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格闘家に関する余計なお世話なコラム

エメリヤーエンコ家の格闘談義

2019-07-09 21:06:14 | エメリヤーエンコ家の格闘談義
アレキ 「さぁ兄貴! UFC-239の気になった試合の感想と行こうか。ホルヘ・マスヴィダルがベン・アスクレンを飛び膝で秒殺したけども」

ヒョードル 「山本KIDvs宮田和幸に言及した時と全く同じですよ。相手が向かってきたらタックルしてしまうというレスラーの習性を利用した、狙いすました一発ですよ。アスクレンは強い打撃をくらっても怯むことのないメンタルの持ち主だけど、意識を飛ばされちゃったらさすがになぁ・・・。マスヴィダルについては相手を分析する目は持っていると思うんだよ。彼の試合を観てる人は分かると思うんだけど、普段はワンツーとローしか出さないような警戒心が強い選手なのよ。つっっまんねえ試合ばっかなの(笑)。そんな彼が今回飛び膝でKOしたのは、絶対当たるという確信があったと思うのよ。だからこそ試合前からアスクレンを挑発できた。その辺の彼の嗅覚というかな、コイツは自分にとってヤバい、ヤバくないといった風に相手を見抜く能力に長けている選手だと思うんだな。戦績を見ても私がいつも言ってる“スプリット判定が多い選手は手を抜いてる”説にも当てはまる訳ですよ、クレバーがゆえに楽をして勝とうとしてるっていう。トビー・イマダ戦の逆三角を極められた場面だとか喧嘩動画をアップしたりだとか、ちょっとヤンチャが過ぎた兄ちゃん的な印象があるけど、意外と分析してる人なんですよこの人は。ただ今回の試合後の言動についてはクソなので論外な」

アレキ 「ギルバート・メレンデスはなかなかスランプ状態から抜け出せないな」

ヒョードル 「メレンデスの連敗については、ボクシング+テイクダウンディフェンスでは今の時代でトップクラスに入るのは難しいってことだと思うんだよ。同じスタイルの選手を挙げるとジュニオール・ドス・サントス、ジョニー・ヘンドリックス、ロビー・ローラーとか、みんな一時はトップクラスでブイブイ言わせてた連中だけど、みんな2015年頃から負けが込み始めてるんだよ。だからその辺りでMMAの潮目が変わってきて、ボクシング+テイクダウンディフェンスというスタイルが限界に達したんだろう。今のMMAはストライカーとして闘うにはキックも必要不可欠な要素になっているし、レスリングもディフェンスだけじゃなくて自分からテイクダウンする技術も必要になっている。ただメレンデスは今から技術を習得するのも難しいからトップ戦線に返り咲くことはないだろうな」

アレキ 「あとはヤン・ブラコヴィッチvsルーク・ロックホールド」

ヒョードル 「ロックホールドは感情的になりやすいのがダメだな。今回もカッとなって我を忘れてしまったような感じだったけども。ストライクフォースで闘っているときは紳士的な雰囲気だったんだけど、クリス・ワイドマンに勝ってチャンピオンになったあたりかな、効いてないぜアピールとか、相手を見下す仕草が増えてきたんだよな。二回目のマイケル・ビスピン戦なんか一回勝ってるからか完全に油断してて一発もらっちゃった感じだしな。だからもう、評するに天罰だな(笑)。調子に乗ると痛い目にあいますよっていう。はい天罰! 以上!」

アレキ 「ではまたー」
コメント
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