深海生物研究者の日常

思いついたときに思いついたことを書きます

美女だらけ

2010-01-20 21:58:51 | 日常,つぶやき
でした.
下田の冬の海は.
ただ,基本的に全員全裸なので写真は載せられません.

去年は何だったんだというくらいいいメスがたくさんおります.
卵パンパンに持っております.

今日何匹か噴いたのですが,やはり採集のショックで産卵した卵は発生率がいまいちなことが多いです.いいバッチもありますけどね.
何日かラボの流水層で慣らしてから,産卵誘導かけた方が圧倒的にいい発生をします.

スイミングの後で眠いですが,まぁがんばります.

フレキシブルな俺

2010-01-19 19:28:03 | 日常,つぶやき
明日また採集に行くことになりました.
生物採集というのは一般の方が思っているほど簡単なものではなく,漁業権の問題もあり,漁協に何をどのくらい採るのかとかいろいろ申請しなければいけません.どのような書類が必要なのかはそれぞれの漁協に依ります.

とまぁ普通は1週間前くらいに提出しないといけないのですが,僕はここ5年くらいずっと同じところで採集をしているおかげで,すっかり顔を覚えていただき,先日も漁協の所長さんと「この季節が来たカー」なんて話をしました.

なので天気が良さそうなときや他の採集の都合で急遽日程調整が必要なときとか,フレキシブルに対応していただけるので助かっています.
本当に感謝感謝です.

芸術と解剖学

2010-01-15 15:09:39 | 日常,つぶやき
今月のJournal of Anatomyが非常に面白そうです.
こちら

芸術の発展と解剖学的な絵とか図とかの発展的な感じの特集になっています.
まだ全然読んでいないし,読む時間があるのかといわれればたぶん後回しになってそのまま忘れてしまう可能性が高いのですが,最近いろいろと述べているように,表現方法と人間の認識などを特に考えて自分の結果を示さないといけない状況がこれからも続くでしょうから,こういうのを意識するのは大切だと思います.切片屋を続けていく限りどこをどう見せると直感的に理解されるのか,どのように見せるのがベストなのかこれから先永遠に考えていくことになるでしょう.

公式ギボシムシの採り方

2010-01-14 15:45:59 | 日常,つぶやき
午後から潜ってきましたよ.
体が温まるまで,日本ギボシムシ協会公認,ギボシムシの採集の仕方を公開いたします.

1. 前日の夜,天気を確認する.東風が強いとあきらめる.それ以外の場合は準備.

2. 準備の際にドライスーツを手に取ったそこのあなた.あなたにはギボシムシを採集する資格はございません.ギボシムシの採集には5mm以下のウェットスーツを着用することが決められています.公式に.決してドライスーツを持っている人を僻んでいるわけではありませんよ.ウェットの方が機動力があるからなのですよ.機動力重視ですから,ギボシムシ採集は.

3. 寒さに強い体に産んでくれた両親に感謝する.そう産んでもらえなかった人はあきらめてホヤでも貝でもやったらいいと思います.

4. 当日はてきぱきと支度をして,海に向かう.海に入ると頭が「キーン」としてくる.水温は12-13℃程度.しばらくすると体が慣れて,それがなくなる.その後しばらくすると指先の感覚がなくなる.こうなるともうこっちのものです.どんどん捕まえましょう.もう感覚がなくなって寒くありませんから.

5. 十分量採ったら(採り過ぎはだめよ),丘に上がる.ここからが本当の地獄.歩いて車まで行き,ウェットを脱ぎ,ポリタンクに用意しておいたお湯をかぶり,体が冷えないように急いで服をきる.でもそれは不可能で絶対にこのときが一番寒い.だって水温は13℃じゃけど気温は8℃くらいで風とか吹いてるからね.

ようは風速10mでも西風なら採集できるけど,丘に上がった後が地獄なんですよ,というお話です.ようやく指先が動くようになってきました.

下田

2010-01-10 13:39:11 | 日常,つぶやき
何をそんなに焦っているのかというと,明日から下田に行くのでいろいろ準備したり,向こうではやりたくても出来ないことなどがたくさんあるためです.

ああー下田遠いよ,下田.

いや下田自体は楽しいのですが,遠いよ.