皇国の守護者

余りに暑いので髪を切りました。
うなじに汗で髪がまとわりつく感じが嫌いなのじゃ。

原稿をやってる時は、集中力を削ぐものは何でもイヤなので、さっぱりしました。
で、帰りに本屋で何の気なしに「皇国の守護者」買ったら見事に大ハマリ。
いやもう、面白い。話もキャラもステキ。

猫だ。猫だ、ハァハァ…千早。
お前の腹にうつぶせになって寝てみたい、はぁはぁ。
あんなにデカイのに泣き声は「にゃ～」なんて、たまらん！！

猫好きなら、是非お買い求めを。
大型のサーベルタイガーでも猫ならば何でもいいという猫バカなら、是非！！

でも、戦争マンガですけどね。
そんな「皇国の守護者」。

ウルトラジャンプ連載
同タイトルの小説の漫画化だそーだ（原作、読んでみたい）
天龍と人間が「大協約」を結んでいたり、導術という千里眼とテレパシスト専門の術師がいたり、サーベルタイガーが戦争に加わってたり、設定はファンタジーなんですけど、思い切り「日露戦争」のパロディですよね、これって。


司馬遼太郎の「坂の上の雲」が好きな人間にはお勧め。
むしろ、これを先に読んでおいた方がいいかも知れない。
当時のロシアの貴族の雰囲気とか解るし、日本の内情も理解の助けになるしね。
もちろん、この世界は架空の世界なんですけど、そういう事を忘れてしまう程（笑）あの当時の日本とロシアなんだもん。
あの凍てついた満州やらシベリアやら、そこらへんのくだりを思い出して懐かしかったなぁ。

新城さんが秋山兄とかぶって仕方がない。
騎兵隊じゃなくて、サーベルタイガーを連れてるけどね（千早～ｖ）
戦い方も何もかんも似てる。
秋山兄（ふつーの日本人）はハーロックに出てくるミーメみたいに、アルコールだけで何も食わずに何日間も生きられるような特異体質ですけどね（笑）

できれば、海軍の話もあって、バルチック艦隊をいじめまくる英国の話も読んでみたいですが、贅沢かー。


４巻で一区切りついたので、今後どんなオリジナルな展開になるか楽しみだよ。
敵も味方も人間だから、ちゃんと個人的なドラマあるし。常に土壇場にいる彼らの心の描き方が素晴らしいし。好きなキャラが一杯いて困ってしまう。

しかし、何せ戦争なんで、好感を持った人間からバンバン死んでしまうので、キャラに過剰な思い入れを抱かない方がいいざます。

クレイモアよか、マシですが（笑）