ペンタックス67用のレンズ ペンタックス
タクマーというレンズは私が京都を写した頃に
200mmと55mmの2本だけをボディと一緒に買った。買った当初からすでに設計もコーティングも
古いと言われていたがボディと同様に新製品となったのはかなり後の話だ。
この2本のレンズだけを使うということが、写真を生業にしてから良い影響があったように思う。
自由にレンズやカメラを買えるようになってからは 400mmと800mmそれに2倍と1.4倍のコンバーターと
ボディを追加したが、買い直しをしないでそのまま使っていた。もちろん 色こけもあるし、黒い塗装は
剥げてしまった上に、鏡筒はがくがくになっていたが、このレンズはそのまま使い続けていた。
新宿にあったペンタックスギャラリーだったか、SMCタクマーの600mmなどをみたら、レンズが
顔の大きさと同じぐらいあった。大砲の砲弾のようなレンズだった。
憧れの白川義員は 本当にこんなレンズをもって仏教伝来の撮影をしたのか?かすかに疑問が
生じる大きさだ。
ちなみに、ボディは最初に買ってからも現役だったが、軍艦部は思いっきり凹んでいたり、していた。
マウント部分が緩むほどに使ったのだが、ペンタの67は、ファインダー部分が金属製で、
メガネをかけている私には、毎回右のレンズが傷だらけになってしまい辟易した。
この時には例のクロガムテープを切って、貼り付けておくのが一番効果的なのだ。
この2本のレンズは、思い出が詰まったレンズであった。僕の原点かもしれない。