![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/0c/110e3ff0cc4f3d965fd6b7131c611308.jpg)
☆根津美術館 サイト
コレクション展『中国陶磁勉強会』 ※10月23日(日)まで
なんと1年ぶりの訪問。(そんな気がしないんだけど~)
朝10時すぎに行ったら、エントランスには中国人観光客の団体さん。
展示室ではハングル語の感想があっちからもこっちからも(韓国人観光客のツアーも入っていたみたい)
なにか妙な感じがした。
もっとも、そのせいか曜変天目のケースとその隣の油滴天目と建盞(けんさん)禾目天目のケースには
人だかりがほとんど出来ず、ゆっくり鑑賞できたのがラッキー
だった。
メイン展示に人が集中していなかったのは、
そこに至るまでの中国何千年の歴史を実感する古い土器から展示されてあったから。
壺はもちろん、灰釉の陶器が紀元前11世紀とか8世紀とか。(西周とか春秋戦国時代~)
あらかじめサイトで展示目録をダウンロードして眺めていたのだけど、
「豚」とか「羊」が気になって、どこだろう?とキョロキョロ。
いた!
灰釉 豚舎・豚親子(後漢時代1~3世紀)。
確かに、まさにその通り。豚さんがリアルだった。
緑釉の羊舎はアバウトだったけど。
あとは白磁、唐三彩はざぁ~と流して見て、青磁へ。
やはり青磁筍花生は素敵。(重文指定 大名物)。
そして、曜変天目茶碗。
実物を見るめではMIHOミュージアムのかしら?と思っていたのだけど、
全くの別物。
ポスターやチラシでは油滴天目にしか見えなかったけど、
実物を見ると、確かに表側も内側も虹色の光が見えた。
淡い感じ。
稲葉天目や藤田美術館の国宝級のものに比べれば控え目だけど。
興味深かったのはトナリの油滴、禾目と並んでいたこと。
3碗とも、同じ建窯で同じ大きさ。
おそらく同じように焼かれたのだろう。
だけど、その窯入れの際の微妙な条件の違いで
出来具合が違ってきた。
たった、それだけの差。
輝くものもいれば、くすんだままのものも。
自然の織り成す人間技。
展示室2は牧谿筆の漁村夕照図(国宝)。
瀟湘八景図(しょうしょうはっけいず)の1枚。
京博にある「遠浦帰帆図」と同じ巻物だったハズ~
(なんかイメージしづらいなぁ)
2階に上がって、中国の漆器。
天目を載せた尼崎台。できれば天目茶碗と一緒に拝見したかった。
(想像力を働かせて、台にのった姿をイメージした)
螺鈿の天目台も豪華ですごかった。
屈輪もすごかった。拡大写真だと漆の層がはっきり見える。
実物を目を凝らして拝見。なるほど、層が~
すごい、すごい。
展示室6は「名残の茶会」。
やつれ風炉に雲龍釜。
藁灰ではなかったのが残念といえば、残念。
野々村仁清の色絵武蔵野茶碗。
たしか、前回も拝見できた。金継ぎが痛々しくも見えるけど、いい景色。
次はいつ訪問できるかなぁ。
根津美術館は好きだけど、なかなか来れない。
(私には少し敷居が高い)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/00/cb9f8f45a99d3ef63cc30213e0785c86.jpg)
都会の中のオアシスだ。
★根津美術館バックナンバーリスト
2015年10月 『青山の至宝-根津嘉一郎と茶-』『永久決別の歳暮茶事-初代嘉一郎渾身の取り合わせ-』→こちら
2014年10月 『霜月の茶』→こちら
2014年10月 『名碗20撰』→こちら
2014年10月 『秋光を楽しむ茶』→こちら
2014年10月 『名画を切り、名器を継ぐ 美術にみる愛蔵のかたち』→こちら
2013年11月 『井戸茶碗 -戦国武将が憧れたうつわ-』再訪→こちら
2013年11月 『井戸茶碗 -戦国武将が憧れたうつわ-』→こちら
2013年10月 「秋の夜長茶」→こちら
2013年10月 『清雅なる情景 日本中世の水墨画』→こちら
2013年5月 『国宝燕子花図屏風 〈琳派〉の競演』→こちら
2013年3月 『遠州・不昧の美意識 名物の茶道具』→こちら
2012年12月 『ZESHIN 柴田是真の漆工・漆絵・絵画』 展示室6『口切 -茶人の正月-』→こちら
2012年6月 「コレクション展 中世人の花会と茶会」展示室6「雨中の茶の湯」→こちら
2012.5月 展示室5『きらめく螺鈿』、展示室6『初夏の茶』→こちら
2011.12月 『中国の陶磁・漆・青銅』『夜咄の茶』→こちら
2011.10月 根津美術館の露地と茶室 →こちら
2011.10月 『春日の風景』『名残の茶』 →こちら
2011.7月 『古筆切 ともに楽しむために』→こちら
2011.6月 『伊万里・柿右衛門・鍋島 肥前磁器の華』→こちら
2011.4月 『燕子花図屏風と初風炉の茶』→こちら
2010年10月『南宋の青磁 宙(そら)をうつすうつわ』→こちら
2010年1月『観るやきもの・使ううつわ 陶磁器ふたつの愉楽』→こちら
2009年11月『根津青山の茶の湯』→こちら
2009.10月『新・根津美術館展 国宝那智瀧図と自然の造形』→こちら
コレクション展『中国陶磁勉強会』 ※10月23日(日)まで
なんと1年ぶりの訪問。(そんな気がしないんだけど~)
朝10時すぎに行ったら、エントランスには中国人観光客の団体さん。
展示室ではハングル語の感想があっちからもこっちからも(韓国人観光客のツアーも入っていたみたい)
なにか妙な感じがした。
もっとも、そのせいか曜変天目のケースとその隣の油滴天目と建盞(けんさん)禾目天目のケースには
人だかりがほとんど出来ず、ゆっくり鑑賞できたのがラッキー
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0139.gif)
メイン展示に人が集中していなかったのは、
そこに至るまでの中国何千年の歴史を実感する古い土器から展示されてあったから。
壺はもちろん、灰釉の陶器が紀元前11世紀とか8世紀とか。(西周とか春秋戦国時代~)
あらかじめサイトで展示目録をダウンロードして眺めていたのだけど、
「豚」とか「羊」が気になって、どこだろう?とキョロキョロ。
いた!
灰釉 豚舎・豚親子(後漢時代1~3世紀)。
確かに、まさにその通り。豚さんがリアルだった。
緑釉の羊舎はアバウトだったけど。
あとは白磁、唐三彩はざぁ~と流して見て、青磁へ。
やはり青磁筍花生は素敵。(重文指定 大名物)。
そして、曜変天目茶碗。
実物を見るめではMIHOミュージアムのかしら?と思っていたのだけど、
全くの別物。
ポスターやチラシでは油滴天目にしか見えなかったけど、
実物を見ると、確かに表側も内側も虹色の光が見えた。
淡い感じ。
稲葉天目や藤田美術館の国宝級のものに比べれば控え目だけど。
興味深かったのはトナリの油滴、禾目と並んでいたこと。
3碗とも、同じ建窯で同じ大きさ。
おそらく同じように焼かれたのだろう。
だけど、その窯入れの際の微妙な条件の違いで
出来具合が違ってきた。
たった、それだけの差。
輝くものもいれば、くすんだままのものも。
自然の織り成す人間技。
展示室2は牧谿筆の漁村夕照図(国宝)。
瀟湘八景図(しょうしょうはっけいず)の1枚。
京博にある「遠浦帰帆図」と同じ巻物だったハズ~
(なんかイメージしづらいなぁ)
2階に上がって、中国の漆器。
天目を載せた尼崎台。できれば天目茶碗と一緒に拝見したかった。
(想像力を働かせて、台にのった姿をイメージした)
螺鈿の天目台も豪華ですごかった。
屈輪もすごかった。拡大写真だと漆の層がはっきり見える。
実物を目を凝らして拝見。なるほど、層が~
すごい、すごい。
展示室6は「名残の茶会」。
やつれ風炉に雲龍釜。
藁灰ではなかったのが残念といえば、残念。
野々村仁清の色絵武蔵野茶碗。
たしか、前回も拝見できた。金継ぎが痛々しくも見えるけど、いい景色。
次はいつ訪問できるかなぁ。
根津美術館は好きだけど、なかなか来れない。
(私には少し敷居が高い)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/00/cb9f8f45a99d3ef63cc30213e0785c86.jpg)
都会の中のオアシスだ。
★根津美術館バックナンバーリスト
2015年10月 『青山の至宝-根津嘉一郎と茶-』『永久決別の歳暮茶事-初代嘉一郎渾身の取り合わせ-』→こちら
2014年10月 『霜月の茶』→こちら
2014年10月 『名碗20撰』→こちら
2014年10月 『秋光を楽しむ茶』→こちら
2014年10月 『名画を切り、名器を継ぐ 美術にみる愛蔵のかたち』→こちら
2013年11月 『井戸茶碗 -戦国武将が憧れたうつわ-』再訪→こちら
2013年11月 『井戸茶碗 -戦国武将が憧れたうつわ-』→こちら
2013年10月 「秋の夜長茶」→こちら
2013年10月 『清雅なる情景 日本中世の水墨画』→こちら
2013年5月 『国宝燕子花図屏風 〈琳派〉の競演』→こちら
2013年3月 『遠州・不昧の美意識 名物の茶道具』→こちら
2012年12月 『ZESHIN 柴田是真の漆工・漆絵・絵画』 展示室6『口切 -茶人の正月-』→こちら
2012年6月 「コレクション展 中世人の花会と茶会」展示室6「雨中の茶の湯」→こちら
2012.5月 展示室5『きらめく螺鈿』、展示室6『初夏の茶』→こちら
2011.12月 『中国の陶磁・漆・青銅』『夜咄の茶』→こちら
2011.10月 根津美術館の露地と茶室 →こちら
2011.10月 『春日の風景』『名残の茶』 →こちら
2011.7月 『古筆切 ともに楽しむために』→こちら
2011.6月 『伊万里・柿右衛門・鍋島 肥前磁器の華』→こちら
2011.4月 『燕子花図屏風と初風炉の茶』→こちら
2010年10月『南宋の青磁 宙(そら)をうつすうつわ』→こちら
2010年1月『観るやきもの・使ううつわ 陶磁器ふたつの愉楽』→こちら
2009年11月『根津青山の茶の湯』→こちら
2009.10月『新・根津美術館展 国宝那智瀧図と自然の造形』→こちら
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます