愛なる日常

大阪府枚方市に住んでいます。
地球でのお仕事は、茶道教授&ピアノ講師。
目に見えない世界のお話が好きです。天秤座。

【北山茶露音】創設物語 7

2015年09月06日 | 北山茶露音
不動産会社の担当者さんも
とても感じのよい方でした


不慣れな私たちに
親切に丁寧にまた迅速に対応していただき

3月末には
日取りのよい日を選んで
契約を交わす運びとなりました

そして
物件の引き渡しは
5月の大安吉日と決まりました


いよいよとなると

これまで一度も株を売った経験の無い夫は

どのタイミングで売ったらよいのか
なかなか判断がつかず

ネットを見ながら
一喜一憂の毎日


それでも
ラッキーなことに
この頃

長い間
低迷していた株価が
十数年ぶりの高値を示したのだそうで

まずまずのタイミングで
売ることができ

無事に
引き渡しの日を迎えることとなりました



なんだか
天が不思議な力で
応援してくれているような気がしてきました

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【北山茶露音】創設物語 6

2015年09月05日 | 北山茶露音
翌日の土曜日

今度は
不動産会社の担当者の方に立ち会っていただき

夫と共に
正式にお家を内覧させていただきました


あらためて
ゆっくりとお家の中を
丁寧に拝見させていただくうちに

私の頭の中には
音楽サロンのイメージが
どんどん膨らんできました



夫も
この家が気に入ったようでした


何より
自宅から
歩いて2~3分ということが
うれしいです


自宅に帰り
二人で資金計画を練ることにしました


これまで
夫の給料から毎月少しずつ購入していた株を売り
私がコツコツ貯めてきた貯金を使えば
何とかなりそうです


ほんの昨日の朝までは
遠い”夢”だった「音楽サロン」が
急に現実味を帯びてきました!




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【北山茶露音】創設物語 5

2015年09月04日 | 北山茶露音
もし
お留守だったら
これはご縁の無いことかもしれない・・・


そんなことを
ふと考えながら

思い切って
インターホンのボタンを押すと

すぐに

「はーい」

という女性の明るい声が聞こえました



急にドキドキしてきました


「あの。。。突然申し訳ありません。
チラシを拝見して
お家を見せていただきたいと思って。。。」


その言葉を言い終わらないうちに

「あ~ どうぞ!」と

嬉しそうな声が聞こえて

すぐに

玄関のドアを開けて

奥さんが出てきて下さいました



「突然で申し訳ないです・・・」と
言いながら

恐縮して
お家に上がらせていただきますと


すぐに
ご主人も出て来られて

笑顔で「どうぞ どうぞ」とおっしゃいます


私は
まずは二間続きの和室を
見せていただくことにしました


鴨居の上に
ご両親のお姿の写真が掛けられていました


このお家で
ご主人のご両親の最期を看取られ

これからは
お二人で大好きな海外旅行を楽しむために

関空行きのバス停に近い場所に
お引越しなさる予定とのこと


6畳の和室には
旅行用の大きなスーツケースが置いてありました


突然の訪問にもかかわらず
お二人は
「どうぞ どうぞ」と
リビングから2階のお部屋も案内して下さり
ウォークインクローゼットまで
開けて見せて下さいました


ダイニングには
海外で写されたお二人の写真が
何枚も飾ってありました



私は
仲のよさそうなご夫婦の様子に
ほのぼのとした気持ちになると共に

このお家に流れる
良い「気」のようなものを感じました


今はまだ
このご夫婦の家だけれど
私を受け入れてくれる家でもあるような

そんな気持ちになりました


お二人は「お茶でも・・・」と
勧めて下さったのですが

時計を見ると
もうレッスンに出かけなければいけない時間だったので
ご辞退して
玄関を出ました



足早に家に向かいながら

私の心は高鳴り
「今度は夫と一緒に行ってみよう」と
考えていました




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【北山茶露音】創設物語 4

2015年09月02日 | 北山茶露音
電話口に出たのは
チラシに名前の書いてあった
担当者の男性でした

その物件が
同じ町内にあることだけは
チラシに書いてあったのでわかっていましたが

とりあえず
詳しい所在地を教えていただいて

外からだけでも
見に行ってみたいと思いました


番地をお聞きすると
自宅からわりあい近いところにあるようでした



見に行かせてもらってよいかとお聞きすると

担当者の方は

「○○さんというお宅で
いつもお家にいらっしゃることが多いですから
『ピンポーン』してもらっても大丈夫ですよ!」

と はぎれのよい声でおっしゃいました



電話を切るや否や
私はまず老眼鏡をかけると

町内の地図を引っ張り出してきて
テーブルの上に開き
教えてもらった番地を探しました



すると
その家は
私の住んでいるところから
歩いてほんの2~3分のところにあることがわかりました



午後のレッスンに出かけるまでには
まだ時間があります



さっそく歩いて見にいってみることにしました




その家は
すぐにわかりました



どっしりとして
落ち着いた感じの家です



感じの良い家だなあと思いました



少しの間
家の前で立ち止まって見ていましたが

他人の家の間であまりウロウロしているのも
気がひけるので

通りすがりの通行人のような顔をして
自宅に戻ろうと歩きかけました



その時
先ほどの電話で
担当者の方がおっしゃった言葉が
ふとよみがえりました


『ピンポーン』してみようかしら・・・


私は踵を返して
再び家の前までもどり
インターホンに手を伸ばしました


















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【北山茶露音】創設物語 3  

2015年09月01日 | 北山茶露音
3回目に
そのチラシを見たのは
ある金曜日の朝でした


その日は
ちょっと体が疲れていて

午後からのレッスンに出かける前に
少しお昼寝でもしようかと
ソファの方に向かいました

その時
ダイニングテーブルの上に
朝刊と一緒に散乱していた
広告の中に
見覚えのあるチラシを見つけたので

ふと手に取って
そのままソファの上に
ごろんと横になり

チラシを眺めながら
うとうとまどろみかけたその時です

急に
どこからともなく
素晴らしいアイデアが
舞い降りてきたのです!


”8畳間をお茶の稽古場にする”


実は
私は現在6畳の茶室で
お茶を教えていますが

いつか夢が叶うなら
8畳の稽古場が欲しいなあと
ずっと思っていたのです


何枚も画いた音楽サロンの図面にも
一緒に茶室の図面も画いていました


突然 天の声かひらめきか・・・

あらためて
チラシを手に取って
家の間取りを見ると

玄関の左に8畳と6畳の続きの和室があります


ここを
お茶の新しい稽古場にできる!


そして
2階の二つの洋間をつないで一つの部屋にすれば
ここを音楽サロンにできる!

しかも
1階のスペースをピアノレッスン室にすることもできる!



実は
今年還暦を迎えた夫の働き方が変わり
以前に比べて
在宅している時間がぐんと増えたことにより

自宅以外に稽古場やレッスン室を移すことは
切実な願いになっていました


そう気づいたら
居てもたってもいられなくなり

がばっと跳び起きて
電話を手に取り
チラシに書いてあった番号を押しました










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