愛なる日常

大阪府枚方市に住んでいます。
地球でのお仕事は、茶道教授&ピアノ講師。
目に見えない世界のお話が好きです。天秤座。

お東さんからお稲荷さんへ

2020年05月01日 | 聖地


義父が穏やかに旅立ってから
早いもので
2ヶ月が過ぎました

今日は本山である
京都の東本願寺に夫とお参りに行きました


阿弥陀堂と御影堂にお参りをした後
御影堂門の側を通りかかった時のことです



一人のお婆さんが
丸太の腰掛けに座って休んでいました


目が合うと
突然私に話しかけてきました


初めは何を仰っているのかよくわからなかったのですが
よくよく聞いてみると・・・

さっきコンビニで買った小さなお寿司を
ここに座って食べていたら
「ここで物を食べないで下さい」と
誰かに言われたそうで
その言い方に対して大層ご立腹のようでした


もう少し優しく
「ゴミは持ち帰ってくださいね・・・」
とか言えないのか!
この寺はやり方が下手だ・・云々


私に話しかけているようなので
私は「うん うん・・・」とうなずいて
話を聞いていたのですが
あまりその話を繰り返されるので

「きっと仏様は全部見てらっしゃいますから
大丈夫ですよ」と

思わす彼女に言いました

すると彼女が突然真顔になって
ある話を始めました


それは
今から40年程前のこと

お金に大変困っていて
どの銀行からも融資を断られて失意の中にいた時
夢に伏見稲荷の神様?が現われたので
不思議に思い

わらをもつかむ思いで
伏見稲荷に信仰の篤いと聞いていた
あるお金持ちの方のもとを訪ねたそうです

すると
その家の奥さんがある銀行を紹介して下さり
融資を受けることができて救われたという話でした

その後
どうして自分のような「チンピラ」(とおっしゃいました)で
たいした賽銭も払っていない者が
救ってもらえたのか不思議で
伏見稲荷の宮司さんに聞いたことがあるそうです

そしたら
「あなたが無欲の人だからですよ」と言われたそうです


そして私に
「伏見稲荷に行ったことがある?」とたずねたので

「随分前に一度行ったきりです」と答えると

「行くといいよ」
と優しく仰いました


「いいお話をありがとうございました」と言って
彼女のもとを去る時には
つい先ほどまでの憤怒の形相が
いつの間にか
柔和な笑顔に変わっていました


伏見稲荷さんは
いつも大勢の観光客であふれかえっていて
何となく行く気がしなかったのですが

お婆さん(85歳と仰っていました)の話が気になったので
伏見稲荷に電話をしてみましたら
参拝客は今日も受け入れており
駐車場も使えるとのこと


帰り道に立ち寄ることにしました






なぜ今日ここ稲荷山に導かれたのか
その訳はわかりません

でも
本殿でお参りし
千本鳥居をくぐっていくと

またここでもウグイスの声が・・・


ウグイスのさえずりを聞きながら
ここに導かれたことに感謝し
『家内安全』と『世界平和』を
祈りました

(ー人ー)


今日は
奥社遙拝所まで進み
その先は行かずに帰ってきましたが

また近いうちに
稲荷山を上まで登ってみたくなりました





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