赤坂整体院やわらぎ HEALING THERAPYあかね ~女性専用整体院

福岡市の中央区赤坂にある
女性セラピストが女性に安心して施術を受けてほしくて ひらいた
女性専用整体院です

ゴリラからの警告~「人間社会、ここがおかしい」/著:山極 寿一

2018-09-14 | BOOK
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ゴリラは類人猿。
チンパンジー、ボノボ、オランウータンあたりはすぐに思い浮かびます。
あともう1つ、シロテナガザルを含めて類人猿。コレは、本を読んで知りました。


私達ヒトと最も近い類人猿。
その類人猿の中のゴリラの国へ留学してきた。そう思っている。で始まるこの本。

読んでいて、何万年、何十万年以上かけて築き上げてきた人類の英知を、
もしかしたら、ここ数千年、数百年で私たちは良いものを破壊している…と思いました。
便利さと引き換えに大切なものを。

こんな風に書くと、現代文明を批判している本かと思われそうですが、
そうではありません。
人間がヒトとして、より良い方向へ進むためのアイデア満載の本です。

第3章の、人類が見落としている平和への近道
上手く活かせる道があればいいのにと思いました。

類人猿は、争いを好まないのですね。穏やかに暮らせるようにちゃんとルールがあって
みんなで気持ち良く生きていくための知恵があって、仲間への思い遣りもある。

著者は、ゴリラの国に留学から26年ぶりに訪れた際、
当時8歳だったゴリラと再会したそうです。
ゴリラの8歳は、人間で言えば中学生くらい。
寿命が40歳くらいのゴリラだから、34歳はもうお爺ちゃん。
ちゃんと覚えていてくれたのだそうです。

人間以外の視点から人間を眺めるなんて普通は出来ない。
日本に居たら、外から日本を見ることが出来ないように。

ゴリラの国から人間の国を眺めた人が書いた本、
よかったら、読んでみませんか?




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日本の照明はまぶしすぎる & Delicious Lighting

2017-12-10 | BOOK



日本の照明はまぶしすぎる
Delicious Lighting

どちらも、著者は 照明デザイナーの東海林 弘靖氏です。


谷崎潤一郎の「陰影礼賛」が好きな方なら、この本は特にお薦めしたい。

そうでなくとも、

日頃、照明・光の匙加減までなかなか深く考えることはないのでは ?


読んでいて思ったのは、地球で誕生し進化し今に至っている私たちは、
太陽の影響下で進化し、身体の機能もその影響下にあると言うことです。

暗い夜、朝日、明るい日中、日暮れ、宵、暗さを感じることは少なく
現代はあまりにも明るすぎる。
もう、随分と前から言われています。

電気が発明され電球や蛍光灯が発明され、
夜も明るい光の下で生活できるようになって
どのくらいでしょうか???
150年くらいでしょうか。

陰影礼賛の谷崎氏によれば、昭和初期の東京でも夜は明るすぎると
書いてありますが、現代は光の洪水レベルなのかもしれません。

光はありがたいものですが、明るすぎる光はストレスでもあります。

この本は、まぶしすぎる光ではなく、おいしい光へ
光によるストレスから私たちを解放し、
心にも身体にも優しい光へシフトしませんか?と提案している本です。

照明が電球ではなく、ロウソクや、行灯や、ランプなど、灯火だった頃
闇の中に灯る光はとても貴重で、大切に扱われ、道標となっていた話が載っていて
とても温かい気持ちになりました。

12月、あちこちでイルミネーションが煌めいています。
とても綺麗だなと思います。

LEDが3色揃い、あらゆる色を表現できるようになり、
本当にきれいだなぁと思います。

ただ、まるで、影をすべて払拭し、
光だけが表舞台へ上がっているようにも感じてしまいます。

写真でしか観たことはありませんが、
欧州各国のクリスマスのイルミネーションは光と影の陰影にとても惹かれます。

Delicious Lightingは写真と共に配線のやり方も載っているので、
興味のある方は、両方、読んでみてはいかがでしょうか?

食べ放題のような光ではなく、美味しさと健康を考えた光へ
そろそろシフトしていっても良いのかなぁと考えさせてくれる本でした。






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デトロイト美術館の奇跡 著/原田マハ

2017-05-09 | BOOK


実際にあった話を題材に書かれた物語です。

市の財政破綻で、売却して最もお金になるから名画を売り払い、年金支給に充てよう。
それを、当然だと思う人もいれば落胆する人もいる。

その落胆した一人の老人のささやかな思いは、大河に落ちる一滴のようなものでした。

お気に入りの一枚の画。亡き妻が私の友達と呼んだ画。
通称DIAと呼ばれている美術館は、その友達の住む家。

何とかして守りたい。。。
けれど、アフリカンアメリカンの自分の年金ではどうしようもない180億ドルの負債額。



 絶対に実現させたいと思っている何かがあるのなら
 思っているだけじゃなくて、行動してごらんなさい。

作中に出てくる言葉、母親が息子に語り掛けた言葉です。


4つの短編で構成された一つの物語。
読んでいて、あちらこちらで、しみじみとした気持ちになり、
100頁程の物語なのに、途中何度も目が潤んでしまいました。

とてもとても心があたたかくなる物語です。

お時間なくても、ササッと読みやすいです!

元キュレーターさんだけあって、色や情景の描写も見事で、
頭の中で描きながら読みやすいです


いろいろ、長々書いていたのですが、ネタバレしないように
相当削りました!
よかったら、読んでみて下さい!お薦めです!



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“萩殺人事件”&“汚れちまった道” / 内田康夫 著

2017-03-23 | BOOK



山口県を舞台に“汚れちまった道”は浅見光彦の視点から、
“萩殺人事件”は浅見光彦の友人松田将明視点から描かれています。

浅見光彦は失踪した夫を探してほしいと頼まれ山口へ向かいます。
友人の松田はお見合いをしに山口へ向かい、途中立ち寄った萩で殺人容疑をかけられてしまいます。

別々の場所で起きた事件が次第に絡み合って行くのですが、
別々のミステリーとしてきっちり成り立っている。
両方とも、とても面白かったです。


ミステリーを楽しむのが最大の目的ではあるのですが、
浅見光彦に魅了されたジャーナリストの浅見への言葉が、
そうそう!それを味わいたくて読んでいる!と思ったセリフ

気難しい人物を一週間で陥落させたのか…と言われ、
何て言うのか、風が吹いたみたいなものでしょうと応えた主人公に、

  「そうかもしれん。あんたは風を吹かせる極意を持っているんだな。それも爽風だ」
   (中略)しかもそれを武器にしようと思わないところがいい。

そう、途中もだし、読み終わっても、爽やかな風が吹いてるような気持ちになれる時があって
その感覚を味わいたくて読んでいる。。。

ドラマでは絶対に伝わってこない部分だと思います。


ドラマ化されて、見た目的には、作者イチオシの俳優さん2名…榎木孝明さんと中村俊介さん
…現在兄役と弟役で出ている俳優さんが合っていると思います。
ただ、見た目的には割と遠い位置にいるけれど、。。。まず背丈が絶対に足りてない!ってのもありますが(笑)
雰囲気だけは一番近かったのは、約30年前に最初に見た水谷豊さん。

とは言っても、誰がしても、どんな浅見光彦になっているか見てしまいます。

4,5年ほど前に出版されているので、図書館でも借りやすいと思います。
2冊一緒に借りて、読んでみるのも一興かと!




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マチネの終わりに 著:平野啓一郎

2017-01-17 | BOOK
図書館での予約から7ヶ月程経て届いた平野啓一郎/マチネの終わりに ←特設サイト

恋愛モノを読んだのは、たぶん7,8年ぶり。本当に昔から食指が伸びない…
なのに、新聞の書評が良かったので、借りてなら読んでみようと予約していました。

半年以上待っている間、待ちくたびれて、恋愛モノだしキャンセルしようかと何度も思いました。
読み終わって、キャンセルしなくて良かったーーー!
「恋」モノ、ではなく、「愛」モノ。とでも言えばいいのでしょうか、
書評以上に至極のストーリーでした!

内容のベースは恋愛ではあるけれど、音楽、家族、戦争、PTSD、…などが絡み合って紡がれています。

物語の2人の出会いの場面で主人公のギタリスト蒔野が語る、
 「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えているんです。
  変えられるとも言えるし、変わってしまうともいえる。過去はそれくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」
洋子と蒔野のマネージャーの噛み合わない会話に蒔野が解説でもするように語る言葉に互いに通じ合うものを感じ合う。

通じ合う2人なのに、嫉妬、、、悪意、、、独占欲、、、なんだろう、そういうものによって隔たってしまう。


作中、クラシックギターの演奏シーンが何度も出てきます。
音楽の優しさ、癒しの力、伝達力と言うのでしょうか、実際に聞こえているわけではないのに
読んでいて、そういう力をも感じました。

平野氏の作品は初めて読んだのですが、好いですね!
氏と同じく八幡西区で子供の頃を過ごしていたと言うのもあり、気になる存在でした。
日蝕でのデビューの頃から随分経つのに、氏の小説を読むのはこれが初めてで。
もっと早く読んでおくべきでした。。。これから読んでみようと思います。


タイアップCDも出されています。聴いてみたくなりました。

  【収録曲】
   第1章:出会いの長い夜
   1. ロドリーゴ:アランフェス協奏曲より II. アダージョ
   2. レノン&マッカートニー/武満徹編:イエスタデイ
   第3章:《ヴェニスに死す》症候群
   3. J.S.バッハ/福田進一編:無伴奏チェロ組曲第3番BWV1009より I. プレリュード*
   第4章:再会
   4. F.ソル:幻想曲 Op.54 bis より II. アレグロ**
   第5章:洋子の決断
   5. バリオス:大聖堂
   6. ヴィラ=ロボス:ガヴォット・ショーロ*
   7. アームストロング/鈴木大介編この素晴らしき世界*
   8. 林そよか:幸福の硬貨*
   第8章:真相
   9. ピアソラ:タンゴ組曲より II. アンダンテ、10. III. アレグロ
   第9章:マチネの終わりに
   11. ブローウェル:黒いデカメロンより I. 戦士のハープ、12. III. 恋する乙女のバラード*
   13. ブローウェル:ギター・ソナタ より III. パスキーニによるトッカータ
   ボーナストラック
   14. 林そよか:幸福の硬貨 ~洋子に捧ぐ*

   福田進一(ギター)  飯森範親指揮 ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団 (1)
   オスカー・ギリア(ギター)(4)   エドゥアルド・フェルナンデス(ギター)(9、10)

静かで、清濁を擁しつつ澄んできれいで、深くて、そんな手触りのする、本当に本当に素敵な話。
一行に感想をまとめたらこんな感じ!


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