手のひらと目のそこにある そのやみをころがしてみる てかがみの中
妖精の歌が聞こえると
夢の中に落ち込んだ君の歌
だったら
眼鏡橋の石ころで右目をなくしかけた君のおじさんの話をしてあげる
彼は見えないものが見えると言っていた
白い壁から竜が飛び出してきたと言っていたのだ
今の世界だったら
きっと隔離された灰色の壁の中に埋め込まれてしまう話だけど
ケルトの薄明の中でなら
そんなにも悪い話じゃないはずだ
とぎれとぎれの歌でも
死が黒い目をしてそこに転がっているとしても
うたはどこかで
なりひびいているのだ
夢の中に落ち込んだ君の歌
だったら
眼鏡橋の石ころで右目をなくしかけた君のおじさんの話をしてあげる
彼は見えないものが見えると言っていた
白い壁から竜が飛び出してきたと言っていたのだ
今の世界だったら
きっと隔離された灰色の壁の中に埋め込まれてしまう話だけど
ケルトの薄明の中でなら
そんなにも悪い話じゃないはずだ
とぎれとぎれの歌でも
死が黒い目をしてそこに転がっているとしても
うたはどこかで
なりひびいているのだ