Akatsuki庵

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龍光院の国宝曜変天目に再会

2019年04月02日 06時06分22秒 | 美術館・博物館etc.

☆MIHO MUSEUM サイト
 春季展『大徳寺龍光院 国宝曜変天目と破草鞋(はそうあい)』 ※5月19日(日)まで


龍光院の曜変天目とは一昨年秋(2017年9~11月)に京博で開催された『国宝』展で観た。→こちら
めったにかかれない、門外不出みたいな存在だから、こんな短いスパンで再見できるとは~
でも、次に拝見できるのはいつになるかわからないから、行ってきた。


日曜日の朝一番のバスは9:00に石山駅前を出発~
8時20分に到着した時点ですでにバス待ち行列が
でも、臨時便が出て9:35には信楽に到着。9:50には入口前に並んだ。


開館と同時に列はそのまま展覧会の天目に一直線。
(会場の真ん中にあったのに、それまでの展示には目もくれず~)
前回と同じように、まずかぶりつきでじっくり拝見。
内側が梅紋がいくつも浮いている感じ。とても作為的に見えて、「あれ?」って感じ。


前回観た時と印象が違う? ん~、時間が経ってみると、そういうこともない。
他の2碗と違って見慣れてないから、2度目でも新鮮に感じた。


バスで隣り合わせた方はやはり関東から泊りがけでわざわざいらしたそうで、
前日も訪れたとか。(熊倉先生の講演会を聴講したそうな)
道中、ちょっとだけお話を聞いたのだけど、わかったような、わからないような~


天目茶碗を観た後、入口に戻って最初から鑑賞。


龍光院って、黒田長政が父・如水(黒田官兵衛)の菩提を弔うために建立されたってこと、初めて知った。
しかも、開祖は江月宗玩だってことも。
天王寺屋の津田宗及の次男で大徳寺の禅僧になった~くらいしかなかったワ。
なるほどねぇ~


というわけで、それからは江月宗玩、江月宗玩~
曜変天目茶碗の展覧会ではなく、江月宗玩の展覧会という印象が強くなった。


黒田如水の肖像画、黒田長政の肖像画はいずれも福岡の崇福寺の所蔵で
「一昨年秋に崇福寺に行ったっけ~」と思いつつ、2015年の香雪美術館の展覧会でも拝見できなかったので、
拝見できたのはラッキーだった。


あとは長谷川等伯筆と伝わる春屋宗園像を2つ拝見できたことと、
狩野探幽筆の江月宗玩像も拝見できたことがよかったなぁ。


茶道具では唐銅の皆具が立派だった。(さすが由緒ある禅寺の塔頭~)
御本雲鶴文茶碗に高麗刷毛目茶碗、仁清の肩衝長茶入、西村九兵衛作の四方釜、そして布団釜がよかった。
唐物の炭斗もよかったなぁ。


紫衣事件関係のものもあって、時代がわかる~と興味深かった。
後水尾天皇の勅書とか、沢庵和尚の書状とかね。


変わったと江月宗玩に伝わったそうで、その関係性も興味あるところ。(←わからなかったけど)

1時間ほど鑑賞して、天目茶碗の拡大写真の大きなパネルを眺めて、会場棟を後にした。


ここも3度目。次はいつになるのかなぁ。


★MIHO MUSEUMバックナンバーリスト
2017年7月 極 KIWAMI 大茶の湯釜展 ―茶席の主―』
2013年12月 『根来』


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