鹿嶋少将の航海日誌second

宇宙戦艦ヤマト新作情報・二次創作他、気になったものなどをお届け(^-^)

遥かなる約束の日-宇宙戦艦ヤマト-ストリート

2021-06-28 22:00:00 | 宇宙戦艦ヤマト2199外伝

天の川銀河から遥か168.000光年の銀河、大マゼラン銀河サレザー恒星系第四惑星イスカンダル。
この星の女王スターシャは、大小合わせた二つのマゼラン銀河を我が領土とし、大帝国を築き上げ、その名を轟かせた。

今から1.000年ほど前・・・

西暦1199年

日本では源頼朝が死去する。これにより、頼朝の子である源頼家が18歳で二代目鎌倉殿となる。世界ではイングランド王リチャード1世が戦闘中に肩に矢を受け、この傷が元で4月6日に死亡。4月6日 - イングランドでジョンが国王に即位。
ハンガリー王国アールパード王朝の国王。
こんな戦乱の時代だ。
そんな地球を他所に、遠く離れた大マゼラン銀河サレザー恒星系第四惑星イスカンダルでは既に、ワープ航法が可能な宇宙船や真空から産み出される無限のエネルギー波動エネルギーを応用した兵器を造りだす科学力や技術力を有していた。

時の女王スターシャは、これ等を持ち要り、手始めに自身が存在するサレザー恒星系を統治、帝国を築き上げる第一歩を踏み出した。
知的生命体の存在する惑星には武力を持って、同化政策を打ち出し、服従させた。
サレザー恒星系を統治するのに僅か十年という短い時間で成し遂げる事が出来たのには、双子星であるガミラスの民の力が大きかった。
地球からすれば超が付くほどの科学力を持つガミラスでも、イスカンダルの科学力には足元にも及ばないくらいな差があった。
ガミラスの民を駒として利用したのだ。
高度な科学力、技術力、豊かな生活環境と引き換えに・・・




真空は、通常の大気圧より低い圧力の気体で満たされた空間の状態。 また物理学の理論における概念として、古典論における絶対真空、量子論における真空状態を指す場合にも用いられることがある。 一般には、この古典論における絶対真空をイメージされることが多いが、「なにも無い状態」は実現不可能である。
ある容器内の中身を可能な限り排出してもゼロにすることはできず、極めて希薄な物質が残る。
宇宙空間が真空とされることが多いが、そこでも希薄な物質が必ず存在している。
この極僅かな物質の一つが波動エネルギーである。
時のスターシャは、無限に拡がり続ける宇宙からこの波動エネルギーを採取する装置を造らせた。
それはやがて巨大なプラントと化した。
後に、このプラントで起こった事故で偶然にも結晶体が生まれ、それが波動エレメントと成った。これが"コスモリバース・システム"の元であると同時に時空間の歪みを発生、回帰現象を引き起こした。
時のスターシャは、これ等にも眼を向け、科学者たちに研究させた。
「コレは極めて利用価値が高いもの。」と極秘扱いにした。
そして、代を継ぐスターシャは駒であるガミラスの民が力を蓄える事を良しとはしなかったのだ。
それは形に成って現れた。

「スターシャを守れ。」マザー・コスモ・コンピュータ=コスモ・ネットワーク・システムを蔓延させた。
あらゆる製品には必ずイスカンダル製の部品が組み込まれ、一般の民はもとより、軍備品の至るところまで、使われる事と成った。
このイスカンダル製の部品には"ウイルス"が仕込まれており、製品を使うほどに洗脳されてゆく一種の催眠術である。


-小マゼラン銀河中心部宙域・惑星ゴルヴァ-

「副長。我が母艦はここに固定。」
「姿勢制御にて保て。」
「駆逐宙雷艇発艦!」
「戦闘爆撃機発艦!」

「了解=ザーベルク!」

全長3.000メートルを超えるイスカンダル正規遠征軍インペリアル・マザーシップは現在、敵対する最大の勢力を誇るコルヴァ軍と決戦を迎えていた。
惑星コルヴァ上空に陣取り、制圧部隊を繰り出す。
母艦には駆逐宙雷艇10艇が搭載可能で、更に戦闘爆撃機100機、護衛の直俺機100機を搭載、まさに動くベース=基地だ。
他には兵装として主砲=波動衝撃波砲を三門、近接用波動衝撃速射単装砲をブリッジ周辺と艦両舷側、艦底部、合わせて120基装備する。
フォルムは怪鳥と呼ばれたプテラノドンを彷彿させる。
ライトグレーが基調でオレンジ色とジャーマングレーでラインやアクセントが所々に入り、ゴールドでイスカンダルの紋章が艦首上部、艦首両舷側、両翼上部と下部、両垂直尾翼、にそれぞれに描かれている。
イスカンダル正規軍の艦艇ではあるが、艦長又は艦隊司令以外はガミラス人が運航に務める。


【駆逐宙雷艇】

【戦闘爆撃】

時に西暦1299年
大小マゼラン銀河の統治を掲げ、百年の節目となるこの日、決戦の火蓋は切られた。


第二話へ
つづく。


この物語りは、リメイクシリーズ【宇宙戦艦ヤマト2199】の設定を基本的に採用しています。
一部、説明文はWikipediaより引用。
私的オリジナル二次創作外伝です。
挿し絵的画像はイメージです。

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