なぜなのか1週間もハエが家の中にいる。
新聞を丸めてシュタとか殺虫際をかけても運動音痴の私の動きを先読みされるし、部屋を暗くして
あらん限りの窓を開けておいてもどうしても出て行かない。
ブーンという羽音がうっとうしいし、机で書き物をしているとわざわざ机の端に止まってみたりする。
なんともコンちくショーなハエなのである。
植木の水遣りの道具で水をある程度絞って水鉄砲にしても、命中したらどこかに隠れていて
羽根が乾くと再び飛び回るのである。
こういうときは、人間として毅然たる態度が必要で、そういう細かい事にはこだわらない事にしたので
「エハちゃん」と名づけてみた。エハちゃんは今モニターの上でジィーッとこちらを見ているのだが、
こういう時こそ『動かざる事山の如し」そう風林火山の信玄のように達観するべきなのであるが、殺虫剤や
新聞紙を丸めたものを膝のところにおいてあるのだ。
ただ、エハちゃんはひっぱたくには度胸がいるところに止まっている。
ハエといえばB級ホラー?でハエ男というのがあってみた気もする。