鹿嶋少将の航海日誌second

宇宙戦艦ヤマト新作情報・二次創作他、気になったものなどをお届け(^-^)

with-EVE-イヴ-第十話

2021-06-26 00:58:00 | オリジナル作品
国家警察や軍の動きが活発化しつつある。そう私は、いや、ここにいるメンバーは感じ取っていた。
早くサマエルを倒さなければ、私たちの理想郷構想に支障が増大する。
新たなる人類の誕生に支障が出てしまう。
人間たちは媒体である以上、あまり犠牲者は好ましくない。
矛盾しているように聞こえるかも知れないが、人類を保護する事も、この構想には含まれているの。
理想郷=真の"エデン"建国の為に。
私たちはフェロモンのレベルを少し強めに撒いた。
これ以上、私たちを追って来させない為だ。

だが、人間たちの前に四天王の一人、デス・シャドウとは別の四天王が姿を現したのだ。


【炎の四天王ファイヤー・ドレイク】

民族衣装のようなコスチュームに身を包み、火焔の刃(かたな)を二刀所有する。
年齢は地球人に換算して20歳相当。実年齢は200歳を超えると云われている。
身長170cm、スリーサイズは88.57.84のプロポーションの持ち主。
火や炎系のバクテリオ・マジックを得意とする。


ファイヤー・ドレイクが姿を現すと時を同じくして、蜈蚣=リリスは姿を現そうとしたが、様子を見る事にした。
ノコノコと出て行って四天王であるファイヤー・ドレイクのプライドに触れ、とばっちりは、かなわないと思ったからだ。

「どうせまた、フェロモンを巻き散らかして要るのだろ。」と腕を組み、右へ左へとうろうろしながら「ふと。」リリスはある事を思い付いた。

「そうだ!」
思い立ったが吉日の如く、リリスは足早にイヴたちが目指している宇宙船に先回りして、四天王ファイヤー・ドレイクとの闘いを高みの見物と洒落込んだ。


「……ファイヤー・ドレイク!」
「四天王デス・シャドウが消えたと思ったら今度は、四天王のファイヤー・ドレイクか。」
「サマエルの遊びに付き合ってる暇は無いんでね。」

「ゼロは風系の「風の刃よ乱舞せよ!!」バクテリオ・マジックを炸裂させた。
だが、ゼロの放ったバクテリオ・マジックの光弾は全て弾き返され、ゼロをはじめ私もワンもツーも被弾した。
肩で息をする私たちにファイヤー・ドレイクは語り始めた。

「貴様らは誤解している。」
「サマエル様こそが人類の救世主なのだよ。」

サマエル様は神の命令でモーセの魂を天国に運ぶ事に成ったのだが失敗し、この時、神によってモーセの杖で打ち据えられ、サマエル様の目は潰れ盲目になってしまった。
更に神に厳しく叱責され、モーセの魂は結局神自らが天国に運んだ結果、その屈辱から神への反感が生まれてしまい、堕天してやがては魔王になったとされているが、サマエル様がイヴに知恵の木の実について教え、イヴとアダムは、その実を食べ知恵を授かった。
だけど、神は知恵を付けたイヴとアダム呪い、人類に生の苦しみと死の定めを与え、人間は死を免れることが出来なく成った。
この事にサマエル様は、酷く哀しみ、人間たちから死の苦しみから解放しようと、矛盾する神と闘う事を決意したのだ。
これが真実だ。





「……。」私たち四人は顔を見合せた。
驚きを隠せない事が、一目瞭然だった・・・


第十一話へ
つづく。


この物語りは架空のフィクションです。
登場人物、メカ等は架空です。実在する人物とは関係ありません。
挿し絵的画像はイメージです。

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