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格闘家に関する余計なお世話なコラム

選手考察:ガイ・メッツァー編

2005-06-03 21:21:54 | 選手考察
一時期「膠着大王」などと不本意なアダ名が付けられ、その挙句興行主の圧力によりアグレッシヴなスタイルに変更した途端連敗を重ねてしまった過去を持つメッツァー。だが本人はルール通りに戦っている訳なので圧力をかけられる筋合いはないし、むしろルールの不備を選手に押し付けた興行主に問題があったことを鑑みると、地力はあるだけにやるせない気持ちにさせられる。

スタイルはスタンドでの打撃を主体とするがややそれにこだわり過ぎか。キックでの実績もあり全体的に上手い打撃なのだが右ストレート以外は特に怖さを感じるものは無いし、逆に柔術家の打撃に押される場面も度々見られ、打撃に固執できるほど突出したスキルがあるとは思わない。むしろ関節技に対する反応は良く、あまり見られないがパウンドもフェイントを交えていて上手いことから、もっと自分からテイクダウンを狙っていくスタイルに変更した方が良さそうな気もする。

だが仮にメッツァー本人がその辺を理解した上で、アグレッシブに見せるよう打撃を使っているとしたら残念である。ファンから賞賛を浴びたくてやっている分には本人の勝手だがそうでないとしたら、興行主が“選手が勝つことだけを考えて試合をした結果面白くなるルール”を設定しないことに問題があると言えるのだから。


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