秋津蛉のモンスターリスト

モンスターの生態に関する情報に特化したブログです。
モンスターの生態を写真、動画を交えて紹介します。

飛竜種の書 氷牙竜 ベリオロス

2024-06-09 23:45:58 | モンスターハンター・モンスターリスト








「氷牙竜」

ベリオロス
Barioth
飛竜種
竜盤目 竜脚亜目 不明 前翼脚竜上科 ベリオ科
全長約1840.7〜2613.75cm
全高約445.3〜638.87cm
脚の大きさ約133.3〜229cm
・狩猟地
現大陸…凍土、雪山、氷海、寒冷群島、城塞高地
新大陸…渡りの凍て地
・概要、特徴
低温寒冷の地に適合し、極寒の地に君臨する白き飛竜で、迅竜ナルガクルガとは同じ上科に分類される。口外まで大きく伸びた牙状の犬歯から、「氷牙竜」 の別名でも知られている。
鋸状のギザギザを備えた琥珀色の大きな牙は屠り、喰らった獲物の数だけ鋭さを増していくという。







この刃物のように発達した鋭利な牙はベリオロス特有で、ポポのような長い体毛や脂肪を大量に蓄えた生物に対して深く噛みつけるだけでなく、切り裂くことにも適した形状である。牙を染めている琥珀色は、獲物の血液に含まれる鉄分が沈着したもの。







背面は高い強度を持ちながらも非常に軽い甲殻に、腹部は高い衝撃吸収性を誇る厚手の毛皮に覆われ、ベリオロスの打たれ強さを支えている。
先端が二股に分かれている尻尾も上面は甲殻に覆われており、これも高い強度を誇ることから切断は困難。




希少な狩猟例からいまだ神秘性が高く、「氷雪の白き騎士」「迅速の飛竜」など多くの異名でうたわれる他、その危険度から、「白き悪魔」の異名も持つ。
また、一部ではおとぎ話で「幻の竜」として語られてもいる。









前脚に翼を持つが、基本的には四足歩行で地上を歩き生活している。そのため四肢はしなやかかつ強靭に発達しており、とくに前脚は太く力強く、獲物をしっかりと抑え込む。
地上での移動に前脚を使うタイプの飛竜としては大きめな翼を有し、飛行も得意な方である。
前脚と後脚の手の平、尻尾や顎の下面等に小さな棘が生えており、これがスパイクの役割を担う。中指の棘は前後で数も異なる。
この棘とも突起ともされるものの正体は極度の角質化を遂げた皮膚やスパイク状の鱗で、氷雪を容易に削る硬さを持ち、姿勢を自在に制御する。
後脚に比べて前脚の裏にはスパイクが集中しており、運動を司るのは前脚であることがわかる。





発達した棘が生えた翼の前肢部分は1本の大きな骨でできている。 必要に応じて閉じ開きが可能で、強力なスパイクにして武器でもある。









・生態
現大陸の寒冷地においては各地で生息が確認されており、前脚や尻尾の棘を巧みに用い、 氷の上をも縦横無尽に駆け回る生態など、すでに多くの文献にその記録が残されている。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520953825305063425?s=19
著しく発達した翼の棘は、不安定な雪原や氷を確実に捉え、滑らないようにする役割を担っている。巨体でありながら、足場の悪い氷上でも俊敏に動けるのはこのため。
駆ければ氷の嵐を起こし、跳べば吹雪が舞うという。氷塊をも穿つ鋭利な爪と全身に生えた棘が氷雪を舞い上がらせるのだ。
時折、この爪を地面に擦り付けて研ぐ仕草を見せる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520988830693675008?s=19



尻尾の棘でも氷雪を削り、 振り回す際に小さな氷粒を巻き上げている。
だが、この棘を破壊されると地面をしっかり捉えることができないため、方向転換の際に滑って体勢を崩してしまうようである。
より力む怒った状態では、とくに大きく体勢を崩すことになるようだ。



狩猟においては獲物を強靭な脚力で追い、氷壁にもしがみつけるほど鋭利な爪で襲い掛かる。大きな獲物の場合は牙で獲物の急所に噛みつき、失血死を狙うこともあり、寒冷地ではポポのように長い体毛や脂肪を蓄えた生物が多いため、殺傷力を高める進化の過程で長大な牙を得たと考えられる。
なお、この牙は生涯伸び続けるため、定期的に研ぐ事で長さを調節している
ベリオロスが最も得意とする狩りの方法は高所からの飛びかかりであるが、仮にこの攻撃を外した場合、体内で生成した氷ブレスの出番となる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1799690767176487174?t=PkBhhnNsfEmBReSm7xPtcQ&s=19



氷ブレスで獲物を仕留めるというよりも、これを用いて動きを止め、弱ったところを爪や牙で確実に狙うのが主な運用方法とされている。
また、カムラの里ではこのベリオロスの息吹にちなんで、急病に倒れることを『氷牙風に侵される」という。







翼は大きく発達しており、地上での移動に前脚を使う飛竜種の中でも飛行は得意な部類に属する。 ただし、羽ばたきが少なく滑空飛行を主とするため、リオレウスなど飛行に特化した飛竜に並ぶほどではない。






寒冷地は日照時間が長く、雪からの照り返しも強いため、細目の状態を保ち眼に入る光量を調節している。
洞窟内や夜間など光の弱い状況においては、 瞼と瞳孔を広げて見え方の補正を行う。その際、感度を高めた瞳孔に集めた光が反射するため、眼が光って見えるようだ。興奮時は血流も加わり、赤みを帯びる。






自身の縄張りを聖域のごとく護る姿は優雅で気品にさえあふれ、凍土の「迅速の騎士」と呼ばれるにふさわしい。
その縄張りを堅持しようとする性質上、寒冷地に群れを成すオサイズチとは折り合いがよろしくない様子で、数体のイズチと競り合う光景が目撃されている。
そのほかやはり寒冷地に特化したウルクスス、ドスバギィ、ゴシャハギ等とは相まみえる機会が多く、巨大な牙をもって縄張りを侵す外敵を誅す。外敵を威嚇する猛々しい咆哮を聞いた旅人は震えあがるという。
渡りの凍て地においても凍った洞窟を巣にし、氷結が見られる地形を好んでうろついているようだ。時折、レイギエナとの縄張り争いも報告されている。
https://x.com/MH_official_JP/status/1165156788012011521?s=19









普段、 雄と雌は別々の縄張りに生活している。 繁殖期になると雄は近辺の雌の縄張りに意図的に進入し、雌に気に入られれば晴れて交尾の機を得る。 逆に気に入られなければ雌に追い出されることになるわけだが、それについては雄が持つ牙の形や長さなどが判断材料になっているようだ。



妊娠した雌は、初期の間は普通に狩りを行い、身重になると洞窟など安全な場所に身を隠す。 そこで2~3頭の子供を出産するという。冷える夜などは狭い洞窟にうずくまって体温を保ち、より出産を確実にする。
おそらく体表を収縮させるなどして熱を発生させ、温度を上げていると思われ、極地に棲息する生物ならではの知恵と工夫が見られる。
幼体は牙がまだ短く、全身を体毛に覆われているが、成長し甲殻が発達すると共に体毛は抜け落ち、牙が伸びて口角が押し上げられる。
子育ては雪深い山間の中腹にある洞窟などで行われていると推測されている。他の生物の進入を拒むかのごとき高所を選ぶため、調査においても目下の課題となっている。
・食性
肉食性。
主な捕食対象は、草食獣のポポ。 寒い土地での生息にあたり、エネルギー効率の良い脂肪と貴重なビタミンが摂取できる内臓を好んで食べる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520956234907541505?s=19
牙がナイフのように発達したのは、内臓と脂肪を切り分ける役目もあるという。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520957073550233601?s=19
水辺では水を飲む様子も見られる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520952723226603520?s=19
・危険度、戦闘能力
縄張りに踏み込んだ外敵には咆哮で威嚇を行い、積極的に攻撃を仕掛ける。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520958537622454274?s=19
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520958979785969664?s=19




戦闘では雪を巻き上げたり壁に張り付いたりと、地の利を活かした様々な戦法を取り、華麗な回り込みなどで外敵を翻弄する他、空中からブレスを吐く事もある。
地上においても突進や素早い跳躍で外敵を翻弄し、特に長い尾を巧みに使った攻撃は最大の脅威として知られる。
渡りの凍て地にて遭遇した個体に関しては、地形を利用した多角的な動きや強力な飛び掛かり攻撃など、これまでの記録にはない生態がいくつか確認されており、運動能力の高さや攻撃性について加筆が必要との見解が示されている。
https://x.com/MH_official_JP/status/1164378978108370944?s=19
棘を利した強力なスパイク効果で壁に張り付き、そこから多角的な動きを見せたりブレスを吐くなど、調査員を驚かせた。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520958069320028161?s=19










体内の氷結袋から凄まじい圧力で射出された冷凍液は気道を通る間に勢いをつけ、口から射出された瞬間に大気の水分と合わさって氷の塊を形成する。
氷結袋の収縮と肺からの息吐きを組み合わせることで螺旋状の強い流れを生み、その勢いを保ったまま地面に当たると竜巻状に氷の破片が舞い上がる。
主にこのブレスで獲物を氷漬けにしたり外敵を凍えさせて行動を制限し、素早い動きで仕留めにかかるのがベリオロスの常套手段である。その威力は、局地的な嵐を引き起こすほど。





興奮時は眼を琥珀色に輝かせ、強力な跳躍や滑空を駆使した苛烈な攻撃を繰り出す。その速度は正に迅速で、白き騎士の二つ名に相応しい。
危険度は火竜と同等と看做されている。



・利用
全身を覆う毛皮は実に繊細できめ細やかな上質の逸品とはいえ、市井の猟師に求めて得られるようなものでもないため、上流階級の間では権力の象徴として人気が高いのだという。
ベリオロスの甲殻は強度がありながらも非常に軽く、牙や棘はそのまま武器の刀身や防具用のスパイクとして加工できるほどの適度な大きさと鋭さを兼ね備え、武具の素材としての価値と需要は非常に高い。




凍土に君臨する迅速の騎士たる氷牙竜の素材を使った防具は大きな牙とタテガミのような毛が特徴的で、 ベリオロスの分厚い甲殻をコンパクトにまとめている。 ハンターの体の動きを妨げることなく、滑りやすい氷上であっても自在な立ち回りを可能にしている。
また、氷牙竜の素材は保温性にも優れており、寒冷地であっても寒さに震えることなく、長時間にわたって行動することができる。装備者の身体能力をサポートする能力が備わっており、 武闘派な戦士を思わせる見た目と相まって人気が高い。






ベリオロスの素材を元に作られた武器を手にすれば、凍てつく大地が如き冷静さを保ち、己の心を律することができるという。
琥珀色の重牙の素材感が際立つ武器の数々は、極めて低温な凍気を発する。その鋭利な穂先で傷付けられた部位は、瞬時に凍てつく。無論、鈍器によっても同様の現象を見舞う。
斬れ味の鋭さは、会心率の高さに繋がっている。
凍気と共に放たれる猛吹雪の如き弾矢は獲物に深々と突き刺さり、 身体の内側から凍てつかせるという。その凄まじき力を手にする者には、常に冷静さを求められる。
・ソース
MH3G
MHXX
MHR:S
復刻ハンター大全 pg.274.391
DIVE TO MONSTER HUNTER WORLD: ICEBORNE モンスターハンターワールド:アイスボーン 公式設定資料集 pg 142〜145、310〜311
HAUNTING OF THE SUN モンスターハンターライズ:サンブレイク 公式設定資料集 pg.176.177
https://www.4gamer.net/games/074/G007404/20091013062/


飛竜種の書 月迅竜 ナルガクルガ希少種

2024-06-08 23:49:58 | モンスターハンター・モンスターリスト









「月迅竜」

ナルガクルガ希少種
Lucent Nargacuga
飛竜種
竜盤目 竜脚亜目 不明 前翼脚竜上科 ナルガ科
全長約1931.54〜2503.8cm
全高653.80cm
脚の大きさ約174cm
・狩猟地

・概要、特徴
とある地方の伝承として語り継がれてきたが、その伝承を元に塔を調査した結果、発見に至った迅竜ナルガクルガの希少種。
夜空に浮かぶ月を思わせるような、白く輝く月白色の体毛から 「月迅竜」とも呼ばれており、月の光と霧を利用して姿を消す霞隠れという能力を持つ、極めて特殊な個体である。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1799301734319415733?s=19








一部のハンターにのみ狩猟許可が降りるが、月光のように輝くその美しい姿に目を奪われるとハンターたちは口々に言う。
その身を包む厚鱗の軽さは羽衣の如く、また、その硬さは金剛が如きと謳われるとおり、圧倒的強度を持ちながらナルガクルガ希少種の俊敏な運動性能を疎外しない軽量さを併せ持っている。
体表に密生した藍毛は「豪斑毛」と呼ばれる。抜群の張りと柔軟さで身体を保護し、時に針の如く外敵を射す用途にも使われる。 そのほか「霞隠れ」 の際に月光を夜霧に反射させるための重要な役割を持っているとされ、 ナルガクルガ希少種はこの体毛を乱されることを嫌う。
特に、氷属性の攻撃を忌避するようである。
鋭い刃翼は月夜に光り、あまりの鋭さか、迅速のなせる技か、 時に透き通って見えるほど。
一部特別に発達したものは 「朧月の欠片」と称され、希少な月迅竜の部位の中でも特に幻の刃翼として貴ばれる。
口腔に光る極太の鋭い牙は刃物の様に鋭利であり、欠けることもない。






・生態
生態や生息域には謎が多い。「人里離れた秘境で、霧深い夜に姿を見せる」との伝承が伝わり、詳細はギルドでも調査中。その伝承通り、基本的には 「霞隠れ」 を可能とする濃霧が立ち込める特殊な環境にのみ生息するといわれ、発見例も夜間に限られる。被害報告もそうした日の深夜に奇襲を受けたというもので、近年は塔の秘境にて出現が確認されている。
「霞隠れ」 の詳細な仕組みは解明されていないものの、その目撃条件から白い体毛や透刃翼によって月光を夜霧に反射し、 蜃気楼のような光の屈折現象を発生させているのだと考察されている。









・危険度、戦闘能力
「漆黒の影」の二つ名を持つナルガクルガの通常種とは比較にならない驚異的な敏捷性と機動力、攻撃力を持ち、 その姿を肉眼で追うことは至難といわれている。
更には「霞隠れ」で月光と夜霧に身を隠し、外敵の死角から襲い掛かる。



天を仰ぐように咆哮した後に凄まじい勢いで回転攻撃を放つなど、その攻撃は速度、威力をとっても危険性は段違いに高い。






迅竜最大の武器である尻尾はより柔軟性と伸縮性に富んでおり、通常種と比べてより素早く、より力強く振り回す事ができる。
外敵と対峙すると、風切り音を立てるほどの猛烈な勢いでこの尻尾を振り回す事がある。
この行動は相手への威嚇を兼ねつつ尾棘を逆立てて尻尾での攻撃を強化するためのもので、これを合図に「猛棘化状態」と呼称される形態に移行する。
不可視の動きから繰り出される尻尾の振り下ろしは必殺の一撃で、さらに尻尾からは毒を持つ尾棘を広範囲にまき散らすため、容易に近づくことは困難。






尻尾に生えている鋭利な棘は掲げられた尾を大きく振り回すことで放たれ、棘は鋭さと速さを増しながら彼方まで飛ぶ。棘には猛毒が含まれ、狙った獲物の命を削る。

特に猛棘化状態では、尻尾を勢いよく振り回すと同時に夥しい量の尾棘がさながら毒矢の雨のように周囲に降り注ぎ、敵を寄せ付けない攻防一体の武器として機能する。












なお、興奮状態に突入すると両眼が爛々と輝くという迅竜種の特性から、霞隠れによって姿を消している最中でも赤く輝く眼光は流星のような軌跡を残すため、それによって動きを観察する事はできる。






激しい戦闘で追い詰められた個体は更なる攻撃性と俊敏性を発揮する。霞隠れで姿を消すと同時に高速で跳び回って翻弄し、突如として地響きを立てるほどの威力で尾を叩きつける一撃は、ナルガクルガ希少種の攻撃の中でも特に警戒すべき攻撃であろう。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1601440536501833731?s=19





・利用
月迅竜から得られる素材はいずれも類まれな希少価値を持つが、特に鋭い牙は大自然の生んだ奇跡とされ、世の研究者や加工職人が憧れる素材のひとつ。
それらの素材を利用した武具はいずれも神秘的な美しさと恐るべき殺傷力を兼ね備えた業物とされ、中でも奇跡的な状態の良さから「朧月の欠片」と通称される刃翼を用いた武器は、月夜を支配できると伝えられ、七星や斗宿の具現とも称される。
また、月迅竜の素材を用いた防具は隠密活動に向き、足音を立てずに行動することで狩人を周囲に溶け込ませて気配を消すことが出来る。
更に羽毛のような軽さと鋼のような堅牢さを兼ね備え、敏速な体術を扱うことを可能にする。
また、その外観はとある東の国には超人的な戦闘技能を持つ戦士の集団の装う衣装と似ているという。
・ソース
MH3G
MHR:S
ハンター大全4 pg. 75
HAUNTING OF THE SUN モンスターハンターライズ:サンブレイク 公式設定資料集 pg.110.111


飛竜種の書 緑迅竜 ナルガクルガ亜種

2024-06-07 20:41:55 | モンスターハンター・モンスターリスト










「緑迅竜」

ナルガクルガ亜種
Green Nargacuga
飛竜種
竜盤目 竜脚亜目 不明 前翼脚竜上科 ナルガ科
全長約1522.18〜2002.18cm
・狩猟地
渓流、水没林、孤島
・概要、特徴
緑がかった斑の体毛を持つナルガクルガの亜種で、「緑迅竜」と呼ばれる。水没林や孤島など緑の多い土地に棲息し、緑濃い密林に容易に溶け込むため、表皮が緑色に変化したと考えられる。
どのように表皮が変色したのかは現在調査中であるが、この事例からナルガクルガ亜種は他のモンスターと比べ、環境に溶け込む能力が高いと推察される。

緑色の鱗は光の加減で色合いが変化し、周囲の景色に溶け込むと共に、斑模様の毛は様々な色が不規則に並び、明細の役割を果たす。
ハンターたちによって捕獲されたナルガクルガ亜種の骨格を調査した結果、 原種と差異がないことが判明した。









・生態
孤島や水没林のような草木が繁茂する土地は水も豊かであり、そうした地形ではわずかな動きでも水音が響き、獲物に気取られてしまう。
それを防ぐための手段として、原種を超える連続跳躍ができるように進化したと考えられている。
警戒心が強く、 無防備となる睡眠は樹上などで行うことが多い。
原種同様、亜種も狩りの際に尻尾の棘を飛ばして使用する。
ただし前述のとおり、水場では音を立てずに獲物をしとめる必要があり、トゲ弾もそのための独自の進化を遂げたと考えられる。
亜種特有のこのトゲ弾は重量があり、当たった獲物はめまいを起こすため、円滑に狩りを行えるようだ。


赤く逆立つ尾棘は普段は緑色の体毛で覆い、武器であることをカムフラージュしているが、獲物と対峙し、気が高ぶるなどすると逆立つ。
また、ときには意図的に逆立てて見せることで、他のモンスターを威嚇するような仕種をしている場面も確認されている。





長く、柔軟性のある尻尾は俊敏な移動における切り返しの際のバランス取りはもちろん、叩きつけにより生み出される甚大な破壊力は、狩りにも欠かせないものである。
原種よりも尻尾の扱いが巧みで、獲物目掛けて軌道修正しつつ立て続けに振るう姿も目撃されている。
・食性
肉食性。目撃例によると、ケルビを好んで捕食するようである。
刃翼で獲物を覆い隠し捕食している姿の目撃報告もある。
捕食時は警戒が薄れることが判明しており、 接近しても気づかれないことがあるようだ。





・危険度、戦闘能力
原種であるナルガクルガと比べ敏捷性に長けており、尻尾の扱いにも長ける。その異名は「暗緑の疾風」。
その刃状に発達した翼や、鋭い棘の生えた強靭な尻尾を巧みに使って獲物を追い詰める。
原種は軽いフットワークで相手を惑わせて戦うが、亜種は跳躍力の高さから、より直線的な攻撃をしかけてくるという。
尻尾の一撃目をフェイントとして、続く二撃目でより強烈な攻撃を叩き込むといった芸当も見せる。
また、尻尾から射出される尾棘は一撃の殺傷力はそれほど高くなく、特殊な効果を備えているわけではないが、それ自体が非常に重く、高い攻撃力に結び付いているとともに、直撃を受けた獲物の意識を混濁させる性質を持つ。そのため、通常種以上に危険視されており、ハンターの間でも噂される。

https://x.com/gagieru_seltas/status/1799039212806881563?s=19






外敵から反撃を受けて怒ると両目から耳元にかけてが橙色に輝き、残光が尾を引くようになる。
怒り狂うナルガクルガ亜種は俊敏性と攻撃性を増し、より激しく縦横無尽に動き回るが、通常種同様に普段であれば察知できる落とし穴に嵌ってしまうなどの隙も見せる。





・利用
草木に紛れ、獲物を狙うナルガクルガ亜種の各種素材を用いた防具は、原種同様に動きやすさを重視したデザインとなっている。これを身にまとったハンターは、ナルガクルガ亜種に勝るとも劣らない、 息も切らさぬ怒涛の連続攻撃を実現するだろう。
工房の職人たちから「優れた武器」と評されるナルガクルガの素材を用いた武器は、亜種のものになっても変わらない。 非常に堅い大型モンスターの甲殻を易々と斬り裂く鋭さは、ハンターたちにとって大きな力となる。そうした武具には妖しい魅力と緑迅竜の殺意が宿っているとされ、疾風の如き一閃で獲物の命を無慈悲に刈り取るという。
・ソース
MH3G
モンスター生態図鑑 IVナルガクルガ亜種
https://dengekionline.com/elem/000/000/390/390590/
https://www.4gamer.net/games/107/G010746/20110801021/


飛竜種の書 白疾風ナルガクルガ

2024-06-05 23:21:49 | モンスターハンター・モンスターリスト












「白疾風」

白疾風ナルガクルガ
Silverwind Nargacuga
飛竜種
竜盤目 竜脚亜目 不明 前翼脚竜上科 ナルガ科
全長約1634.24〜2127.91cm
・狩猟地
渓流、霊峰、古代林、密林、孤島、禁足地、塔
・概要、特徴
特異な容姿と能力を有する、迅竜ナルガクルガの特殊な個体。
通常個体より一回りほど大きな体躯を持ち、身体の成熟に伴って各部位の末端が白く変色しているのが特徴。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1798185110443098327?t=4GQLvq2aPn2bowoGzx4naA&s=19











一振りの刀を連想させるその姿、より俊敏性を増した身のこなしから「白疾風」の二つ名で呼称される。
闇に潜みし白き影の異名でも呼ばれ、不用意に縄張りに踏み込めば、その影を踏むことすら叶わず、逆に首を落とされるのが関の山であるという。
また、ナルガクルガは平時尻尾の棘が地面に引っ掛からないよう尾棘を畳んで行動するが、白疾風は常時尾棘を逆立てたまま何の支障もなく行動する姿が見られている。
二つ名持ちの例に漏れず、ギルドではこの個体に特別措置を設けており、特別な許可が無ければ狩猟に向かうことは許されない。
・危険度、戦闘能力
ただでさえ運動能力に優れるナルガクルガであるが、白疾風は特に他の個体を圧倒する脅威的な運動能力を誇り、素早い連続跳躍でもって瞬く間に獲物に肉薄する。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520647347746729984?s=19

しかしその機動力以上に脅威となるのが、鋭さと力強さを備え、強靭に発達した尻尾である。
白疾風は緑迅竜や月迅竜に匹敵、あるいはそれをも上回るほど尻尾の扱いに長けており、ただ薙ぎ払ったり叩きつけるだけでなく、連続攻撃やフェイントなども駆使する。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520647191378812928?s=19


さらに、ナルガクルガは遠心力を利用して尾棘を射出する遠距離攻撃を行う事で知られているが、白疾風はこれを上空へ向けて射出し、落下してくる尾棘を利用した死角からの時間差攻撃までも繰り出す。







そして通常個体との決定的な違いであり、白疾風の異名の所以の一つでもあるもの、それがしなやかに研ぎ澄まされた靭尾から放たれる白光の刃である。
その一閃は尋常ならざる斬れ味を持ち、岩を断ち、水を裂き、空を分かつとして恐れられており、この真空波に巻き込まれてしまうと鋭利な刃物で切り刻まれたかのような裂傷を負わされる事となる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520644874340474882?s=19





・利用
白疾風の縦横無尽な風を切るような動きを可能とする軽量な白色の鱗や体毛といった素材は、それを用いた武具に白疾風の魂を宿らせ、鍛えることで特殊な力を発揮するという。しかし、その生産と着用が許されるのは無論、特殊許可クエストを制した者のみである。
・ソース
MHXX
モンスターハンター発想の法則2 禁忌の書 pg.159


飛竜種の書 迅竜 ナルガクルガ

2024-06-03 23:16:01 | モンスターハンター・モンスターリスト







「迅竜」

ナルガクルガ
Nargacuga
飛竜種
竜盤目 竜脚亜目 不明 前翼脚竜上科 ナルガ科
全長約1703.58〜2373.53cm
全高約523〜585.19cm
脚の大きさ約125〜139cm
・狩猟地
現大陸…渓流、大社跡、密林、孤島、モガの森、水没林、古代林、沼地など
新大陸…古代樹の森、陸珊瑚の台地、導きの地
・概要、特徴
木々の生い茂る土地に生息する、独特の進化を遂げた飛竜。その身体的特徴を含めた生態などが広く知られている種である。
特に陸上での運動能力に長けており、その”影すらもついてこない”とも云われる瞬発力から「迅竜」や「黒疾風」の異名をとる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1655009389336752128?s=19








他の飛竜種との差異を最も際立たせる特徴として、密林に適合する独自の進化を経たためか他の飛竜種のような甲殻を持たず、全身は獣のような青い光沢を放つ漆黒の体毛に覆われている。これは滑らかな鱗の表面が細く管状化突起したもの。







光を吸収するかのような暗黒色で闇に紛れ、その美しい艶と驚くべき張りで攻撃を受け流す。
この黒毛は樹海や密林特有の暑気や湿気から身を守る断熱、防水、保護色としての機能を果たしている。
調査の結果、この黒毛はたんぱく質の一種であるケラチンで構成されており、毛のような見た目と異なり、硬質性を持つのである。このような“羽毛”を持つ飛竜は比較的多い。








四足歩行を主とする飛竜種は総じて四肢の発達が著しいがナルガクルガもその例に漏れず、しなやかかつ強靭な筋肉にその特徴が見られ、大地を力強く踏みしめる強靭な四肢により、木々の間を軽やかに駆け抜ける。
こうして密林を高速で移動するために、体も柔らかく進化している。









注目すべきは、俊敏な動きと共に獲物を切りつける、刃のように小さく鋭い翼を持つ前脚である。
これは樹木に囲まれた生活へ適応した結果で、鳥の羽のように2つの刃 (骨) が重なって折りたたまれる仕組みとなっており、外側の小さい刃が下に隠れる。
肘部の突起や弛みがなく張りのある被膜も特徴的で、通常の歩行時は折り畳まれている。
縄張りとする森林を縦横無尽に駆け回るなか、生い茂る木々に翼を引っ掛けることなく掻き分けるため、このような形に進化したと考えられている。
体長のほぼ半分を占める尾は、全身運動の補助やバランサーの役割を果たしており、樹間を素早く移動し、獲物や外敵への連続跳躍を可能としている。
尻尾は尾棘と呼ばれる硬質な鱗に覆われていて非常に頑丈である他、骨と骨を繋ぐ軟骨が柔軟であるため、一時的に伸長させることが可能と考えられている。
攻撃時には尾棘を逆立てる反面、移動するときや、 逃げるときは木々に引っかからないように尾の棘を収納する。
上顎は硬質化しており、鳥類のクチバシを思わせる。
下顎には鋭利な歯が生え並ぶが、口先に目立つ犬歯以外は基本的に臼歯である。
牙は噛み砕くためではなく、切り裂くために進化しており、小さい突起が鋸状に並ぶ。
また、似た容姿を持つティガレックスの骨格と比較すると、骨が細くなっていることも確認されている。この結果から、ナルガクルガはティガレックスより軽量ではないかと考察される。






・生態
森の深く、日中でさえ陽の届かぬほど木々が密集した暗所や木々が生い茂る樹海を主なテリトリーとする。
鬱蒼と茂る木々を掻き分けるように移動するため、ナルガクルガがよく通る路では、鋭いブレード状の翼によって細い傷が幾筋も木々に残されているのを見つけることができる。
特定の巣は持たず、外敵の脅威のない高樹木の枝で休息する。
暗がりを好む習性から夜行性との記録が多いが、 実際は日中も活動しており、日光浴を行う姿も見られる。
広範囲の縄張りを持ち、昼夜で行動域に変化が見られるのも本種の特徴である。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520392194774949891?s=19
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520391662433751040?s=19









暗闇に潜むことで視力は退化しているが、代わりに翼を震動させ、音波の反響を大きな耳で受け取ることによって複雑な地形や空間、そして獲物を瞬時に把握する。
この行動は捕食時の強襲の精度を上げるためにとるものだと見られ、仕留める際には消音飛行で獲物に飛びかかる。
物陰に潜みながら、あるいは自身が素早く動きながらでも、獲物の位置や動きを正確に捉える能力を持ち合わせている。
夜間であってもその能力が発揮されるのは、動体視力の高さに加え、優れた聴覚が機能しているため。
尋常ならざる機動力と攻撃力を持ち、平時は落とし穴さえも感知して破壊する。
聴覚が発達していることを逆手に取り、大きな炸裂音を起こして怯ませることが可能(その後は確実に怒りを買うだろうが)とされるが、新大陸で遭遇する個体はあまり動じるところを見せない。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1797497276568654187?t=SMGHN6arJKjegXDjtvgH5Q&s=19









また、暗所に慣れているために強い光を嫌い、閃光玉などで視覚を封じられると恐慌状態に陥って闇雲な攻撃を繰り返すので、ハンターはかえって危険な状況に追い込まれる場合が多い。
獲物や外敵を見つけるなどして興奮状態に及ぶと顔の皮膚や耳が赤く充血し、移動の際にその残像を空に残す。
気性は狡猾かつ執拗である。
狩りにおいては森に潜み、漆黒の鱗に包んだ身を闇に潜め、音もなく獲物に近づき、圧倒的な脚力を以て恐るべき素早さで躍り出るや、執拗かつ狡猾に獲物を狙い、最期まで追い詰め、ブレード状の翼を太刀のようにして獲物を引き裂く。
別名、「迅竜」と呼ばれる所以である。
こうした迅竜の俊敏さと爆発的な活力の謎は特殊な骨髄や延髄に由来するとも言われている。




カムラの里のある地方では、黒い獣のような姿だけが伝わり、正体の分からぬ存在であったこの飛竜種を『獣の霊がこの世に現れたもの』として長年恐れ続けてきた。
樹海に適応した特異な翼から飛行能力は決して高くなく、強靭な脚力から生み出される跳躍力によって高度を確保し、そこから翼を広げて滑空することで長距離を移動する。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520385209736130560?s=19
交戦時など、獲物に飛びかかるときは刃翼を開いて殺傷能力を高める。
飛行能力と引き換えに得た驚異の跳躍力で、体格こそ他の巨大な飛竜に比すれば劣り、華奢とさえいえるが、リオレウスなどを相手にしても引けを取らない組み合いを見せる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1506092411650338824?s=19
常に個で行動し、生態にはいまだ不明点の多いナルガクルガ。わかっているのは森の中を天地自在に跳び回り、瞬時に相手の死角を取る無双の立ち回りである。
それが「陸の女王」 リオレイアであろうと、
https://x.com/gagieru_seltas/status/1592787461260054529?s=19
「暴れん坊」 アンジャナフであろうと、ナルガクルガに対しては退散する姿が報告されるのみである。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1546805166178914306?s=19


・食性
肉食性。中大型の獣を好んで捕食し、食欲は旺盛。ガーグァやケルビなどを捕食する様子が観察されている。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1797497662226473412?s=19
捕食の前には周囲を警戒する様子が見られ、翼腕で獲物を隠すようにして食べる。
新大陸では、アプトノスやラフィノスを捕食しているようだ。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520386362540654592?s=19
・危険度、戦闘能力
縄張りに踏み入る外敵に対しては咆哮で威嚇を行う。
執拗かつ狡猾な戦い方を好む好戦的なナルガクルガが得意とするのは、俊敏さを生かした獲物を翻弄する動き。外敵の死角へ回り込むように大きく、そして素早く動くため、熟練のハンターでさえも対峙に苦慮する者は多い。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520384366706262016?s=19
https://x.com/gagieru_seltas/status/1520383435356794880?s=19
また、新大陸で遭遇する体に関しては、前進しながら噛みついたあとに尻尾で薙ぎ払う追撃や、噛みつきを繰り返しながら接近し、通り過ぎたらすぐさま振り向き獲物の背後に回るといった繊細な動きも織り交ぜてくるため、対処はより難しくなっているといえよう。
https://x.com/MH_official_JP/status/1166674292609675265?s=19











相手の死角に飛び込んでから連続で飛びかかる、刃翼を太刀のごとく振るって切り裂くといった攻撃を得意とし、翼や牙はそれ自体が研ぎ澄まされた刃物のように敵を切り裂く。
相手が遠ければ尾棘を飛ばすこともあり、尻尾を立てて小さく回す事で飛ばすための棘を逆立て、同時に外敵を威嚇する。
この行為中のナルガクルガに対しては、音爆弾が大きな効果を生む。
しなやかにして強烈な破壊力を持つ尻尾は刃翼に並ぶナルガクルガの武器であり、外敵に近づかれるとこの尻尾を使って排除する傾向にある。
薙ぎ払いや左右への振り回しほか、跳躍から全力で叩きつけてくる尻尾は最大の脅威といっても過言ではない。
その一撃は大木をも薙ぎ倒し、思った以上にリーチも長く厄介。一撃で致命傷になりかねないうえ、怒り昂った状態では2回続けて繰り出すため、些細な油断が命取りとなる。
また、 頭部への攻撃に対して怯んだ際に、カウンターで尻尾を振り返す強気も見せる。

全体重を乗せ、尻尾を叩きつけて放つ棘は一撃必殺の威力を誇り、油断したハンターを容赦なく葬り去る。




ナルガクルガの尻尾は、この棘を立てることで殺傷能力が増す。尻尾を叩きつけるときや、怒りの興奮状態において確認でき、怒髪天を衝くような禍々しい形状のムチと化して相手を威嚇する。
この棘を尻尾から飛ばす攻撃手段を用いた場合は直接当たらずとでも、地面に刺さった棘に触れただけで裂傷状態に陥るほどの痛手を負うために更なる注意を必要とする。
尻尾を切断できれば、尾棘の量を大幅に減らせるだろう。





外敵から反撃を受けて怒ると両目から耳元にかけてが赤く輝き、昼であっても赤い残光が尾を引くようになる。
怒り狂うナルガクルガは俊敏性と攻撃性を増し、より激しく縦横無尽に動き回るが、普段であれば察知できる落とし穴に嵌ってしまうなどの隙も見せる。
危険度は蛮顎竜に比肩するとされている。





・利用
前述の通り、飛竜種の中でも特異な化を遂げたナルガクルガの全身は未知の機構の塊。堅固で軽く、滑らかな柔軟性をも持つ鱗はいくらあっても困らないと加工屋は言う。黒毛は波打つ光沢に溢れ、滑らかで美しく、外套の素材として最高級であろう。その滑らかさとは裏腹に非常に高い硬度を併せ持ち、工房職人にも注目されるのは自明。経済に大きな影響を与える起爆剤になるかもしれない。
また、骨髄は剥ぎ取りに、延髄は加工に特別の技術が必要。
変わったところでは、モガの村で希少特産品として扱われる迅竜の瞳は防犯効果があるとも。




王都では知られていなかったものの、 近隣の村ではナルガクルガの固有素材を利用した装備が独自に発案されていた。
回避に関する性能を極限まで引き出された黒毛の装束は、 シュレイド地方の職人たちに賛嘆をもって伝えられ、かつてない加工技術を求めて村を訪れた職人も多く、新たな技術交流が行われる契機となった。
身にまとえば影が濃くなり漆黒の闇に溶け込んでしまうと伝わる防具、返り血を隠すために黒光る刃身が秘められた武具。
迅竜素材を用いた防具の着用者にはナルガクルガの身体能力が身につくと言われており、身軽かつ迅速な行動が可能となる。
密林狩猟民族が主たる使用者のため、光の反射を抑えて闇夜の狩りに適するよう設計されているのが特徴である。

迅翼や尻尾といった羽根のある素材は、音を吸収するだけでなく、ハンターが鳥の如く擬態する際にも役立つ。







ヒドゥンブレイズはブレイズブレイドと製法は同じだが、地域や素材の違いで別の形に進化した武器であるように、 ナルガクルガの素材を使用した武器は、従来の武器製法を基本としながら独自の進化を遂げている。
そもそも、従来の技術がいかに密林狩猟民族に伝わったのかなど、謎も多く、民俗学的にも価値の高いものとして注目されている。
切ることに特化した牙や刃翼、そして強度と鋭さを兼ね備えた尾棘を活かした武器は抜群の切れ味を誇り、対象に「死」を意識させる一瞬すら与えずに仕留める。
その隠密性と殺傷力の高さから暗殺者にも愛用されるなど、暗い噂が絶えない代物も多い。
樹海には、ナルガクルガの素材を生活や狩猟に取り入れて、共存共栄関係を築いてきた先住民たちがいる。 "樹海の民” あるいは "夜の狩人”と呼ばれる。
ナルガクルガの素材を活用した加工技術を守ってきた彼らだったが、その秘伝が何らかの原因で流出して近隣の村に広がったことで、樹海という地域が注目を集めることとなった。
その大いなる自然を舞台に集き上げられていたモンスターと人間との共生関係に秘められた謎には、大きな期待が寄せられている。
・ソース
MHXX
MHR:S
復刻ハンター大全pg. 38.132〜133.145.151.157.180.204.208
DIVE TO MONSTER HUNTER WORLD: ICEBORNE モンスターハンターワールド:アイスボーン 公式設定資料集 pg 146〜149、312〜313
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録 pg. 182〜183
モンスター生態図鑑 IVナルガクルガ亜種