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格闘家に関する余計なお世話なコラム

エメリヤーエンコ家の格闘談義

2008-03-15 09:42:47 | エメリヤーエンコ家の格闘談義
ママ 「ハ~イ、みんな調子はどう?嫌いな上司とミーティングゥ~。浅い話のトーキングゥ~。その後に読むのはビーイングゥ~」

ヒョードル 「どうしたんだママ」

アレキ 「最近出番がないから強引に行くそうだ」

ヒョードル 「やめるんだママ。そんなママは見たくないぞ」

ママ 「グー!グゥグゥグゥー!グー!ググー!」

ヒョードル 「やめろォ!」

アレキ 「もう行くぞ。UFC-80からな」

ヒョードル 「ナパオンvsヴェウドムはナパオンが終盤完全に弱気の虫が出てたな。頭はいいんだけど作戦が通用しない場合の心の萎えが出ちゃった。クートゥアー戦で結構気骨のある選手だと思ったんだけど、安定感に欠ける感じだなあ。ヴェウドゥムは本っ当に全体のスキルが中庸で何の特徴もないと言ってしまえるんだけど、逆にナパオンのように頭のいい選手は頑張るのがイヤだから穴がない相手は攻略するのに時間がかかって面倒臭いんだよ。BJペンvsスチーブンソンはスチーブンソンがもうちょっとイケるかと思ったんだがなあ。まあ引き続きタイトル戦線に絡んでくる選手には違いないな」

アレキ 「UFC-81ではノゲイラがシルビアに逆転勝利で大喝采」

ヒョードル 「ノゲイラはいつも通りだったな。逆転勝利逆転勝利っていうけど、野球に例えたら落下点にまっすぐ走っていけば普通に取れたであろうフライを落下点に最短距離で行かなかったためにダイビングキャッチしたのが拍手喝采浴びるようなもんだよ。ちゃんとしたプランを立てられるともうちょっと楽に勝てたとも言えるんだよ。だってテイクダウンの方法は終始変わってなかったんだからな。まあそれを言っちゃうと“面白さって何だ”って言われてしまうんだけど、そういう裏面もあるんだよと」

アレキ 「レスナーはどう思う?」

ヒョードル 「2戦目であそこまでやるんだから強いのは間違いない。ハートがいいよ奴は。統計として見ても、柔道やレスリングとか他競技の選手がMMAで成功するかどうかはビビらないハートを持っているか、もしくはそれに匹敵する頭脳を持っているかだからな。まあミアっていう攻め込みやすいのが相手だったこともあるよ。ノゲイラと同じタイプ、ファインプレー製造機だからな。動きが緩慢な所もそっくりだし」

アレキ 「UFC-82は?兄貴が毛嫌いしてるアンデウソンがダンヘンに勝ったぜ?」

ヒョードル 「別に嫌いじゃないよ。過大評価どころか最近神格化されてるからバランスを取るために言ってんだ。パウロ・フィリオよりは下だろ、って。でも今回のダンヘンは相性が良かったよ。テイクダウン取られても心配は全くなかったんじゃない?ダンヘンってパウンド得意じゃないんだよ。パウンドって滅多にクリーンヒットするもんじゃないから判定まで行くことを考えないといけない、結構忍耐のいるスタイルなんだよ。でもダンヘンはスマートな考えだからそれを面倒に感じちゃう。もっと楽に勝てる方法あるんじゃねえかなあって。そこでレスリングをミックスさせた打撃を上手く使って今までの実績を作ってきたんだけど、アンデウソンのスタンドレベルにはさすがに太刀打ちできない、簡単にテイクダウンは取れるけれど下からの仕掛けも上手い相手に長丁場は難しい、で、相性的にダンヘンには打つ手がなかったんだよ。UFCとしてはアンデウソンが絶対王者のように仕立てたいのか知らないけど、ジョン・フィッチやジェイク・シールズのようなタイプが相手だと勝てないよ。あ、同階級なら岡見かヒカルド・アルメイダとかな。ランク的には格下のユン・ドンシクなんかも十分勝機はあると思う。高瀬に負けた時と一緒だよ、テイクダウンの防御が甘いだけにハイレベルの寝技師が相手だとモロい選手なんだよ。UFCで連勝続きで神格化されてるけどMMAでの寝技に長けた選手とは戦ってないじゃん」

アレキ 「岡見は見事だったな」

ヒョードル 「ターナーも岡見と同じ、優れたグラップラーだからスタンド勝負は当然だな。ターナーは割りと前傾姿勢になりがちな選手だから首相撲でのヒザは狙ってたんじゃないかな?」

アレキ 「ちょっと気になる記事を見つけたんだけど。以下スポーツナビより引用」

【昨年大みそかに行われた「Dynamite!!」(京セラドーム大阪)で、山本“KID”徳郁と対戦したハニ・ヤヒーラ側がグラウンド状態なのにKIDから顔面を蹴られたのは反則にあたると提訴していた問題で、大会を主催したFEGは6日、レフェリー、審判団が当初下した裁定に問題はなかったとして、これまで通りKIDのKO勝ちとする公式見解を発表した。「2ラウンド2分10秒前後で山本選手の左フックがハニ選手の顔面を捉えてハニ選手が赤コーナー付近に尻餅を着くようにダウンします。その瞬間に試合を止めても構わないというほどの大きなダメージであると感じましたが、ハニ選手が寝技の選手であることも考慮し、一瞬の間を置きグラウンドでのハニ選手の動きを見ようと努めました。その直後に山本選手による二発の蹴りが放たれましたが、この間のハニ選手の体全体の動き、表情などから先ほどの左フックのダメージの大きさを確信し、即座にストップのために両選手の間に割って入りました。」(豊永稔)】

ヒョードル 「なんだこりゃあ。ってことはあれか?寝技が得意かどうか分からない選手であれば止めてたってことで、選手によって止める基準が変わりますよって言ってるわけだよな。よくこんな不細工なコメント出せるよな。こういうコメントって一人で出せるものなのか?発表する前に何人かで確認すると思うんだが」

アレキ 「一応したんじゃないのか?」

ヒョードル 「してこれかよ。死にたまえ」

アレキ 「戦極について」

ヒョードル 「戦極なあ…、うーんなんかどの試合も『別に…』だな。ただ金網の試合に目が慣れたのかもしれないけど、リングってあんなにロープブレイク多かったっけ?リングからはみ出てドントムーブって場面が異様に多い気がしてダルかったなあ。どの試合も特に予想外なこともなかったしなあ・・・。皮肉にも最も馴染みの薄いニック・トンプソンとモンテイロはあの中ではベストバウトだったんじゃない?」

アレキ 「じゃあDREAMのカードの勝敗予想」

ヒョードル 「カルバンvs青木は前にも言ったとおりカルバンのTKO勝ち。青木に関しても過大評価され過ぎの部分もあるよ。実際青木の勝ってきたビッグネームの菊池、弘中、ハンセンを例に取っても分かるけど、決して賢い選手ではなかったんだよな。彼らは危険察知能力が無さ過ぎたから青木にとってはやり易い相手だったと思う。カルバンのことをバランスが取れた、もしくは打撃の選手だと言う人もいるけど、俺は完璧なグラップラーだと思うな。カルバンが戦略的にも技術的にも青木の術中にハマることは考えられないな。パウンドかスタンドでの打撃勝利ってのは言うまでもないけどな」

アレキ 「川尻vsブラックマンバ」

ヒョードル 「川尻。マンバは意外とパウンド喰らわないから判定っぽいな。川尻は極めることも考えてるかも」

アレキ 「宮田vsブスカペ」

ヒョードル 「ブスカペだろうな。ブスカペもテイクダウン強いけど今回はあえて下から極めるプランかも」

アレキ 「ハンセンvs朴」

ヒョードル 「朴は策におぼれなければな~、ってこう言われると本人はムカツクだろうけど。朴に似たタイプとして長南や郷野もそうなんだけど、読みやテクニックが細かすぎて相手によっては意味を成してないことがあるんだよ。裏の裏をかいたつもりが相手は始めから何も考えてなくて元々表のままだから対応が一瞬遅れるとかな。読みが深いという部分での頭はいいんだけど、周りはそこまで考えてなくて結構バカなんだよってことは分かってない感じがするな。ええ、繰り返しますがもちろんそれが個性だってことは分かってますがな(笑)。それで今まで結果を残している訳だし、負け試合を見てそう感じたってことでな。まあ散々言ったけどハンセン相手にはそれがしっくりくると思ってるんだけどな。おそらく朴はハンセンがやろうとしてることはお見通しだとは思うんだが、だが!ハンセンの粘りに根負けすることを相殺して接戦での判定。どっちが勝つかは分からん」

アレキ 「分からんって…。石田vsブギョン」

ヒョードル 「まあ石田だろう。下からの仕掛けに対する対応の上手さは証明済みだしな」

アレキ 「永田vsウマハノフ」

ヒョードル 「パンチを放ちながら積極的にタックルを試みる永田。それを警戒してとにかく距離を取り、時々カウンター狙いのウマちゃんって構図か?一発でもアゴに入ればウマちゃんはすぐ倒れるから打ち合いに持ち込めれば永田にも勝機はあるかなあ。でも打撃か判定でウマちゃんの勝ちとみる」

アレキ 「桜井vs門馬」

ヒョードル 「判定か打撃で桜井の勝ち。門馬はいい所見せようとか思わないことが大事だな」

アレキ 「ジダvsアルバレス」

ヒョードル 「両方とも情報が少ないから難しいよ。特に打撃以外はほとんど分からん。まあハイレベルなストライカー同士の打ち合いという宣伝文句が欲しかった主催者の思惑が表れたカードであって、この2人なら他の選手と当てたら誰でも面白いカードになるんだけどな、もったいない。以上!」

ママ 「次回も必ずウォッチング~ァ」