福岡市へ行った折に東公園へ寄ってみました。公園は博多区のJR吉塚駅の近くにありました。緑の木々(やや赤や黄色の木々もまじってました)にかこまれた都心のオアシスといった感じです。
■東公園の案内図です。JRの駅からも地下鉄の駅からも近いです。
この公園で一番目立ったのは、亀山天皇像です。高台の上に台座が据えてあって、『敵国降伏』と書かれています。台座の上に亀山天皇の像があります。本体の高さだけでも4.8mあります。製作は高村光雲の弟子である山崎朝雲によって木彫原型が作られたそうです。
亀山天皇は鎌倉時代に即位し第90代の天皇です。
先代の兄でもある後深草天皇は持明院統となる流れを作り、弟の亀山天皇は大覚寺統の流れを作った。持明院統が有利な中での即位には父である後嵯峨上皇の意向があったようである。亀山天皇は大覚寺統の繁栄に努め、大覚寺統と持明院統交互に皇位継承を行うきっかけとなった天皇です。
ちょうどこの頃、元のクビライからの国書がもららされたが、幕府は拒絶し朝廷は伊勢神宮に『異国降伏』の祈願を行います。亀山上皇となった院政中に2度の元による日本侵攻、いわゆる元寇(文永の役、弘安の役)が起こりました。
■亀山上皇の銅像です。散歩道から撮影しました。
■階段を上ってから銅像を撮影しました。
■銅像の案内板です。
公園を散策していると、大きな像が見えました。何があるのかと近づいてみると、お坊さんの大きな像です。『日蓮聖人像』というものでした。像本体は10.6mあります。元寇記念碑建設運動に触発された日蓮宗僧侶の佐野前励(日菅)が提唱し、東京美術学校の岡倉天心に依頼して竹内久一が原型制作し岡崎雪聲が鋳造したものだそうです。
■日蓮聖人像です。かなり大きいです。
■日蓮聖人像の案内板です。
すぐ横に軍人の像もあります。よくみると『東郷 平八郎』と書かれているようです。なぜ、ここにと思って案内を見ると、日蓮聖人像建立にも力を尽くしたらしいです。
東郷 平八郎といえば日露戦争において連合艦隊を率い、日本海海戦で当時の世界最強といわれたロシアのバルチック艦隊を全滅させ日本の勝利を確実なものにして世界に名声を得た提督です。英国でも東郷を「東洋のネルソン」と報道しました。
ネルソン提督はトラファルガー海戦でフランス・スペイン連合艦隊を破りナポレオンによるイギリス本土への侵攻を、あきらめさせたイギリスの国民的英雄です。それと比して報道されていたことは英国の東郷に対する評価がたいへん高かったということでしょう。
■東郷 平八郎の胸像です。
■胸像の案内板です。
この公園は散歩している人あり、運動している人ありで散歩にはちょうどいい公園でした。
次の写真はこの公園で出合ったネコくんです。
■人懐っこいネコくんでした。しばらくいっしょに遊んでやりました。
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