではなく、自分で望む方向に進めさせることができるという強みを活かして、
パスパレがパスパレとして輝けるように、私たちの枠を広げるアイドルになってほしいと伝えます。

これを聞いた日菜ちゃん、るんっ♪ときたようです。
日菜ちゃんは「枠を広げるアイドル」という目標に向かって、歩み始めたのでした🤗


それにしても、今回のイベントはすごかった🤔
番組の後半、日菜ちゃんと千聖さんの巧みな連携によって、ロケの流れが全く変わってしまったのですから。

普段手を組まない2人が手を組んだことによって実現した今回のお話。
もしかしたら、パスパレはこの2人がいれば無敵なんじゃね?
と同時に、絶対この2人だけは敵に回してはいけないと、麻弥さんと彩ちゃんともども、私も戦々恐々とするのでした。

 

♪  ♪  ♪

 

ここでカードの紹介です。今回はすべて後日談になっておりますので、まとめて紹介します。

 

麻弥さんカード「コスモスナビゲーター」



左エピソード「ジブンたちのリーダー」では、彩ちゃんの家で一緒にMarmaladeのライブDVDを鑑賞します。
Marmaladeのリーダーであるあゆみさんを超えられるようなアイドルを目指す彩ちゃん。
あゆみさんと彩ちゃんは違うけれど、どこか似ていると感じた麻弥さんのお話。


右エピソード「ひとりひとりの輝き」では、街を散策して街にあふれているアイドルに関連するものをみて、改めてアイドルの多様性を確認した麻弥さんのお話です。

 

イヴちゃんカード「コスモスクルー」


左エピソード「クイズでそうろう」。
イヴちゃん司会のクイズ番組があったらということで、おたえとはぐみちゃんがゲストという、突っ込み不在のエピソードとなっています。

右エピソード「ブシの後ろ姿」では、ロケで共演したハルカさんとイヴちゃんが一緒にお仕事をすることになったことが語られます。
もしかしたらイヴちゃんの時代劇デビューのストーリーがくるかも……💕

 

彩ちゃんカード「食レポ、苦戦中……」


左エピソード「前を歩む人」では、やまぶきベーカリーでの沙綾ちゃんとの会話が聞けます。
これまでの失敗や、誰かにフォローしてもらってばかりだからもっと日菜ちゃんや千聖さんのように現場の流れを作れるようになりたいと語る彩ちゃんの前向きさが素敵です。


右エピソード「桜が語るもの」では、ロケでの失敗を繰り返さないように、桜を見ながら感じたことをうまくみんなに伝えられるようにと練習する彩ちゃんがみれます。
やはり、彼女のひたむきさは、応援したくなりますね。

 

日菜ちゃんカード「自分で切り拓く道」


左エピソード「二人の駆け引き」では、残った最後のクッキーでじゃんけんで心理戦を行う龍虎の戦いが見られます。
煽る日菜ちゃん。
持ち前の演技力を発揮する千聖さん。
この2人、やっぱり敵に回すと恐ろしい。

右エピソード「あたしの目指すアイドル」では、まりなさんに自分の目指すアイドルが「枠を広げるアイドル」になったことを嬉しそうに語る日菜ちゃんが見られます。

 

千聖ちゃんカード「舞い散る桜吹雪と」


左エピソード「特訓!食レポ編」では、ファミレスで激辛カレーを食べて食レポを練習するパスパレがみれます。
千聖さんの食レポの極意というのが面白いですので必見です。

右エピソード「小さな冒険」では、今回の出来事を語る千聖さんがみられます。
求められている役割からはみ出した冒険だったことや、基本的には自分に求められている役割を全うすることが大事だという千聖さんのプロ意識が見られます。
千聖さんは子役からずっと芸能界に身を置く人間。
彼女はこれからも日菜ちゃんのストッパーとなって、グループを成長へと導いてくれることでしょう。

 

型に嵌った人間はつまらない


日菜ちゃんの正直さというのが、毒にも薬にもなるというそんなお話だったと感じます。

でも、日菜ちゃんの言っているように、自分が求められている役割をただ演じるのは、自分じゃなくてもいいわけで。
自分にしかできない役割を自ら進んで見つけていくことが本当に大事なのだと訴えるストーリーでした😍
日菜ちゃんが生徒会長になって羽丘を改革?していったように、お仕事でも日菜ちゃんの手腕が発揮されたということになります。

自分の作った型にまわりをあてはめていくということ。
自分が楽しくないことを我慢して受け入れるよりも、どうしたいかを考えること。
これは大人になって、お仕事をするうえでも大切なことだと思います。

型にはまったことをするのは楽だし、安定しているし、確実かもしれません。
しかし私の場合、それで毎日を過ごすのは、日菜ちゃんと同じく「つまらない」と感じてしまう人間です。
うまくいくかはわからないけれど、自分の型に無理なく当てはめて物事を遂行していくことも時には必要なことだと思います。

そんなことを教えてくれた、日菜ちゃんらしいエピソードでした。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!