散歩のついでに

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『評決のとき』

2016-02-07 | 映画
またまたマコノヒーさんの映画ですが、随分前にやっていたのを録っておいて、ようやく見終わりました
マコノヒーさんの出世作ですが、やっぱり南部の話ですね

この映画は前にも観たことありますし、原作を読んだ覚えもありますが、ただ、どうにも腑に落ちないので、もう一度原作を読み直してみました


で、合点がゆきました
原作の中に、映画でマコノヒーが演じている主人公の弁護士が、ニューヨーク・タイムズの記者に“白人だったら、有罪にはならない”と語る場面があります
主人公の弁護士に作者の意見が投影されているようですので、映画の中でサミュエル・L・ジャクソンが演じている人物が白人なら有罪にはならないという大前提の上で、物語が描かれているということのようですね
つまり、復讐とか私刑の是非を問うのではなく、あくまでも人種差別をテーマにした小説、映画ということなんですね

でも、有罪が無罪かと問われれば、犯人が白人であろうが、黒人であろうが、また騒動の元となった事件の被害者が黒人であろうが、白人であろうが、無罪ということはないと思うんですけどねえ
その大前提が受け入れられないので、どこまで行っても腑に落ちないわけです

まあ、グリシャムの小説はリーガルサスペンスとは言いながら、『法律事務所』にしてもドンパチが多いですし、この作品にしても、法廷でのやり取りはそんなになくて、KKKだとか暴動だとか法廷外でのドタバタが多くて、映画向きかもしれませんが、ぼくはあんまり好きじゃないんですけどね



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