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常識とは何?何気なく使う言葉の危うさ。噛みつき亀風味でもの申す。脱線ご容赦。あくまでもお馬鹿な私の私論です。最近ボケ気味

純愛 (美奈子に魅せられて)  VOL32   親に紹介 リメイク版

2016年05月06日 17時03分26秒 | 交友録というか・・私が出会った人々

それでも 仕事の関係でやはり深夜にしか会うことができない日々が続いた。

美奈子は 会社を辞めて 花嫁修業に明け暮れるか、仲良しのよっぱ

3人組の女友達と飲んだくれたりしていたようだ。

そんな中で、美奈子に電車でおんぼろスタジオにきてもらい

そこで初めて美奈子を私の母に紹介した。美奈子的にはかなり緊張していて

やたらなれない敬語を使おうとしていたが、言葉がちぐはぐで笑いそうに。

「普通でいいんんだから、無理だよ急には・・・。」

「はじめまして わたくし、鈴木美奈子と申します。よろしくおねげーします」

おねげーって オネイのゲイ・・・のことかな。まぁ誰でも緊張するからな。

「息子から時たま話は聞いておりますよ。こちらこそよろしくね。あら、

こんなに可愛い娘さんなのね、あんたには勿体ないわ~。」

「なんちゅーこというねん。もったいが,あってもなくてもいいじゃんか

実はあの アシスタントの話をくれたICBM(仮称)の娘さんなんだけど

偶然に出会ったのが 美奈子でそのアシスタントの娘さんと同一人物

という奇遇でした。そんな訳でこいつ結婚するつもりなので 紹介したの」

「よろしくお願いします」と美奈子。

「うちの子でいいの?騙されてない?」とわが母語りき。

「そういうと思った・・ったく。嫁姑戦争が始まったら俺はこいつにつく」

「あらあら こいつなんて失礼じゃないねー、美奈子さんちゃんと

そういう時は 怒らないと駄目よ」

「どうせ後で怒られるから 心配しないでよろしい。」

という母とのやり取り・・これはいつもの事だけど。

「ところで、あなた いつの間に・・。射止めたの?」

「射止めたんじゃなくて射止められたんだよ・・。ねっ美奈」

「はぃ・・私がナンパしました。じゃなくて声をかけさせていただきました」

「あら素直なのに大胆な娘さんだこと。うちの子で大丈夫なの?」

「そんな事いったら 美奈が不安になるじゃんか。ったく余計なこと言うな。

うちの母は ライオンが崖から子供を落として這い上がったらじゃなくて

はい上がっても また落とす人だからなー」

美奈子は私と母のやりとりを聞いてクスクス笑っていたけど。

それから3人で食事をしにいった。

母はお酒が飲めるので、美奈と一緒に飲んでいて二人の会話が弾んだようで

「この子はおねしょの癖がなかなかとれなくてねぇ~」とか言い出すので

「そんな事いうなよ。毎回お尻たたいた癖に・・。」と言い返した。

「でもね美奈子さん、この子が小学生の頃お誕生日のお祝いをしたら

来たお友達は皆女の子なのよ。それにこの仕事を始めさせてしまってからは

お見合いの話とかいろいろとあってね。でも頑固に一人で生きると言って

いたの。美奈子さんとお付き合いしていたからかしら。自分から結婚する

なんて 初めていったのよ。」

「そりゃー そもそも、何回もいうわけねーだろう。反対されても俺はこいつと

結婚する。だから なんでオネショとかいうんだよー。変な話するなよ」

「だって、本当のことでしょ。こんなにかわいい娘さんだもの大賛成よ」

「そりゃぁガキの頃云わなくてもいいの。もうすぐ30歳になるんだから」

「でも、女の子にもてた話は本当なんですね、なんとなくわかります」と美奈

「この子の父方の家系は今日本のグループ企業の創立者の奥様にたどりつく

さらに遡れば貴族院のとか越後の豪商とかだから、写真をやらなければ、

本流というか 末裔の男系男子はこの子だけなの。だから誰でも知っている

巨大企業だから入社していたら、本社か幾つかの企業の社長になっていた

かもしれないの」その企業の名前を聞いて美奈子は驚いていた。

「初めて聞きました。すごいですね。名門というか、格が違うんですね」

「いや、ごめんなさいね。そういう意味じゃなくて、でもこの子の父までは

その企業にいたのに、辞めてしまって・・だからこの子は多分ですけれど

父親の話は一切しないと思いました」

「そういえば、確かに・・。ですが、私は今の彼が好きなので・・・」

「そんなの言わなくていいから・・いいの写真で俺は。だから気にしない」

 「そうね、余計な話でした。美奈子さん気しないでね。少し飲みすぎた

みたい・」

「酔ったって言ってるけど普段と変わらないと思うけど酒に強いだろうが」

こういうのが 母とのやりとりなのだが、

「子供の頃はおねしょぐらいするわい。ちゃんと紹介したのにリハーサルを

しておけばよかった・・。」

「だって、本当のことじゃないの。」と母。

「それはそうだけど・・何十年前の話を未来の嫁さんに今いうなったく」

「なんだかおもしろいです。」と美奈子は笑い転げていた。

美奈子と母はいろいろな話をしていたが、私は別の仕事をするので

お開きにしたけれど 最寄り駅への途中に自宅があり母を送り届けた。

「じゃぁ美奈子さんまた お話ししましょうね。この子の唯一のとりえは・・

なんだったかしら うまくいえないけれど、黙って優しいことをすることと

仕事は常にひたむきで・・ストイックだそうです。だからわざわざ取引先の

人達が都内から証明写真を写しに来る」

「あー、それは私もよくわかります。撮影の話は父から聞いていましたし。

お母様と彼のうやりとりを聞いていて 少しうらやましいとおもいました。

楽しかったです。これからも宜しくおねがいします。」

面倒なので 勝手口に車を止めた。美奈子にここが僕の家なのだと教えた。

駅に行く前にどのみち本当の門の前を通るのでここが入り口というか

正面玄関なので 今後出入りする時が来ると思うので覚えておいてといった。

「うわっ でけー門 広い家 塀が長っ。母上様と二人で住んでいるんでしょ。

これなら美奈は お手伝いさんの部屋でもいいよ」と美奈。

「2階が全部俺の部屋。本だらけだけど。今度案内するけれど。それにしても

でけーとか すぐに素に戻るんだね」

「どうやらうまくいきそうなので・・。まぁこの家でもいいんだけど、

最初は二人で暮らしたいと思うので 別な場所に家を買ってある」

「ねぇ それはそれでうれしいけれど、そうしたらお義母さんはここで

おひとりで暮らすことになるんじゃない?なんでここじゃ駄目なの?」

「駄目というわけではないけれど、まぁどっちかがどっちかの家に

遊びに行くのは構わないけど、一応ベースは分けておいた方が気が

楽なんじゃないかと思ったのと、今度連れていくけれど、マンションの

最上階ワンフロア全部使えるので・・。いいかなぁ~と」

「オネショボーイ・・・。立派に育ったんだね。ぷ、ぷぷ。」美奈子節。

「美奈だってオネショしたんじゃないの?!今度親に聞いちゃる。」

「それって、純真な乙女心を踏みにじることなのよ。いい子だからやめてね」

「あーずるっ、何気に話をそらしたな。じゃぁ悪いけれど、電車で帰ってね」

「うちの母は裏も表もないから、そこがメリットかな」

「緊張してたけどお会いできて良かった。優しいおおらかな人みたい

過去の秘密をたくさん聞いておこうっと。本当に子供の頃はもてたんだね。」

「うん、多分だけどさ。バレンタインの時とか、あちこちにチョコが・・

そういえ交換日記というの知っている?あー、」

「なにどうしたの?」

「交換日記をしていた子と 別に付き合っていた子がいた。今気が付いた」

「えー、ガキなのに二股・・かわいそうだよ。って言っても遅いけど。」

とりあえずこれでまぁうまくいきそうな感じがした。

ただ、私の仕事は増える一方で、果たして式をあげられるのかがいつまでも

決まらなかった。ちゃんと プロポーズをしたのであとは挙式の話が

進めばよいだけだ。順風満帆にことは進んでいたのだが、ある時深夜の

デートを初めてパスされた。なんでもお腹が痛いということだった。

「飲みすぎじゃないの?」といって医者に診てもらうように話をしたが、

この日を境にして時折パスすることが増えてきた。気のせいか少しずつ

やつれていくようにも思えた。美奈子に医者はなんて言っているのかを

尋ねても、答えらしきことは言わないのだ。或る時 美奈子は

「ねぇ、聞いてもいい?」ときりだしてきた。

「ん?!どうしたの」

「あのさぁー、式より先に子供作っては駄目?!かなぁー」

「え?どうしたの急に?うーん・・何かあったん。じゃぁマンションに住む

か、先に。もっとも、家にいる時間は寝てるだけだなぁ」

「ごめん ね なんでもない 」

「なんでもないというときは何かがあると思うんだけど、何かあるなら

お互いに隠し事はしないと決めたじゃん」

美奈子らしくない歯切れの悪さがとても気になったので        

なんだか体調が悪そうだし やつれているように感じていたこと。

病院に行っていると聞いているが、結果について何も伝えてくれていない

ことが心配だと伝えた。

「うん大丈夫だよ、気にしないで・・・」

という答えも 何かがあるように思えてしまって気になっていたのだが・・。

もしかしたら 会社を辞めて生活のリズムが変わったからなのか?

とも考えた。「子供はお互いに欲しい」と思っていたので 

妊娠から出産までの期間を考えれば私の考えよりは 美奈子の意向を

くんであげる方がよいのかもしれないという結論になった。

それよりも式をいつにするかが問題でこのまま仕事の予定をいれて

いたのでは 半永久的に式が挙げられないので、式の日程調整の話や、

どういうふうにしたいか、さらにはこんな家庭になればいいなという話を

することが多くなった。

式を挙げても5日間しか休めそうもないので、例えば

旅行には行けそうもないのでこれについては 美奈子に申し訳ないと

思ったがフリーゆえのジレンマでもあった。しかし、式の確保をする

べく知り合いのホテルの専務に 理由を話して1年後位で 

あとは美奈子が望む意向を組んでプランニングをしてもらうことにした。

本来ならば二人で行きたいところであるのだが、美奈子に行ってもらった

そういう意味でも美奈にが寂しい思いをさせたに違いないが、

プランニングを幾つかあげてもらってせめて予約の時には 一緒に

行こうと思っていた。ただ、美奈子の体調がやはり芳しくない

ような気がして何度か聞いてみたが「大丈夫だよ、飲みすぎたかも」

という返事だった。体調の話をなんで避けるのか?がわからない。

もちろん女性同士でなければ話せないこともある思うしその時は

母親同士とか美奈子が母に相談するかもしれないので、気にはなったが

深くは聞くことを控えていた。なにせ、一応は大人だから・・・。

でも、何で突然子供の話をしたのか?やはり気になったんだけれど。

仕事に入ると 脳が切り替わるのでなんとなくそのままになってしまった。

本当のことを言えば、結婚式自体が私は恥ずかしくて嫌だった

でも一生に一度のことだから、それに美奈子にとっても思い出になれば

いいか・・それにちゃんと節目をつけようと思って覚悟を決めた。

美奈子から電話があって「ごめんね 夜会える?お仕事ならほかの日でも」

とのこと。残念ながら物撮りの最中なのでとほかの日にしてもらった。

電話の声は元気そうだったが やはり会って体調を確かめたいので

いつものように深夜に会った。

相変わらずミニスカで マンションからでてきた。助手席に乗り込んで

「ごめんね 何回かパスして。」

「いやそれはいいけれど 本当に大丈夫なの?」

「うん。心配かけてごめんちゃい・・・。なので今日はどこかに行きたい

なー。あはんうふんしようか? ラブホっていうところで。」

「美奈ちょっとこっちを向いて」

「きゃぁ~」

「きゃ~じゃなくて おでこだしてみて」おでこに手をあててみた。

「なにしているの・・・」

「うーん熱はないみたいだね」

「熱はないよ・・普通だけど・・それが、どうかしたの?」

「いや・・あまりにもストレートにラブホとかいうので。熱でもあるのかなぁ

と思ったの・・・。というかさ、たぶんだけどこの車は、はいらないと思う」

「えーいったことがあるのー まさか美奈子以外の人と浮気した?」

「そんな訳ないじゃん。暇もないし。ただ。それならそれで先に言ってくれれば

ちゃんとしたホテルに予約しておいたのに・・・」

「ラブホっていったことあるの?」

「ないけど さー、多少の興味はあるけど。なんかばっちいイメージがあるけど

行ってみたい?なら 行ってみて中がどうなっているか見てみるか」

「そういうところなんだぁ~、ラブホって」

「あんまり ストレートに言われたのでびっくりしたあんまり他人に言わない

ほうがいいような気がするけど・・けどじゃなくてやめてね」

「あなたが欲しい・・・の・・・」

「美奈・・・なんか へんな本読んだんじゃない?の?で次にはなんて」

「時には少し演技も・・あっ・・。今のは・・・なしね・」

「やっぱりね・・。読むなとはいわないけれど、変だと思った」

「いやぁ~ん 」

「悪いけど 似合わない、全然色気がないもん。まぁ・・いいけど」

「もう・・・ひどいなぁ・・・。でもさー 一回だけ見てみたいなー」

もしかしたら、これも子供がほしいという願望を暗に伝えたかった

のかもしれない。そう考えるぐらいしかなかったが万が一でもそういう

場所で逆算したら初めての子が生まれたというのはいやだ。

 「見てみるだけなら・・いいかぁ~でも 僕は寝てるから・・。

何ももしないよ。それでいいのなら行ってみるか」

「うん、見たら帰ろうね・・・」天然なのかなぁーというか

こういうのを投稿すると どうなんだろう?読む人いないからいいか

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あれ (ミルク)
2016-05-07 16:22:15
こんにちは。連続投稿してごめんね。なんだか 同じタイトルで連番がかぶっているよ。
それに、前にコメント投稿した時と中身が変わった?それに最後のほうは付け足したんだと思うけれども、これじゃぁ、美奈子さんが
可哀想だよ。初めて愛した人なんでしょ。
これじゃぁ 純愛のイメージが崩れると思うなー。全部本当のことを書かなくてよいと思うけれども。
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あれ (simada)
2016-05-21 09:40:41
お返事書いたと思ったでしたが、すみません
ミルクさんいつもありがとう。ご指摘いただくまでわかりませんでした。感謝です
確かに・・・付け足しました。
この文章で5000字あるので、でも
やはりやめた方がいいかなとも思います
大事な美奈子・・・なのですから。
ありがとう
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