pinのかけら

人生ってながい…

音探し

2008-07-24 | かんじうた
ある夜、私は窓から差し込む光で目が覚めて・・・
窓を開けると、まんまるの月がまぶしいくらいに輝いていて・・・

月明かりってこんなに明るいものだったかしら?
なんてきれいなんだろう。

こんなきれいな月をひとりで見ているのがもったいないような気がして
私は電話をかけた。真夜中に・・・

真夜中に、突然、「月がすごくきれいだよ!」って、突拍子もない私の電話を受けた人は、
受話器越しに窓を開ける音がして「ほんとだ。きれいだね~!」といってくれた。

同じ時間を共有し心地よい和音を奏でられていると感じ、
それが不変のものであるように思っていた、遠い昔の話・・・

同じ時間に同じ場所にいて、同じものを見ていたって、同じ気持ちでいるとは限らないことを、今はよ~く知っている。

感情が奏でる小さな音は、きっと常に鳴り響いていて、「素敵な鞄だね」とか「これって、いいよね~」とか、
そんな些細な会話の中で、ポロロンと小さな和音を作り出して・・・
そんな音を、私は常に捜し求めているような気がする。

いつでも完璧な和音を奏でられるような絶妙な距離を保つことの出来る人などいなくって、
時には不協和音になり、時にはその音さえ届かなかったりするのだけれど・・・

不特定多数のいろんな人から、小さな和音をたくさん集めて、
胸の中のオルゴールのパーツをつくり・・・
時々それを取り出して聞き入る・・・
お気に入りに入れた人々のところを廻って、音を集める。
いつのまにか定着した私の中のブログのポジション。

私はなんでブログをつけ続けているんだろう?って一晩考えて、思ったこと。

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