クロサギ第19巻を読んだ。なにかで、黒崎と氷柱がキスをしたことで「業界騒然」ってあって、なに???あの二人が??なにかの間違いではないのか???と、愕然とした。
「闇サイト詐欺事件」
・・・・携帯のサイトで金融関係のお仕事ですというバイト募集がある。氷柱の大学の友人が簡単な方法でお金がはいるとそのサイトに応募したという。そして案の定、それが詐欺だったことが判明した。逆にお金を取られた友人の損害のために氷柱は立ち上がった。
闇サイトの申し込み人のメアドが被害者の会の弁護士と名乗る男に利用されて、メールが届く。氷柱は弁護士事務所にいって確認して「大丈夫、何とかしてくれる」と安心したが。
もちろんこの弁護士を名乗る男も詐欺グループの一人で、お金を一人5万円振り込んだ後、弁護士と連絡がつかなくなる。事務所は閉鎖されている。氷柱はわけがわからず、黒崎に相談する。
事務所があったからといってその男の事務所とは限らない。その男が弁護士であるという証拠もない。といわれて、詐欺にだまされたことを知る。
この一連の詐欺事件は、栗原という黒崎が追いかけている男の仕業だった。また別の詐欺を働いているらしく、そのためにあるパーティに乗り込むことになる。それは男女ペアであるのが参加の条件となる。そこで黒崎は、被害にあった氷柱を誘うのであった。
そのパーティに出る間、ふたりは恋人のように語り合う。昔流行ったもりべえという熊の話から、家族の大切さなどを氷柱から聞く。氷柱は、以前白石から、黒崎への恋心を指摘されて、悩んでいたが、それをはっきり、肯定できると感じた。
黒崎は、氷柱と話している自分をふと、ショーウインドーに、映してみて、驚いた。暗く人を信用しないいつもの表情ではなく、リラックスした別の自分が映っていることに驚いたのだ。
パーティの主旨は、男女ペアであることに氷柱は、腹を立てる。「黒埼が自分の仕事をするために自分を巻き込んだ」と、非難した。その騒動に警戒しながら近づいてきた男が以前、氷柱をだました、弁護士を名乗った男だった。わめく氷柱に黒崎はキスをして、男の警戒を解いた。
仕事を終えた黒崎に、氷柱は聞く。どうして私を選んだの?女の人なら誰でもよかったのであれば、私でなくてもよかったのでしょ、と。
「お前がカモだったからだ、サクラでもよかったけど金がかかるし、情報がもれるから。」別の女性でもあんなことしたの?と聞く氷柱。氷柱が男に顔を知られているから、顔を隠すためにはラブシーンが一番だと言う黒崎。
吉川氷柱にとってこれほど辛い答えはなかったはずである。
黒崎の本心はどこにあるのか?本当に、顔を隠すためだけにやったことなのか。
仕事後の黒崎の心のわだかまりを感じ取った桂木は、何か気にしていることでもあるのかと聞く。
「別にたいしたことじゃないよ。ただ、あんたのしたで仕事始めたころ良く考えてたことがあってさ・・・・(略)たまたま今日思い出しただけ。もしおれが、詐欺師をやめて足を洗うといいだしたら、あんたはどこに、俺の死体をすてるんだろうーーーーって」
黒崎の心の中に氷柱の明るい声が響いていたのを桂木は見逃さなかった。
氷柱は黒崎が詐欺師から足を洗って、普通の生活をする将来を望んでいた。黒崎は、それをなにもしらない馬鹿な女と思った。
フィクサーである桂木にあって、この世界に入ったとき、桂木に売り渡したものは取り返しのつかない大きなものだったことを氷柱は知らない。
黒崎の心に普通の青年の暖かさが戻り始めたことを黒崎もおそれ、桂木も警戒した。それ以上に吉川氷柱は、深く傷ついた。
・・・・あのキスは、本当に仕事のためだけだったのだろうか。
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海もいい、山もいい、都会もいい、我が家もいい!!
どこに行くにも、本を一冊。この夏、何をテーマに読書三昧をしましょうか?
コンビニでアイスを買って、本を受け取って帰る夏。
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