よろずのモノ語り(『近代建築撮影日記』別館)

近代建築以外のよろずのモノを
あまたに綴ります。

あぼナリエ 2016-2017

2016年12月24日 12時21分46秒 | カメラ・写真

※お知らせ※
テンプレートを変更しました。
写真が生える黒バックで表示もワイドになりました。
追記:黒バックでは本文を読みづらいと感じましたので
再度変更しました。 



今年もクリスマスシーズンの風物詩『あぼナリエ』を撮影しました。

今回は、一部のオールドレンズを前ピンで撮影すると出るという「バブルぼけ」に挑戦しました。

あるオールドレンズの作例で見た「バブルぼけ」は単純に丸いだけでなく、
レフレックスレンズで写したようなリング状の淵があり、シャボン玉のようでした。

そう、イルミネーションを光のシャボン玉として写そうというのです。

レンズ7本にSONY α7と各種マウントアダプターを持って撮影に出掛けました。
全て35mmフルサイズで撮影しています。

果たして、チョイスしたレンズの中にシャボン玉のように綺麗な「バブルぼけ」が出るものはあるのでしょうか?


1.SOLIGOR TELE-AUTO 1:3.5 f=200mm

ミランダカメラ製のマウント交換式レンズです。他のカメラメーカ製に比べて半段ほど明るい廉価レンズを提供していたようです。
SOLIGORはもう一本、1:2.8 f=28mmというのを持っています。
交換マウントはミノルタを付けていますが、ほかにペトリ、ニコン、M42も所有しています。

長玉なので、まずは遠くから普通に撮影。


そのままフレーミングを下げると、川面に映った灯りが絵画的で綺麗でした。


いよいよ、ピントを前ピンにして「バブルぼけ」に挑戦です。

オールドレンズの作例で見たような「バブルぼけ」にはなりませんでした。


2.XR RIKENON 1:2.8 135mm






思うようなシャボン玉状の「バブルぼけ」にはなりませんでしたが、RICOHのレンズは流石に綺麗な描写をします。


3.Takumar 1:3.5/135

M42マウントでプリセット絞りの古いレンズです。


これも綺麗に写っていますが、リング状の淵は弱いので次のレンズを試してみましょう。


4.CANON LENS 100mm 1:3.5(Ⅲ型)

Lマウントレンズの最終型です。
思うようなリング状の淵付きシャボン玉は出ませんでしたが、絞り込んでみると綺麗な10角形の絞り型ぼけが出ました。



※撮影方法による描写の違い
【通常撮影】


【前ピン 絞り 開放】


【前ピン 絞り 約f5.6】



5. CANON LENS FD 50mm 1:1.4 S.S.C.

初期のマルチコートレンズ。
明るいのが吉と出るか凶と出るか?


ぼけ過ぎてダメか・・

ピントを調整していくと・・

淵が出ました! しかし、明るいレンズの絞り開放は収差が大きく形が崩れています。


真円にならないけど綺麗だと思います。

※ピント位置による描写の違い
【通常撮影(合焦)】

明るいレンズなので周辺の収差が大きく、光が流れてしまっています。

【前ピン】

玉状にぼけます。

【後ピン(∞)】

にじんだようにぼけます。


6.Sonnar 1:2 f=50mm T

カール・ツァイス製のCマウントレンズ。名玉ですね。
※表題写真はこのレンズで撮影しました。






周辺に収差が出ますが、綺麗なシャボン玉が出ました!

そして、f4くらいに絞ると11角形の絞り型ぼけが出ます。

金平糖みたいです!


7.NIKKOR-H 1:2 f=5cm

Sマウント、黒塗装なので後期型か?




 
 



周辺に収差がありますが、理想的な淵付きシャボン玉です。

 

結果、 NIKKOR-H 1:2 f=5cm に一番綺麗な「バブルぼけ」が出ました。



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