アレキサンダー 「ああん、おにいちゃん!待ってよお!」
「はははっ!こっちだ弟よ!早くこないか!」
アレキサンダー 「あっいた!もうおにいちゃん、ボクを置いて行かないでよお……。えっ……!?あれっ!?お、おにいちゃんが2人!?」
宮崎 「そーら弟よ、アメをやるぞ。早くこっちにこないか」
ヒョードル 「弟よ!そいつは違うぞ!」
キョロキョロと2人を見比べるも見分けがつかず、アメにつられて宮崎の元に向かう頭の弱いアレキサンダー。
宮崎 「よーしいい子だ。ところで弟よ、ファイトマネーを私に預けないか?いい株を知っている。倍にして返すぞ」
アレキサンダー 「えー…でもー…」
宮崎 「このアメを全部欲しくないか?」
アレキサンダー 「欲しい!」
ヒョードル 「やめろォ!レフェリー!止めろ!」
通帳を宮崎に渡すアレキサンダー。
宮崎 「よーしいい子だ。倍になって戻ってくるからな。うひひっ」
ヒョードル 「やってくれたなウンコ野郎……」
翌朝。
ヒョードル 「…ふう。なんだ夢か。変な夢だったなぁ。あっ、ママおはよう。俺さあ昨日の夜変な夢見たんだよね。俺とそっくりの日本人がいてさぁ、弟が見分けがつかないくらい似ててさぁ…」
ママ 「な、なんですって!」
いきなり動揺し、運んでいた熱いミルクをヒョードルの頭にこぼすママ。
ヒョードル 「びやぁーっち!」
ママ 「ご、ごめんなさいヒョードル、大丈夫?」
ヒョードル 「まったく、決まってたヘアスタイルが台無しじゃないか」
ママ 「ヘアスタイルってあんた髪の毛少ないじゃ…」
ヒョードル 「シャラーーップ!!いいかいママ、その先を言うとママだろうと殴り殺すからね。そんなことより何を慌ててるんだい?」
ママ 「…ヒョードルごめんなさい。あなたに話しておきたいの。ママは一度過ちを犯したことがあるの」
ヒョードル 「なんだよ。全く話が見えないよ。どういうこと?」
ママ 「ママはね、昔日本で暮らしていた時日本の男性と関係を持ってしまって子供が出来て…。その子を日本に置いてきたのよ…」
ヒョードル 「なんだって??本当かいママ…。そんなことがあったなんて…」
ママ 「ええ。3回目のデートの時、そのジャップは部屋に入るなり荒々しく私を押し倒すと…」
ヒョードル 「ストーップ!ママ、行為の詳細は話さなくていい。母親の異国でのアヴァンチュールを面と向かって聞かされる息子はどんな顔してればいいんだい?親子でできるY談の限界を軽く超えてるって。それといいかい?僕は日本にお世話になっているんだ。ジャップという表現は失礼だよ」
ママ 「ああそうね、言いなおすわ。そのイカレたイエローモンキーは…」
ヒョードル 「ノーッ!!それはもっとダメだママ、国際問題になる。グローバルな視点にも程があるって。だいたいなぜ問題のなかった最初の“日本の男性”を徐々に悪い方に言い直していくんだ。もういいよ。つまり僕の夢に出てきた男がママが日本で産んだ子供なんじゃないかって思ったんだね?」
ママ 「そうよ。確か相手の男の名はミヤザキ、赤ちゃんにはテツヤと名付けたわ…」
ヒョードル 「ママ…、ショックだよ…」
目を覚ましたアレキサンダーがリビングにやってくる。
アレキサンダー 「ふわわぁ。みんなおはよう」
ヒョードル 「何がおはようだ、本当の兄の顔もわからないなんてお前の目は節穴か!この節穴野郎!」
アレキサンダー 「な、何だよ兄ちゃん、いきなり」
ヒョードル 「もうお前なんか兄弟じゃない!だいたいよく見たら俺とお前、顔が似てないっ」
アレキサンダー 「一体何があったのさ?ねえママ、兄貴はどうしたんだい?」
ヒョードル 「髪の毛もお前の方が多いっ!」
ママ 「ヒョードル何を言うの!アレキサンダーとあなたは間違いなく兄弟よ!そんなに疑うのなら2人の髪の毛を渡しなさい。DNA鑑定すれば分かるでしょう!」
アレキサンダー 「ママもどうしたんだよ?なぜそんな藤田憲子チックなコメントするんだい?ちょっとイチから説明してよ」
ママ 「とにかく2人とも髪の毛を渡しなさい!」
アレキサンダー 「もう、何が何だかよく分からないけどこれで気が済むのなら渡すよ、ホラ。さあ兄貴も渡せよ」
ヒョードル 「……」
アレキサンダー 「兄貴?…なんだよ自分で抜かないのなら俺が抜いてや…」
ヒョードル 「触んじゃねえよコラ!」
クマが蜂の巣を襲うが如く勢いで頭に近づいたアレキサンダーの手を払いのけ、目をひんむいてアレキサンダーを睨みつけるヒョードル。そんなかつて見たこともない兄の形相を目の当たりにし、アレキサンダーは動きが止まってしまう。
だがヒョードルはいきなり頭を掻き始め、
ヒョードル 「……えーっとお、まあ、とりあえずこの話はなかったことにしよう。ね、終わり!ママ、アレキサンダー、すまなかった。俺が悪かったよ。さあみんな!今日も一日頑張ろう!」
アレキサンダー 「な、なんだあ…?」
先程の態度とは打って変わって目玉焼きをがっつくヒョードルと、それを怪訝な表情で見つめるアレキサンダー。しかし皿洗いをしているママはこうなることを読んでいたかのようにしてやったりの笑みを浮かべていたが、最後に小さな声で意味深な独り言を呟いたのであった。
ママ 「2人とも私から生まれたには違いないからいいんじゃない?フフフ…」
うーむ…。今回なぜヒョードルと宮崎哲弥が似ているのか推測してみたわけだが、推測というよりはなぜか所々に「にっかつロマンポルノ」的な描写が散りばめられる内容になってしまった。しかし何度も過激&卑猥な方向に脱線しそうになりながらも、持ち前の自制心で持ちこたえて推論を成し遂げたあたりは自分自身にスタンディング・オベーションである。おそらくこの推測には寸分の狂いもないとは思うがしかし、他人の家庭である。追求などせずそっとしてあげようではないか。持ち前の優しさがそう思わせるのである。
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「はははっ!こっちだ弟よ!早くこないか!」
アレキサンダー 「あっいた!もうおにいちゃん、ボクを置いて行かないでよお……。えっ……!?あれっ!?お、おにいちゃんが2人!?」
宮崎 「そーら弟よ、アメをやるぞ。早くこっちにこないか」
ヒョードル 「弟よ!そいつは違うぞ!」
キョロキョロと2人を見比べるも見分けがつかず、アメにつられて宮崎の元に向かう頭の弱いアレキサンダー。
宮崎 「よーしいい子だ。ところで弟よ、ファイトマネーを私に預けないか?いい株を知っている。倍にして返すぞ」
アレキサンダー 「えー…でもー…」
宮崎 「このアメを全部欲しくないか?」
アレキサンダー 「欲しい!」
ヒョードル 「やめろォ!レフェリー!止めろ!」
通帳を宮崎に渡すアレキサンダー。
宮崎 「よーしいい子だ。倍になって戻ってくるからな。うひひっ」
ヒョードル 「やってくれたなウンコ野郎……」
翌朝。
ヒョードル 「…ふう。なんだ夢か。変な夢だったなぁ。あっ、ママおはよう。俺さあ昨日の夜変な夢見たんだよね。俺とそっくりの日本人がいてさぁ、弟が見分けがつかないくらい似ててさぁ…」
ママ 「な、なんですって!」
いきなり動揺し、運んでいた熱いミルクをヒョードルの頭にこぼすママ。
ヒョードル 「びやぁーっち!」
ママ 「ご、ごめんなさいヒョードル、大丈夫?」
ヒョードル 「まったく、決まってたヘアスタイルが台無しじゃないか」
ママ 「ヘアスタイルってあんた髪の毛少ないじゃ…」
ヒョードル 「シャラーーップ!!いいかいママ、その先を言うとママだろうと殴り殺すからね。そんなことより何を慌ててるんだい?」
ママ 「…ヒョードルごめんなさい。あなたに話しておきたいの。ママは一度過ちを犯したことがあるの」
ヒョードル 「なんだよ。全く話が見えないよ。どういうこと?」
ママ 「ママはね、昔日本で暮らしていた時日本の男性と関係を持ってしまって子供が出来て…。その子を日本に置いてきたのよ…」
ヒョードル 「なんだって??本当かいママ…。そんなことがあったなんて…」
ママ 「ええ。3回目のデートの時、そのジャップは部屋に入るなり荒々しく私を押し倒すと…」
ヒョードル 「ストーップ!ママ、行為の詳細は話さなくていい。母親の異国でのアヴァンチュールを面と向かって聞かされる息子はどんな顔してればいいんだい?親子でできるY談の限界を軽く超えてるって。それといいかい?僕は日本にお世話になっているんだ。ジャップという表現は失礼だよ」
ママ 「ああそうね、言いなおすわ。そのイカレたイエローモンキーは…」
ヒョードル 「ノーッ!!それはもっとダメだママ、国際問題になる。グローバルな視点にも程があるって。だいたいなぜ問題のなかった最初の“日本の男性”を徐々に悪い方に言い直していくんだ。もういいよ。つまり僕の夢に出てきた男がママが日本で産んだ子供なんじゃないかって思ったんだね?」
ママ 「そうよ。確か相手の男の名はミヤザキ、赤ちゃんにはテツヤと名付けたわ…」
ヒョードル 「ママ…、ショックだよ…」
目を覚ましたアレキサンダーがリビングにやってくる。
アレキサンダー 「ふわわぁ。みんなおはよう」
ヒョードル 「何がおはようだ、本当の兄の顔もわからないなんてお前の目は節穴か!この節穴野郎!」
アレキサンダー 「な、何だよ兄ちゃん、いきなり」
ヒョードル 「もうお前なんか兄弟じゃない!だいたいよく見たら俺とお前、顔が似てないっ」
アレキサンダー 「一体何があったのさ?ねえママ、兄貴はどうしたんだい?」
ヒョードル 「髪の毛もお前の方が多いっ!」
ママ 「ヒョードル何を言うの!アレキサンダーとあなたは間違いなく兄弟よ!そんなに疑うのなら2人の髪の毛を渡しなさい。DNA鑑定すれば分かるでしょう!」
アレキサンダー 「ママもどうしたんだよ?なぜそんな藤田憲子チックなコメントするんだい?ちょっとイチから説明してよ」
ママ 「とにかく2人とも髪の毛を渡しなさい!」
アレキサンダー 「もう、何が何だかよく分からないけどこれで気が済むのなら渡すよ、ホラ。さあ兄貴も渡せよ」
ヒョードル 「……」
アレキサンダー 「兄貴?…なんだよ自分で抜かないのなら俺が抜いてや…」
ヒョードル 「触んじゃねえよコラ!」
クマが蜂の巣を襲うが如く勢いで頭に近づいたアレキサンダーの手を払いのけ、目をひんむいてアレキサンダーを睨みつけるヒョードル。そんなかつて見たこともない兄の形相を目の当たりにし、アレキサンダーは動きが止まってしまう。
だがヒョードルはいきなり頭を掻き始め、
ヒョードル 「……えーっとお、まあ、とりあえずこの話はなかったことにしよう。ね、終わり!ママ、アレキサンダー、すまなかった。俺が悪かったよ。さあみんな!今日も一日頑張ろう!」
アレキサンダー 「な、なんだあ…?」
先程の態度とは打って変わって目玉焼きをがっつくヒョードルと、それを怪訝な表情で見つめるアレキサンダー。しかし皿洗いをしているママはこうなることを読んでいたかのようにしてやったりの笑みを浮かべていたが、最後に小さな声で意味深な独り言を呟いたのであった。
ママ 「2人とも私から生まれたには違いないからいいんじゃない?フフフ…」
うーむ…。今回なぜヒョードルと宮崎哲弥が似ているのか推測してみたわけだが、推測というよりはなぜか所々に「にっかつロマンポルノ」的な描写が散りばめられる内容になってしまった。しかし何度も過激&卑猥な方向に脱線しそうになりながらも、持ち前の自制心で持ちこたえて推論を成し遂げたあたりは自分自身にスタンディング・オベーションである。おそらくこの推測には寸分の狂いもないとは思うがしかし、他人の家庭である。追求などせずそっとしてあげようではないか。持ち前の優しさがそう思わせるのである。
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