8月31日***赤坂**とゝや魚新***
赤坂5‐1‐34
3585‐4701
穴子丼1575円
今日は、赤坂でごはん。
5年目の赤坂のごはんは、このお店にした。
店の前のお品書きには標題のものと、
焼魚定食1890円、二合半弁当1575円、
炭篭弁当2625円、松花堂弁当3990円、
喰切おまかせ菊コース5250円・梅コース7350円。
先週、この穴子丼が目についた。
入口をくぐるとそこはまだビルの入口で、
さらに左手の戸を開けて中にすすむ。
2人くらいならカウンターに、
それ以上の人数なら背後の座敷に案内されるようだ。
先客はOL一人ランチ・2人組、
職場の仲間らしい熟年の男女5人組。
自分の後から老夫婦が隣席に通される。
席に案内されると、改めてお品書きと熱いおしぼりが用意され、
熱いお茶か冷たい麦茶かどちらにしましょう?と聞かれる。
それを用意するまで、お決めくださいとお女将さんは笑う。
お女将さんが開いて手渡したお品書きは、店の前のものより細かく、
焼魚定食は、すずき塩焼き・たかべ塩焼き・炭やき塩焼き・
かます筒焼・えぼ鯛の煮付、の5種類もある。
また、穴子丼に焼魚をセットした
焼魚穴子丼2625円というのもある。
供された麦茶は、殊更に麦の風味が強く主張するもの。
何杯でも味わいたいところだ。
目の前に立つ板さんは気さくで、
並びに座る料理好きのOLには細かく料理方法や
思い付いたこの時季おすすめの料理などを
話して盛り上がっている。
その状況でも手際はよく、
すぐにこちらの前菜を用意してくれた。
この後ご用意します穴子の肝を甘辛く煮たものです、
と説明してくれる。
前菜は前日の残り物を仕込むのでなく、
メニューによって異なるものが供されるようだ。
肝は細長いまま煮てあり、苦味が美味い。
甘辛さだけでなく山椒も効いている。
器の下には粗くおろした大根が盛り付けてあり、
板さんはよく和えて召し上がってくださいと言うが、
そうしなくても美味い。
大根おろしまでもゆっくり味わって食べて、
しばらくは板さんのトークを楽しむ。
老夫婦がオーダーを迷うので、板さんが説明する。
炭やきという種類の魚がいる、
裏メニューは今日はカマがあるなどと、興味深い。
基本的に行儀よい客層で、
料理の関心もそれなりに高いようだ。
人の話に反応したり割り込むのは失礼なので、
平静を装うのも大変だ。
そうして用意されたものが、写メのもの。
上から見るとそれほど感じないが、
大盛りでお願いしたので底が深い丼にが用意されている。
丼の中央には穴子が鎮座していて、
その周りには薄い錦糸玉子と刻み海苔、
寿司屋のようなガリが盛り付けられて
三つ葉の茎だけがちりばめてある。
穴子はふっくらして中はトロりとしているが、
軽く炙っているらしく表面はパリパリする。
その下のごはんは、
やはり大盛りとわかる盛り付け。
炊き加減もお米自体が楽しめるもの。
定食のごはんは、
お替りできますと他の客は案内されている。
甘辛いタレの染み込み具合も、
ごはんの存在を損なわないもの。
山椒や辛子が足りなければ
おっしゃって下さいと言われたが、
全く問題なくそのまま食べすすめた。
新香には、極細に刻んだ野沢菜。
上品な味で、ごはんを引き立てるもの。
赤だしも、上品なもの。
具はワカメと細かい賽の目の豆腐で、
やはり極めて細かく刻んで
点々に見える分葱がたっぷり振ってある。
賞味すると茗荷の味もするので、
これも刻んであるのだろう。
ここまでを、黙々と食べつくした。
板さんは皿を下げると、
デザートを用意してくれた。
イチジクのシャーベットで、
濃厚なイチジクの味と
ガラスのような氷の粒が口の中で溶けていく。
添えられたミントの葉も、美味しい。
他のお客さん全員が作り方を聞いているし、
板さんの自信作のようだ。
その後は板さんとのトークで、
楽しくシメの煎茶をいただいた。
穴子丼は美味だったが、
あくまでサービスメニューのようだ。
焼魚のいずれかか炭篭弁当あたりにすべきだったかもしれない。
恐るべし、とゝや魚新。
敷居が高いイメージで実際その通りなのだが、
今まで敬遠していたのは間違いだった。
赤坂5‐1‐34
3585‐4701
穴子丼1575円
今日は、赤坂でごはん。
5年目の赤坂のごはんは、このお店にした。
店の前のお品書きには標題のものと、
焼魚定食1890円、二合半弁当1575円、
炭篭弁当2625円、松花堂弁当3990円、
喰切おまかせ菊コース5250円・梅コース7350円。
先週、この穴子丼が目についた。
入口をくぐるとそこはまだビルの入口で、
さらに左手の戸を開けて中にすすむ。
2人くらいならカウンターに、
それ以上の人数なら背後の座敷に案内されるようだ。
先客はOL一人ランチ・2人組、
職場の仲間らしい熟年の男女5人組。
自分の後から老夫婦が隣席に通される。
席に案内されると、改めてお品書きと熱いおしぼりが用意され、
熱いお茶か冷たい麦茶かどちらにしましょう?と聞かれる。
それを用意するまで、お決めくださいとお女将さんは笑う。
お女将さんが開いて手渡したお品書きは、店の前のものより細かく、
焼魚定食は、すずき塩焼き・たかべ塩焼き・炭やき塩焼き・
かます筒焼・えぼ鯛の煮付、の5種類もある。
また、穴子丼に焼魚をセットした
焼魚穴子丼2625円というのもある。
供された麦茶は、殊更に麦の風味が強く主張するもの。
何杯でも味わいたいところだ。
目の前に立つ板さんは気さくで、
並びに座る料理好きのOLには細かく料理方法や
思い付いたこの時季おすすめの料理などを
話して盛り上がっている。
その状況でも手際はよく、
すぐにこちらの前菜を用意してくれた。
この後ご用意します穴子の肝を甘辛く煮たものです、
と説明してくれる。
前菜は前日の残り物を仕込むのでなく、
メニューによって異なるものが供されるようだ。
肝は細長いまま煮てあり、苦味が美味い。
甘辛さだけでなく山椒も効いている。
器の下には粗くおろした大根が盛り付けてあり、
板さんはよく和えて召し上がってくださいと言うが、
そうしなくても美味い。
大根おろしまでもゆっくり味わって食べて、
しばらくは板さんのトークを楽しむ。
老夫婦がオーダーを迷うので、板さんが説明する。
炭やきという種類の魚がいる、
裏メニューは今日はカマがあるなどと、興味深い。
基本的に行儀よい客層で、
料理の関心もそれなりに高いようだ。
人の話に反応したり割り込むのは失礼なので、
平静を装うのも大変だ。
そうして用意されたものが、写メのもの。
上から見るとそれほど感じないが、
大盛りでお願いしたので底が深い丼にが用意されている。
丼の中央には穴子が鎮座していて、
その周りには薄い錦糸玉子と刻み海苔、
寿司屋のようなガリが盛り付けられて
三つ葉の茎だけがちりばめてある。
穴子はふっくらして中はトロりとしているが、
軽く炙っているらしく表面はパリパリする。
その下のごはんは、
やはり大盛りとわかる盛り付け。
炊き加減もお米自体が楽しめるもの。
定食のごはんは、
お替りできますと他の客は案内されている。
甘辛いタレの染み込み具合も、
ごはんの存在を損なわないもの。
山椒や辛子が足りなければ
おっしゃって下さいと言われたが、
全く問題なくそのまま食べすすめた。
新香には、極細に刻んだ野沢菜。
上品な味で、ごはんを引き立てるもの。
赤だしも、上品なもの。
具はワカメと細かい賽の目の豆腐で、
やはり極めて細かく刻んで
点々に見える分葱がたっぷり振ってある。
賞味すると茗荷の味もするので、
これも刻んであるのだろう。
ここまでを、黙々と食べつくした。
板さんは皿を下げると、
デザートを用意してくれた。
イチジクのシャーベットで、
濃厚なイチジクの味と
ガラスのような氷の粒が口の中で溶けていく。
添えられたミントの葉も、美味しい。
他のお客さん全員が作り方を聞いているし、
板さんの自信作のようだ。
その後は板さんとのトークで、
楽しくシメの煎茶をいただいた。
穴子丼は美味だったが、
あくまでサービスメニューのようだ。
焼魚のいずれかか炭篭弁当あたりにすべきだったかもしれない。
恐るべし、とゝや魚新。
敷居が高いイメージで実際その通りなのだが、
今まで敬遠していたのは間違いだった。