愛なる日常

大阪府枚方市に住んでいます。
地球でのお仕事は、茶道教授&ピアノ講師。
目に見えない世界のお話が好きです。天秤座。

【北山茶露音】創設物語 4

2015年09月02日 | 北山茶露音
電話口に出たのは
チラシに名前の書いてあった
担当者の男性でした

その物件が
同じ町内にあることだけは
チラシに書いてあったのでわかっていましたが

とりあえず
詳しい所在地を教えていただいて

外からだけでも
見に行ってみたいと思いました


番地をお聞きすると
自宅からわりあい近いところにあるようでした



見に行かせてもらってよいかとお聞きすると

担当者の方は

「○○さんというお宅で
いつもお家にいらっしゃることが多いですから
『ピンポーン』してもらっても大丈夫ですよ!」

と はぎれのよい声でおっしゃいました



電話を切るや否や
私はまず老眼鏡をかけると

町内の地図を引っ張り出してきて
テーブルの上に開き
教えてもらった番地を探しました



すると
その家は
私の住んでいるところから
歩いてほんの2~3分のところにあることがわかりました



午後のレッスンに出かけるまでには
まだ時間があります



さっそく歩いて見にいってみることにしました




その家は
すぐにわかりました



どっしりとして
落ち着いた感じの家です



感じの良い家だなあと思いました



少しの間
家の前で立ち止まって見ていましたが

他人の家の間であまりウロウロしているのも
気がひけるので

通りすがりの通行人のような顔をして
自宅に戻ろうと歩きかけました



その時
先ほどの電話で
担当者の方がおっしゃった言葉が
ふとよみがえりました


『ピンポーン』してみようかしら・・・


私は踵を返して
再び家の前までもどり
インターホンに手を伸ばしました


















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする