pinのかけら

人生ってながい…

子猫のグレちゃん

2006-08-22 | たね・はね・しっぽ
グレちゃんと最初に出逢ったのは、児童公園の朝のお散歩3日目くらい。朝からとても暑い日でした。

草むらに、おかあさん猫といっしょにうずくまっていたグレーの子猫。
私たちを見つけると、子猫だけが、えさをねだって寄ってきました。
その姿をみた私たちは言葉を失いました。
その子猫は、ほとんど骨と皮だけといっていいほど、痩せていたのです。
大きな瞳は、目やにで汚れていました。

あいにく、私たちは何も食べ物を持っていませんでした。
「ごめんね、何も持っていないんだよ」と手のひらをみせても、子猫は必死でついてきます。
あんなに痩せた体で、こんなに暑い日に、どこまでも私たちのあとを追いかけてくる子猫。
でも、息子のアレルギーがあるので猫を連れて帰るわけにもいかず、近くに食べ物を売っているお店もなく…
必死にすがってくる子猫になにもしてあげられない私たち…
おかあさん猫とはぐれたら、こんな炎天下、すぐにでも弱ってしまいそう…
「おかあさんのところに帰るんだよ!」
(そんな目でみつめないで…)とても胸が痛みました。

かなり長い間ねばっていた子猫でしたが、やっとあきらめて親猫のところに戻っていきました。
小さな後ろ姿を見送りながら(がんばるんだよ!)と心の中で声をかけていました。

次の日の朝、私が「お散歩行くよ!」と声をかけた時の子供達の支度のすばやかったこと!
とうぜん、しっかり猫にあげるつもりの餌も持っていました。

が、子猫の姿はなく…その後、旅行や台風でしばらくお散歩にいけず…
(あの子は、どうしているだろう?)と気になっていました。

台風が通り過ぎた翌朝、公園に行ってみると、あずまやにひとりのおじさんとたくさんの猫が集まっていました。
おじさんは、ここに住み着いている猫たちの世話をしているようでした。
その猫の中に…いました!グレーの子猫!!
「あ!いた!!よかった~!!」
思わず息子が近づくと、おじさんが「このコはニューフェイスなんだよ。おなかをこわしておしりがベチャベチャだったから、今洗って、目薬も差してあげたところだよ。」と教えてくれました。
あいかわらず、ガリガリの体でしたが、なんとか元気にしていたよう。

それから、朝のお散歩のテーマは「昆虫撮影」「スケッチ」&「猫観察」になりました。
ここに住み着いた猫の世話をしている人は、ほかにも何人かいるようで、猫たちは餌をもらったり、薬をもらったり、体をきれいにしてもらったり…
グレーの子猫は、「グレちゃん」という名前をつけてもらっていました。

すっかりおじさんたちになついたグレちゃんは、おじさんたちが揺らす笹の葉にじゃれて遊んでいます。体もだいぶふっくらしてきました。
これで、一安心!

あれ?そういえば、今日は、虫の写真より猫の写真ばかり撮っていたような…
夏休みの自由研究、大丈夫かなぁ…
あと10日で、子供達の夏休みも終わります。
そういえば、今日はツクツクボウシが鳴いていたなぁ…







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