つれづれなるママ日記

ハルト&ユウシ、家族の成長記です。

カナダに学ぶ子育て支援

2006年10月06日 15時08分17秒 | Weblog
今日のNPは講師を招いて、カナダに学ぶ子育てについてお話を聞いた。

もともとNPプログラムはカナダのものであるが、他民族のカナダで、「子育て支援」ではなく、「家族支援」という形でできあがったものらしい。
(カナダには「子育て支援」という言葉はなく、「家族を支援する」ということだそうだ。)

「子育て」というものはメインになる育児者(ママやパパなど)が、とかく孤立しやすい。
どこの国でもこの問題は起こりうるのかもしれないが、近年の日本では「核家族化」が進み、また隣近所の人の顔さえ知らないってくらい、近所づきあいがなかったりする。特に都心や都心に近い場所では。
それに加えて、出産する前に働いていたママだったりすると、妙に責任感が強く、「私が育てないといけない」って一人で頑張って、自分を追い詰める状況に陥ってしまったりする。
たった一人で子育てなんかできないよ。ムリムリ。

また、カナダでは法務省がこのNPプログラムに着目し、お金を出し始めたらしい。
というのも、このプログラムを受けることによって、健全な親ができ、虐待などの犯罪防止に役立つから、とのことだ。
その通り

日本では親がおかしくなってから、もしくはおかしくなる一歩手前の段階で、オロオロしていて、具体的には何の解決策も生み出されていない。
日本の行政も、もっと勉強したほうがいいかも。
「子育て支援」とか言いながら、いつも的外れなことばっかりやってるし


NPプログラムの最も重要なものとして、最初に行う①アイスブレーカーと、②決まりごとを決める、というのがある。

①アイスブレーカーとは参加する人達の緊張をほぐすために、自己紹介+好きなこと(好きな季節、好きな場所・・・何でもいいのだが、「好きな」というのはみんな話しやすい話題。)を話して、緊張を解き、お互いのことを知ってもらう機会を作る。
②決まりごとを決めるというのは、このプログラムの中では「個々だけの話とする」とか、「絶対に(他人を)否定しない」、また「自由にお茶を飲んでもいい」など堅苦しくないものも出てきたりするが、参加者がみんなで決めることだから、何だってアリ。

この二つを最初に行うことによって、プログラムを行っている場所は安全な場所であり、「信頼」のもとに、安心してなんでも話せる状況が生み出される。

おっと、忘れちゃいけない、これも重要。
お茶休憩
1時間くらいセッションをした後に、コーヒーやお茶、お菓子などでホッと一息
これだけだって育児中のママには嬉しいこと。
一杯のコーヒーを子供を気にせずにゆっくり飲める時間でさえ、日常ではなかなか取れない。

毎回テーマを決めて話すので、愚痴のこぼしあいにはならないが、本当にただママ達が集まって普段の話をしているだけなのに、かなりスッキリする。
アドバイスを貰ったり、自分で解決法を見出せたり、自分を認めてもらえて自分に自信が持てたりと、とても有意義な時間を過ごせる。

子育てで行き詰っているママ達は本当にたくさんいる。
早くこのNPプログラムみたいな、簡単で素晴らしいプログラムが日本にも広まることを願います