歴史と自然への訪問記

福岡を中心に探索・活動しています。歴史と自然が好きです。日々感じるまま綴っていきたい。

懐かしき9600形蒸気機関車と20系客車がありました

2010年08月04日 | 散歩

今回は、懐かしい蒸気機関車とブルトレの話です。

前回の記事のため名島城を撮影に行きましたが、その帰りに貝塚公園の前を通りました。その時、この公園に以前、蒸気機関車が展示してあったよなと思いだし、十数年ぶりに寄ってみました。昔よく遊びにきた公園です。この公園は門限があって夕方には門が閉まるので、バタバタと片付けて帰ったのを覚えています。

ここには、実物の飛行機や蒸気機関車が置いてあり手に触れることができる公園です。まだ展示してあるかなと思って寄りましたが、以前と同じ場所にありました。再塗装されていて保存状態も良さそうでした。

展示の構成は、9600形蒸気機関車(49627) + 20系客車(ナハネフ22) です。

まず、国鉄9600形蒸気機関車です。
日本の鉄道は明治初期の1872年に開業しましたが車両はすべて外国製でした。日本が機関車、客車などの車両を国産化することは当時の悲願であり、外国から輸入した機関車のコピーを作ることよって国産化技術を培っていきました。
明治の後半には独自である程度開発もできたようですが大正に入り、貨物用の9600形、旅客用の8620形機関車を日本の技術で開発しました。優秀な機関車で日本全国で長く使用され国産化技術を確実なものにした名機関車でした。

9600形は「キューロク」等の愛称で呼ばれ貨物列車牽引用のテンダ式蒸気機関車です。テンダ機関車とは、蒸気機関車の後ろに炭水車(テンダ)を接続し炭水車には石炭、水を積載します。水や石炭を別に積むため積載容積が多く長距離の運行が可能となります。反面、車両重量がおおきくなるので幹線の路線でないと運用ができなかったり、後退運転も難しかったりしました。
これとは別に機関車本体に炭庫や水槽を装備する機関車はタンク機関車といい貨車などの入れ替えなどに使われました。

私が小さい頃は、蒸気機関車廃止まぎわの頃でして、C11,C12,C58,D51,D52,8620,9600などが、まだ走ってました。でも待機線?に廃車になった蒸気機関車が何両もつないであったりしたことを覚えています。

子供の頃、家の近くの工場の引き込み線をC11形蒸気機関車が貨車を連結して煙をぽっぽっ吐きながら走っていましたね。確か、朝~昼頃に1度、夕方にもう1度来ていたように記憶してます。そのうちDD13ディーゼル機関車に変わってしまいましたが。あの蒸気機関車の吐く煙の匂いは今でも覚えています。大人になってから大井川鉄道で蒸気機関車の列車に乗りましたが、あの煙の匂いを覚えていました。

かなり昔に工場もどこかへ引越し、貨物線も廃線となり貨物駅も線路も砂利も枕木もすべてなくなり線路の跡は、細長い道路公園とでもいうんでしょうか。それになってます。



■前斜めから撮影しました。このデフの形、昔から好きなんですよね。



■前斜めから全体がはいるように撮影しました。今にでも走り出しそうですね。



■動輪を撮影しました。貨物用機関車なので輪が4個です。



■テンダです。3軸ですね。これに石炭と水を積みます。



■機関車と客車が密着自動連結器で連結されています。いい感じです。



■横から写しました。もっとさがって客車もいれて撮影すればよかったかな。機関車の運転席には鉄格子がはまっていて中に入れないようになっていました。白い階段にロープが巻きついているのがわかりますでしょうか。


さて、後に連結されていた国鉄20系客車です。

国鉄20系客車は、固定編成を前提として寝台特急列車用の客車です。寝台は3段。展示されているのは最後尾に接続される客車です。青色の車体に白色?の帯の客車は印象的で「ブルートレイン」と呼ばれました。1958年から東京~博多間を結ぶ特急「あさかぜ」で運行を開始し、1986年に定期運用を終え、1998年には全車廃車となりました。

私がブルートレインに最初に乗ったのは「あさかぜ」で東京~広島間だったと思います。牽引していたのは蒸気機関車ではなく電気機関車でしたが。
その後、「さくら」「みずほ」「はやぶさ」で、何度か東京~九州間に乗りました。新幹線より時間はかかるけど寝ていかれますし、車窓から風景を眺めたり、話をしたり、駅弁たべたり、ビールや酒を飲んだり、横になったり起きたり、ラジオ聞いたり。この自由さがよかったですね。

最初に乗った頃は、うれしくてね。興奮してなかなか寝れなかったことを覚えています。
走行中ガクンと動いて目が覚め、今、どのへんかなと少しだけカーテン?を開け、窓の外を見てみると深夜の駅の中を走っているんですね。ホームには明かりがついているだけで人は誰もいません。車窓の外にはホームだけが流れていく。やがてホームをとおりすぎ、おやっ音が鳴ってるなと思うと赤い光が点滅しているのが見えてきて踏み切りを一気に通過していく、寝静まった街の風景が後ろへ次々と飛んでいく。そんな窓の風景を思い出します。



■後斜めから撮影しました。まるみがいいですね。



■客車の室内です。ガラスの反射でうまく撮影できていませんが勘弁してください


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