Curse priest

Trigger Happy 出張所。D.Gray-manとシャドーハウスのネタバレ感想、アニメ感想を書いてます。

Ergo Plaxy 感想

2007-10-25 23:06:40 | 過去のアニメ
「もやしもん」始まりました~!!

TV画面で見るOPとEDは最高です!!
モノノ怪のCMも入ってるので、お得な感じ。
再放送やってくれないかなー。
深夜はこういう時、キビシイ~。

さてと「Ergo Plaxy」感想。

バウワウって、画像は凄いけど、話も設定もマニアックで
一般受けしないイメージ強し。
「シグルイ」も神動画か!?と思うのですが、いかんせん
犬は宣伝をなさらないので知名度低し。
有料は仕方ないけど、たまに限定無料なんてみみっちぃ事やってないで、
もう少し放送のやり方考えた方がいいと思います。
映画の再放送ばかりで視聴者つかないだろ。
どんなにオリジナル作品がよくても埋もれていくばかり…。

まぁ、それ前提で「Ergo Plaxy」(エルゴ・プラクシー)
相当難解なので、見るものの好悪が分かれる話だと思います。
主人公の自分探しなので、謎と世界観が解るまでが勝負。

OPは音楽、映像共に神だと思います。
OPだけは見ておきましょう。
3話からしか見られないのが、大変残念。
音楽プロモみたいですね。
ちょっとU2な曲だし、主人公が放浪してる感じが出ていいんじゃないでしょうか。
OPは放浪が本格的に始まってから、その意味の深さが増します。

映像も前半のクオリティは凄いです。
これが映画でもおかしくありません。
ドームから脱出後、落差がひどい回が目立ちますが、
まぁ、それは仕方ないよね(^_^;)


設定は終末を迎えかけてる未来。
楽園のような管理社会と人類再生計画を軸にストーリーは展開する。

謎の多い記憶喪失の男を中心に起こる事件と、それを捜査する女性捜査官。
彼らに仕えるオートレイヴと呼ばれるアンドロイド達。

オートレイブ達に蔓延し始めた「自我」をもたらす「ゴギトウィルス」。

そして「Plaxy」と呼ばれる怪物の出現。
怪物の正体を追い、捨てられた「外の世界」を探求していく事で、
男の落とした記憶と世界の真実を彼らは知る事になる…。


平たく言えば、もう語り尽くされちゃったよーな話なんですが(笑)
世界観がしっかりしてるので、結構見せてくれます。
キャラクター恩田さんだし、メカデザイン、都市の風景、SF考証、
人間の生殖すら管理された社会(これが重要なファクターだな)。
色んな事が隠された根底の設定に繋がっている。
素晴らしいと思います。

大人の未来世界。
ブレードランナーでなく、暗めの「ロボッツ」かな?
支配者の代わりに周囲の彫像達が喋るのも、らしくっていいね。
俺の大好きニ瓶勉の世界と重なるし。
特にオートレイブのデザインは秀逸だよね。
プラクシー達のデザインも好きだよ。

同時にガンダムOOを見てたから、その落差がしんどくてーーー(^_^;)


キャラもいいですねー。
お気に入りはオートレイブのおかまのイギーとピノ。
重厚で暗~~い話な上に、出てくる人間が全て生真面目なので、
彼らがいなかったら窒息する所でした(^_^;)
だから、イギーがいなくなってからがしんどかったよ…。

人間とオートレイブは主人と従者という関係でありながら、
依存し合ってるので、オートレイブ達に「自我」が誕生した時、
その関係が微妙に変わっていく所とか面白かったな。

捜査官リルもイギーがいなくなって、初めて人間として「思いやり」を
学んでいくし、ただの愛玩用オートレイブだったピノも「悲しい」や「淋しい」を
知り、そして、初めて本当に「父ラウルに会いたい」と子供の感情が生まれていく。

ユメノ君も好きでしたー。
ユメノ君の人生の失敗は、仕方がないとはいえ、リルなんかが存在理由だった事。
そして、ヴィンセント好き好きプロキシーの細胞でリルのクローンを作ろうなんて
バカを思いついた事(^_^;)

局長のラウルもいい味出してた。
最後はお目目が遠くの方に行ってしまい、視聴者涙目でしたが、
瀕死になってから正気に戻った後がかわいそうだった。
ピノと会わせてあげたかったよぉ(泣)

リルも中盤当たりからかわいくなったかな?
でも、初期の傲慢強気、でも、イギーに依存の彼女も好き。
ちょっと攻殻ぽいし。

一番掴めないのが本当は「へたれ」なのか「しぶとい」のか
非常に解り難かった主人公?ウィンセント。
記憶がないし、自分の正体が途中で解らなくなって混乱してる割に
結構吹っ切ってて、呑気だったり、小心で内気なボクに戻ったり、
解りにくーーー(^_^;)

俺は最近アニメに疎くて「村瀬監督」の名を存じてなかったのですが、
彼はひじょーーーーーーーーーーに細かい人間だって事だけは
よく解りました。
その細かさが「Ergo Plaxy」の世界を生み出したのね。
特に第16話「デッド・カーム」のちみちみとした細かさときたら…(笑)
彼を奥さんにしたら大変だと思ふ(^_^;)


そして、超問題はプラクシー達の精神攻撃の話がとーとつに始まったり、
放浪が超のったりで展開したかと思えば、突如時間がぶっ飛んで、
「え、もう?」な場所から話が始まったり、視聴者を置いていく話が
後半から非常に多いこと。

しかも「ゲーム番組」とか「ネズミーランド」のパロとか、ドシリアス展開
ばっかり続いてる中で、急に入れられると頭の切り替えが大変!
お遊びかと思えば、それで最後まで30分あるし、実は超ネタバレ話だったり、
飛ばせないもんなー(^_^;)


こういう人類再生計画はエヴァやナウシカを例に出すまでもなく、
ことごとく失敗してしまうので「Ergo Plaxy」のラストもお約束なのですが、
一応はリルとヴィンセントの恋話なので、希望を持たせるよーな感じになってます。
でも、リルは生殖能力ないので、未来はないけどね(笑)

しかし、最終回で怒涛のような種明かしは、ヤメテくり。
ウィキでまとめてもらわないと何が何だか解らないし、人類の再生の道が
閉ざされちゃった事も最初セリフだけじゃ気づかなかったさー。


ロムドきっての美少年・天才医師ユメノ君(小林沙苗)の口から
「大人のおもちゃ、か」というセリフが聞けたり、バックから局長に襲われて、
髪掴まれて「いい子だ」と言われたり、そんな場面が見られたからいっかー(笑)









最新の画像もっと見る

コメントを投稿