ハゲタカ最終話

ここ数年の中での最高のドラマです。

最終話、柴田恭兵の演ずる柴野健夫に涙しました。
一バンカー、ターンアラウンドマネージャー
しかし、全編通して、常に苦悩が付きまとっていました。

大森南朗演ずる鷲津政彦もまた、過去の苦悩から逃れないでいた。

あと、これは怪我の功名で、西野治役は松田龍平でよかったと思います。中村獅童では、大森南朗に多分食われていたと思います。

ドラマに登場した全ての人間が、バブルの負の遺産と失われた十年に対して、何らかの傷をもっている。そして、それを癒そうとしている。

そんなドラマではなかったのではないでしょうか。

企業は誰のものか、人とは?それを考えさせる近年稀に見る傑作ではなかったのではないでしょうか。

特に最終話は、下手な脚本家が書けば安っぽいヒューマンドラマに成り下がりかねない展開なのにそれを見事に骨太のドラマに仕上げた手腕は、惜しみない拍手を送りたいです。

あとは、DVD版では是非デレクターズカット版で!!