昨日からアップしている「人形浄瑠璃の被り物」ですが、半端ない苦労をしました。
伝統工芸的な人形のかしらを、何も分かっていない素人のような私が作る事になるので、何もかも分からず、途方に暮れましたが、それなら、自分のできる方法で、自分なりの作り方で、文楽の人形っぽい物を作れば良いと、勝手に思う事にしました。
人間国宝みたいな方が作った物に近づく事はとうてい出来ません。
なので、妖怪の被り物の延長線上にある物として、勝手な判断で、私なりの「人形浄瑠璃」の「かしら」を作る事にしました。
このスタイロフォームを削り出した原型をクライアントから頂きましたが、加工して被れるようにしたら、かなり大きさが大きいようでした。
これはいくらなんでも大きすぎると思ったので、顔をちょっと小さくする事にしました。
一旦フェイス部分をカットして小さくなるように削り込み、髪の毛の部分も切り貼りして全体を縮小しました。
フェイス部分がだいぶ小さくなりました。
髪の毛も全体をサンドペーパーで削り、顔の部分に合うように調整しました。
再接着した後、粘土を盛り付けました。
ここまでやると、今度は「おつる」の方が大きく見えます。
こちらも同じようにフェイス部分をカットして、削った後、再接着して調整しました。
被ってみると、
これが加工後、
こちらが加工前。
写真ではあまり大きさが変わった感じがしませんが、肉眼で見るとだいぶ小さく見えました。
「おゆみ」は、この大きさで、
「おつる」も加工しました。
上の写真が加工後、
こちらが加工前。
ちょっと顔の大きさが変わったと思います。
これ以上小さくは出来なかったので、これでOKを頂き、本格的に仕上げに入りました。
目の部分には、100均で売っているハート型のサングラスの黒いレンズを切り出してはめ込みました。
汚れないようにマスキングしてあります。
ここからサンドペーパーで磨き倒し、サーフェーサーを吹き付け磨きの連続で、表面をツルツルにしました。
これからが本番です。
どうなったかは次回に続きます。
続く!
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