歴史と自然への訪問記

福岡を中心に探索・活動しています。歴史と自然が好きです。日々感じるまま綴っていきたい。

楠木正成を祭った神社が福岡近郊にありました

2010年12月26日 | 歴史

今、楠木正成の小説を読んでいます。皇居の桜田門近くに馬に乗った鎧武者姿の銅像が有名ですね。楠木正成は中世は河内の土豪で、その当時、悪党と言われた1人です。悪党とは、悪い人の意味ではなく政権を握っている支配層に対して対抗しようとする人々を指す言葉でした。
鎌倉幕府末期に彗星の如く出現し新しい時代を作った功労者です。足利尊氏も楠木正成の人格に一目おいていたようで、正成と戦って首級をさらした後、その首を遺族の元へ丁重に送り返しているそうです。

まだ本の1/4位まで読み進んだところですが、正成の父親が亡くなり当主になり、赤松円心などの悪党は、各地に点々と存在しているけれども、まだ六波羅探題の力は強いと思われていた頃で、悪党が連携を図りはじめ対抗勢力に育ちつつあるところまで読み進んできました。後醍醐天皇、大塔宮などが登場してきて、この先、どう展開していくか楽しみです。


■今、読んでいる本です。楠木正成の時代小説です。

ところで、この本を読んでいて思い出したことがありました。
しばらく前ですが、背振を超え佐賀方面へ向かっていた時に『楠神社』を見つけました。
楠木正成を祭っている神社です。ここは佐賀県は北山ダムの近くです。
なぜ、九州のここに? と思いました。

あとで調べてみると、菖蒲遠江守?が足利尊氏の後を追い九州まで来て動静をさぐっていたが、楠木正成が亡くなった事を知って建立したという言い伝えがあるそうです。

最近拝殿・神殿を建てなおしたか修復したようで新しい建物になっていました。

楠神社

祭神    楠木正成
創立    不詳。
祭日    10月15日
供日祭り 12月 年末祭り。
神木    椋の樹(樹齢200年)。

見つけた楠神社の写真です。ここには、由緒書きや道路上の案内板などはありません。
詳細地図には神社が載っているようです。


■手前の石橋の向こうに見えるのが、その神社です。すぐそばに地方主要道があります。



■鳥居がいい感じをだしています。


■楠木大明神と彫られているようです。


■鳥居をくぐり拝殿・本殿へ向かいます。


■拝殿には『楠木神社』とありますね。


■拝殿は閉まっていたのでガラス越しに拝殿内を映させていただきました。
神殿の両脇上にかけられている人の顔の絵は何でしょうか?

有名な神社ばかり目を向けるのではなく、時には地図を頼りに、時には道を走っている際に、目にはいった小さな神社を訪ねてみると思いがけない発見があったりします。
もしかしたら、地元のすぐそばの神社にも意外な発見があるかもしれませんね。

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