一番初めにオートフォーカスを世に送り出したのは「ミノルタカメラ」である。
その時のカメラ業界は天地がひっくり返るような大騒ぎとなった。かれこれ半世紀前になる話しだ。
もちろん、実用にはあまり値しない程度のものではあるが(動いているものにはピントが合わないなど)時代を
考えれば今のAFの先駆者であることは間違いない。なにしろ、他のメーカーがAFを作り創めるまで、
1年程度はミノルタのアルファが独壇場で、二大ブランド(ニコンとキャノン)の影に隠れていたメーカーが
一躍カメラ市場を塗り替えたのであり、それゆえミノルタ主催で販売店や株主?等を対象にクルージング旅行などを
したという位に大幅な増収があったと噂では聞いた。
今のデジカメと比べると、というか比べること自体可愛そうだけれど、フォーカス速度は携帯についているカメラの
10分の1以下のものだと言えばわかるかもしれないが、ピントあわせが苦手な女性のカメラ進出の布石を
うったことは間違いない。
ただ、一年の間は他のメーカーは対抗機種を出せなかったが、キャノンがイオスシリーズを満を持して発売し
出遅れた部分をあっさり払拭してしまった。それは、オートフォーカスのスピードもさることながら、
多点測距(といっても3点)や、レンズ類を同時に多く発売したので、ミノルタの勢力は一転してしまった。
開拓者が全てを制するとは限らないのは、まさにこういうことだろう。
ミノルタは現在はソニーの傘下となってしまったことからもそれがわかるのだが、一眼レフカメラの開発費が
おおよそ数億と言われていたが、こうなると会社の基盤の差が大きく響くのだろう。
書いていても面白くないのでやーーめた。