テレビ番組のぶっちゃけでネガティブなオーラをだしていた、姫野カオルコさん。
自分は寡作だからと言った上で、印税の話をしていて「年間にすると40万円程度」だとぶっちゃけていた。
印税は当然発行部数によって変わるものだ。
ただ、原稿料については、何もいっていなかったのだが、400字の原稿用紙1枚の単価が直木賞受賞前と後では
かなり違うと聞いた事がある。芥川賞の方が違いが鮮明になるらしい。
作家は作家ゆえに「お金」の話つまり自分の収入について話したがらない。特に原稿料などは、聞く人もいないし
聞かれたから答える人もいないだろう。
直木、芥川賞を受賞した作家をみていくと、毎年のように最終選考まで残って最後に落とされることを
何度か(つまり何年も)繰り返していることが多い。
受賞が濃厚な場合に記者達が駆けつけていて、受賞の電話を受けるシーンなどをかつては報じていたが、
最近の場合は、最終選考に残っても「今年もまた落とされるだろう」と考える人が多くなったようで、
受賞の会見などがごくアバウトな格好でと言う事もある。
姫野さんがテレビ番組で言っていたように、「受賞しても消えていく作家が多い」というのは理を付いた話で
受賞後の作家の明暗を分けるのは受賞後の第一作が「どれだけ早くかつどれだけ密度が濃いものか」による
そうだ。そういう意味では高橋治氏は見事に潮流に乗ることができたといえるのだが、朝日新聞の連載中に
脳溢血を起こし、連載は中止、麻痺した体のリハビリなど療養を余儀なくされて、それ以降概ね2000年から
本は一冊も発売されていないそうだ。唯一の連載「私は見た」も突然終了した今は何をして暮らしているのか
謎である。それにしても、作家も自分のペンネームを一ひねりしておいた方が良さそうだ。
姫野カオルコもちょっと変わった名前なのでなんとなく覚えていた。