袴田事件で異例の釈放をされた袴田さん。しかし検察が根拠なき面子だけで即時抗告をした為に、
無罪の確定には至っていない。しかし、再審請求を認めた裁判官が「検察の証拠は捏造だ」といわしめたのだから
事態を厳粛に受け止めて、本当の意味での自由を確定してあげたらどうだ。
アメリカにも冤罪が最近多く見つかっているが、制度の違いはあれ冤罪だとわかったら、検察官が
「被告人は無罪である事を確定する為の裁判」を行うとか?冤罪はおいておいてもなかなか粋な計らいではないか
今袴田さんは拘禁反応の呪縛から解き放たれていないようだ。
半世紀の間牢獄で生活して毎日いつ自分の刑が執行されるのかと怯えて生活してきた訳であり、
今の年齢を考えると専門家の強力なリハビリが必要であるといえる。
拘禁反応というのは、他には連れ去られた人、子供などが死の恐怖に支配されてしまう期間が長いと
例えば外に出る扉が開いていても、そこから出れなくなるのと似ている。
過去にも、拉致事件で玄関の鍵が開いていても逃げ出さない、外出を許されて買い物にいっても
助けを求めることなく監禁されている部屋に戻ってしまうなどの事件が幾度もあった。
こういう例で多いのは、自分自身が恐怖の支配化にあることと、逃げ出したら家族に危害が及ぶといった
脅迫を繰り返し受けている事が多いようだ。
話を戻すが袴田さんに限らず、同じ場所に幽閉されていたが助かった場合のメンタルメンテナンスを
どうするのか?また無罪が確定していないので、国歌賠償法に基づく拘束されていた期間に対する保障も
まだ未解決である。
抗告を行なった検察官にいいたい。あなたは、48年前の事件に関わった事があるのですか?と。