スマイリー三部作は、GWには間に合いそうにないので、
前にぶん投げた本の前作と次作を代わりに
前作「ラスコの死角」
これは経済小説なのか政治小説なのか
あまりに稚拙な株価操作なので何か理由があるかと思ったら、単に準備不足だけのようだし、大統領が関与してるかのようにほのめかしてあるけど、何の裏付けもないし
プロットだけは大掛かりなんですが、中味が伴いませんね
それから日本企業の名前(ヨカマ電子工業)についてはまあいいとしても、いくらなんでも半導体チップが紙袋の中からぱらぱらということはないでしょう
次作「子供の眼」
イタリア旅行のくだりは、取材経費を落とすために入れてあるだけかな
まあこれは法廷小説のお約束として仕方がないのかもしれませんけど、裁判で宣誓して証言する場合は、偽証はないという前提のようですが、知っていても聞かれなければ答える必要はないようですし、ましてや証人にならなければ頬被りしてても問題ない
良心というものは、その程度のものなんですね
それと、アメリカの場合、殺人事件に時効は無いんですよねえ
途中で何度か(文字通り)投げ出しそうになりましたが、何とか読了
どうも、この作家さんの小説は性に合わないようです