Akatsuki庵

日々と向き合って

桃山の茶陶

2018年12月06日 06時10分27秒 | 美術館・博物館etc.
☆根津美術館 サイト
 特別展『特別展 新・桃山の茶陶』 展示室6『茶人の正月 ―開炉―』  ※12月16日(日)まで

あらら。かなりご無沙汰してしまった。なんど、2年ぶり。


見慣れたアプローチを通って。

桃山の茶陶がテーマだったので、織部とか志野、瀬戸、信楽、備前が中心。

徳川美術館(瀬戸の白天目ほか)、和泉市久保惣記念美術館(黄瀬戸立鼓花入「旅枕」、奥高麗茶碗「三宝」)や三井記念美術館(肩衝茶入「常如院」)など
他館からの出展も多かった。

期間が合わずに拝見し損ねたが、藤田美術館所蔵の展示もあったらしい。

個人的には「旅枕」が拝見できてヨカッタ。利休所持だっけ?「ひろい子」(五島美術館)とほぼほぼ同じ年代・形だけど、
どちらかといえば、「旅枕」の方が好きだなぁ。

久保惣へはまだ行ったことがないし、大阪なのにとても不便で当分はうかがえそうにないので、こういう出張はありがたい。

個人蔵の展示も多かった。

瀬戸黒茶碗「小原女」は何度か拝見しているハズだけど、個人蔵だったのねぇ。

彫唐津茶碗「玄海」(佐賀市重文)は彫りが迫力あって、圧倒された。

志野の銅鑼鉢もすごかったなぁ。

中でも、京都市指定文化財(京都市考古資料館から貸し出しを受けたと思われる)の京三条せともの屋町からの一連の出土品展示が圧巻。

これも京都で拝見しているし、茶道資料館で2012年に観ているはずなんだけど、→こちら

改めて、その豊かさ、現代にも通じる形やセンスの良さがわかって感動もの。

出土した場所の地図パネルもあって、今年も釜座通りから河原町通りにかけて三条通りをずっと歩いたことがあったので、
記憶と重ね合わせ、さらに約400年の京都の同じ場所のあたりを想像していると、なんかもうワクワク。

時代は違っても、同じ空間を歩けることの不思議さを思った。

自宅にある図録を再度見直して、復習したいと思う。



1階を堪能した後は2階へ上がる。

展示室6は「開炉の茶」。

まぁ、こんなものかな。

久しぶりに青磁花入「大内筒」が拝見できて、嬉しかった。

尾形乾山作のさび絵洞庭秋月図茶碗が渋かった~



★根津美術館バックナンバーリスト
2016年10月 『中国陶磁勉強会』『名残の茶会』→こちら
2015年10月 『青山の至宝-根津嘉一郎と茶-』『永久決別の歳暮茶事-初代嘉一郎渾身の取り合わせ-』→こちら
2014年10月 『霜月の茶』→こちら
2014年10月 『名碗20撰』→こちら
2014年10月 『秋光を楽しむ茶』→こちら
2014年10月 『名画を切り、名器を継ぐ 美術にみる愛蔵のかたち』→こちら
2013年11月 『井戸茶碗 -戦国武将が憧れたうつわ-』再訪→こちら
2013年11月 『井戸茶碗 -戦国武将が憧れたうつわ-』→こちら
2013年10月 「秋の夜長茶」→こちら
2013年10月 『清雅なる情景 日本中世の水墨画』→こちら
2013年5月 『国宝燕子花図屏風 〈琳派〉の競演』→こちら
2013年3月 『遠州・不昧の美意識 名物の茶道具』→こちら
2012年12月  『ZESHIN 柴田是真の漆工・漆絵・絵画』 展示室6『口切 -茶人の正月-』→こちら
2012年6月 「コレクション展 中世人の花会と茶会」展示室6「雨中の茶の湯」→こちら
2012.5月 展示室5『きらめく螺鈿』、展示室6『初夏の茶』→こちら
2011.12月 『中国の陶磁・漆・青銅』『夜咄の茶』→こちら
2011.10月 根津美術館の露地と茶室 →こちら
2011.10月 『春日の風景』『名残の茶』 →こちら
2011.7月 『古筆切 ともに楽しむために』→こちら
2011.6月 『伊万里・柿右衛門・鍋島 肥前磁器の華』→こちら
2011.4月 『燕子花図屏風と初風炉の茶』→こちら
2010年10月『南宋の青磁 宙(そら)をうつすうつわ』→こちら
2010年1月『観るやきもの・使ううつわ 陶磁器ふたつの愉楽』→こちら
2009年11月『根津青山の茶の湯』→こちら
2009.10月『新・根津美術館展 国宝那智瀧図と自然の造形』→こちら

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