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死にゆく星 産まれくる星。
そう。宇宙は生きているのだ。
生命(いのち)から生命へと、永遠(とわ)に終わる事はない。
生命(いのち)の唄で奏でられる星の海、それが大宇宙・・・
自らの命をも人類を救う為にトリガーに見立て、満身創痍のヤマトと共に滅びの方舟の核、"ズォーダー"の息の根を止めるべぐ、最後の闘いに挑んだ古代進と森雪。
あのガトランティスとの闘いから二年、奇跡の復活を成し遂げ、新たに生まれ変わった宇宙戦艦ヤマト。
そのメインブリッジ=第一艦橋、艦長席には女神テレサと、生き残った地球人類の加護を受け、再び人間として生きる事を許された古代進の姿があった。
彼、古代進は新たに加わったクルーたちの練度向上に向け、訓練航海の途に就いていた。
その古代とヤマトを見守るように右舷側には、新造された地球防御連邦艦・宇宙戦闘空母ヒュウガが左舷には補給母艦アスカ随行する。
訓練航海の日程は三日間だ。
火星沖宙域に転回するアステロイド・ベルト宙域が、メイン訓練の場だ。
新たに開発されたワープチャージャーのテストを兼ね、未体感クルーへの体感訓練ワープが行われた。
「相原、随行するヒュウガとアスカに連絡をヤマトは三分後にワープチャージャーのテストを兼ねワープを行うと。」
「了解。」
「此方、ヒュウガ。了解した。」
「此方、アスカ。了解した。」
相原の通信が終わるのを待ち、航海長の島は、インカムの音声をONにした。
「全艦に通達。」
「此方、第一艦橋航海長の島だ。」
「これよりヤマトは火星沖宙域に向け、連続ワープテストを行う。」
「全クルーはワープに備えられたし。」
「繰り返す。」
「これよりヤマトは火星沖宙域にに向け、連続ワープテストを行う。」
「全クルーはワープに備えられたし。以上だ。」
インカムのボリュームをOffに切り替え、操舵システムのキーボードを「カタカタ」と叩き、入力を済ませる島。
間髪入れずにワープ・カウンターを合わせた。
「ピュン、ピュン、ピュン」と静まり帰る第一艦橋内にカウンターの音色が響いていた。
「・・・8.7.6.5.4.3.2.1.ワープチャージャー作動!ワー--プ!」
航海長島は操舵悍を押し倒した。
-銀河中心部間空間-
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/0e/75310e686e400221abcaf107aa8a3243.jpg?1623672073)
全長1キロメートルを有に超える漆黒の衣を纏う超大型ミサイル。
そのミサイルは制御不能なくらいに宇宙を切り裂くように、飛翔速度を加速させていた。
だが、それを阻止せんとたち憚る武装艦隊の姿があった。
「くっ!」
「あの加速を止められん!!」
「諦めるなッ!!」
「外からの攻撃が駄目なら内側から破壊するしかない!!」
「制御艦にたどり着く事を考えるんだ!」
「二番レーザー艦、轟沈ッ!!」
「続いて四番艦、爆沈!!」
「制御艦とプロトンミサイルが分離された!!」
「なっ!?何ッ!!」
「全艦、制御艦へ集中砲火を浴びせろ!!」
「ミサイルをプロトンミサイルをワープさせてはならん!!」
「……し、司令…ミサイルが、プロトンミサイルがワープ、阻止は失敗!」
「……こうなれば我が艦を衝突(ぶつけ)ワープ軌道を反らす!!」
「亜空間ソナー発動!最大ワー--プッ!!」
-火星沖・アステロイド・ベルト-
「スクランブルだ!」
「遅れてるぞ坂本!急げ!!」
「ラジャー!」
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/27/b5c2c08e01c8e70cea31e76bdc15c500.jpg?1623676155)
「椎名!上方から流星が迫ってるぞ!!」
「ヤマトの艦載機に気を取られ過ぎだ!」
「ヒュウガ隊の意地を見せろ!」
「ラジャー!」
小惑星群を仮想敵部隊に見立てたヤマト、ヒュウガによる艦隊模擬戦が行われる中、それは突然、姿を現した。
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「……空間変動!?」
「真田艦長!これを見て下さい!」
「ん!?」
空間観測レーダー士から慌ただしく呼ばれたヒュウガ艦長真田は、艦長席モニタに転送させ、確認した。
「通信士!訓練宙域に発令!」
「直ちに緊急回避行動へ入れ!!」
「二時上方よりワープアウト反応!超大型物体!」
◆
「古代艦長!超大型物体の後方より、更にワープアウト反応!!」
「何ッ!!」
「相原!ヒュウガの真田艦長へ繋いでくれ!」
「了解!」
「此方、ヤマト艦長古代。」
「真田艦長へ進言。実戦配置へシフトを進言します。」
「此方でも、続くワープアウト反応を確認した。」
「進言を了承する。」
「全部隊に発令!」
「戦闘配置へシフトせよ!」
「ラジャー!!」
「……これは、これは超大型ミサイル!!」
「超大型ミサイル、ワープアウト!!」
「続いて戦闘艦ワープアウト!!」
「……ん!?待って下さい!」
「ワープアウトしてくる戦闘艦は損傷しているもよう!!」
「航路を外れ、このままでは火星に墜落しますッ!!」
慌ただしく報告された何処の異星国家の武装艦なのか解らないが、その艦影には何処と無く記憶の片隅に見覚えが甦る。
そんな中、戦闘配置を固める艦隊を嘲笑うかのように、ワープアウトした超大型ミサイル=プロトンミサイルは速力を落とす事なく、いや、落とすどころか速力は増して行った。
「……くっ!」
「なんという加速なの!」
「このままの飛翔コースなら地球……いや、惑星直列の今年の並びから推測して………。」
「……古代艦長。」ヤマト情報長に復帰した新見は眼を見開き、告げた。
「あの超大型ミサイルの先には太陽が、太陽が存在します……。」
時に西暦2205年初夏を迎えようとしていた・・・
~THE.END~
この物語りは、リメイクシリーズ【宇宙戦艦ヤマト2205-新たなる旅立ち-】の冒頭を予想(^-^;私ならと二次創作した一話完結の物語りです。
また、私的設定と願望wが混ざってます。
挿し絵的画像はイメージです。