2019年5月末 山口県阿武町木与『木与の棚田』
日本海と夕日と棚田が一緒に見れる景色をずぅーっと見たいと思ってはや数年、
やっと見る事が出来ました
山口県内じゃからいつでも行けるわぁね、と思っていると
なかなか行きません^^;
ちょっとまだ時期が早いかなと思いつつ出かけましたが、
やっぱりちょっと早かったです。
田んぼには稲が一つも植えられていませんでした。
水の充たりを確認して回られてた農家の人が話しかけて下さり、
「まだちょっと早かったね。田植えは今週末にする予定よ。」
と教えてくれました。
田んぼに稲が無いのはちょっと残念でしたが、
私的には水が入っていたら満足です
歩いて棚田の写真を撮っていると、下の田んぼで代かき(田に水を入れて、かきならす作業)
をしていたトラクターが、突然すごい勢いで登ってきました
道幅が狭いので人がいたら邪魔になるので急いで避けれる所を探して登りました。
さっき話しかけてこられた農家の方の軽トラックが道に停まっていたので、
そこまでくると、私が邪魔でトラクターが通れないわけじゃないので、
安心して登るスピードを落とすと、
「すいません」
とトラクターのおじさんが私に話しかけてこられました!
ここに停まってる軽トラック私の物と思って、よけてくれと言ってる
と思った私は、慌てて軽トラをどかそうと戻って来られた農家の方を指さしました。
どう見ても私の軽トラには見えんじゃろうが
(確かに昔、じいちゃんの形見の軽トラでドライブした事はあったけど^^;)
と不思議に思っていたら、
「すいません、ちょっと聞きたい事があって」
とトラクターのおじさん。
トラクターで登ってこられたのは、私を追いかけて来られたんでした^^;
トラクターのおいさんが言うには、この棚田から見える
海の向こうに米粒位の大きさで見える岩が
須佐のホルンフェルスよりも珍しいものらしく、
陸地からは、ここからしか見えないんだそうです。
近くで見るには船で近付くしかなく、
この棚田から見えるとうたったら、私だったら見に来ますか?
と言うのを聞いてみたかったらしいです。
そこから見えるのは本当に小さくて
私だったらそれを見にここには来んじゃろうなと思いました。
「やっぱり、この棚田で写真コンテストとかした方が人が来ますかねぇ」
と言われました。
「はい、その方がいいかも知れません。でも、ここには駐車場がないですよねぇ。」
「そうなんですよねぇ。もうちょっと色々考えてみます。ありがとうございました!」
と言って、道幅いっぱいのでかいトラクターで狭い道をバックして、
軽自動車でも難しそうなちょっとの隙間で器用にUターンして、
颯爽と田んぼに戻って行かれました。
木与の棚田は日本の棚田百選には選ばれていませんが
『山口の棚田20選』に選ばれています。
20選ですが、21ヶ所あります。
100選も100と言いながら、134ヶ所ありますがね
ここの田んぼは形が綺麗な長方形になっています。
平成9年に大型機械が入れられるように整備されたそうなので、それでだと思います。
そのおかげか、水の入ってない田んぼは見なかった気がします。
トラクターのおじさんが、油谷の棚田(東後畑の棚田)の方が綺麗でしょう?
と言っておられました。
確かに整備されていない東後畑の棚田の曲線美は素晴らしいですが
木与の棚田も本当に美しいです
日本海に沈む夕日が見れる棚田。
本当に贅沢です
太陽が沈んでしまった棚田
夕日が見れるのは、昔から当たり前の事なんですが、
ときどきそれが、凄いことのように思う事があります。
映画館のよりも巨大なスクリーンが真っ赤に染まるんですから
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます