湖が苦手

湖とひとことで言っても日本には海みたいな広大なものからしょぼいものまで多種多様な物がある。
アヒルさん型の遊覧船、手こぎボート等があるのだがなぜだかわからないが、どーーーしてもこわい。
どよっとしているので水面からは湖面の中を窺うことはできない。なので、ボートを漕いでいると横からネッシーみたいな物が出てきそうなのである。
この感覚は高所恐怖症のそれと同じで理屈ではないのだ。理由はわからないが、青春時代には乗りた～い！とせがまれることもあり、硬派としてはやめようとは言える訳もなく、しぶしぶと湖面に船を出す羽目となるのだ。まさに清水より高い東京タワーから飛び降りるに等しい事なのだが、
なるべき湖面の中心に行かないように、水辺に沿っていると、みんなあっちに行ってるから行ってみようよと対岸を指すのだった。
戻ってこれないかもしれないから止めよう、、
と言うも空しく結局は
断る理由が見あたらずならばと、全力で櫂を漕ぐ羽目となる。頭の中ではジョウズのあの音楽が鳴っていた なぁんだ崖でなんにもなーいんだ！つまらないの！この際だから、船から落としてしまいたいぐらいだった。戻ろうか？というか、戻る。と言おうとしたら、ねぇ・・あれ何だろうと
指さしたところがある。
それは、相模湖と言う湖にある放送コードに引っかかる名前の物で答えを口にできないものだった。
指ささないで代わりに本物を指そうか？なんて・・ 工藤俊作だったら探偵物語の中のせりふで言いそうだな。