マンダラライブまで一週間を過ぎた。金曜日のそんなに暑くなくて過ごしやすい深夜。
この段階でプレイする曲はもうほとんど決めているけれど、
リハを進めていく中で確実な手応えのあるものを選択していくので、
例え一ヶ月前にやろうと決めていた曲も最後の数日までどうなるかわからない。
カヴァーも、セルフカヴァーも、新曲も、久しぶりに歌う曲も、
お馴染みだけど毎回違う表情の曲も最後までわからない。
カヴァーとセルフカヴァーに関してはいつも何曲か候補を用意する。
その中から選ぶ。選ぶ基準はその時々で違ったりする。
季節感からくる気分での選曲だったり、
自分の身の回りで起こった出来事の影響での選曲だったり、
その曲に対する想いが少し楽になって軽くなったから、
っていうのも理由のひとつだったり。
それで、今回のセルフカヴァーは「風笛」
ひとつ前で、レコーダーについての話をしたれど、
そんな流れで、宅録初体験の25才の頃を思い出した。
それはSOONを始めた頃。
まだMIDIの仕組みもわからず、それを理解するところから始めた。
「What's MIDI」という小冊子を読むところからだったのを覚えている。
それまでベースとコーラスしかやってこなかった自分にとって、
作曲も作詞もアレンジもボーカルもすべてがはじめてなのに、
同時に宅録の技術を習得していくという、自分の人生でこれほど集中し続けた時期は他にない、っていうくらい。
ちなみに、完成した11曲入りの初作品はレコード会社に売り込むという目的だけではなく、
録音したものを1本1本カセットに録って「DEMO,1」としてライブ会場で売った。
おっ、「GiFt」らしいことはその頃からだ。やっていることは同じだなぁ。
今は最新の機材にお世話になっているけどね。
そんな「DEMO」カセット、
「Pearl Gray」「Don't Sleep」から「Million Years Gardener」「Sleeping Beauty」他、
と、ほとんどがSOONのファースト、そしてセカンドアルバムに収録されている曲ばかり。
しかしこの「DEMO」に収録した曲で、アルバムに入れるにはアレンジがなかなか決まらなかった曲が「風笛」
それが作品として世の中に出るまでにはサードアルバムまで待つことになるんだけど。
他の曲に比べると、アレンジにとても苦労した記憶がある。苦しんだからなのか、愛着があった。
それで久しぶりに聴いてみると、今の気分にとてもフィットしている。なので、それが今回「風笛」をやる理由。
デビュー前の宅録してた時のその頃住んでた部屋の風景と、窓からの眺め、街の風景。
そんなことをふと思い出しながら、たらたらと書いてしまった。
明日のリハでこの「風笛」を初めてセッションするから、まだどんな表情のものになるかわからないけれど、
このメンバーならきっと間違いなく素晴らしい演奏になるでしょう。
ついでにもうひとつ、この時点で言っちゃいましょう。
カヴァー予定はこの曲。
Ocean Colour Scene "The Riverboat Song"
そう、今回はいつもよりずっとロックなライブになるんだ。
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