By - gones!

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韓国旅行 3日目

2005-06-25 | 2005韓国旅行
2005.6.25(SAT)
今日はツアーにて北朝鮮との軍事境界線の土地「板門店」へ!いわゆる38度線

でも、その前に朝食へ!
ツアー集合場所に近いお店で食べるコトに。
ソルロンタンです。牛の骨や内臓でダシを取ったスープ。

白いご飯が入ってて、塩と長ネギで味をととのえて食べます。美味しい♪

さてさてツアー。
なんたって国家の軍事施設に行くわけですから
参加するにあたって色々な制約があります。

・服装はデニム地のものはアメリカの象徴ということでNG。
・上着は襟付きのものに限り、TシャツもNG。
・短いスカートやサンダルNG。
・JSA内は北朝鮮から監視されているため手を振ったり指差し行為は禁止。
・移動するときは必ず2列に整列して歩かなければならない。
・決められたところ以外は写真禁止。
・ケースやカバンは持ち歩けない。
・むやみに笑ってはいけない。

などなど。やはりそれなりに心構えが必要です。

また、このツアー、実は観光客にだけ許された特権なんです。
韓国国民は行くことさえできません。(在日の人もNG)
観光客だとしても、日本を含め許された数ヵ国の国籍の人しか行けないんだって。
ツアーガイドさんも家柄や経歴なんかを調査され許された人しかなれない…
国際情勢が絡むんですねぇ。でもいまいちピンと来ない。
平和ボケというか日本人というか…少し反省するところでもありますね。

いよいよ出発。
バスの中でガイドさんから南北分断の歴史について説明を受けます。
その間、車窓から見えるのは
川沿いに張り巡らされた有刺鉄線と所々に設置された監視小屋。

有刺鉄線には高圧電流が流れているそうです。
絶対越えられないようになってるんですね…

まず国境近くの町にある臨津閣という場所へ。
韓国の人々にはとっては、一番北朝鮮に近いところ。
ここで生き別れた家族を思い、お盆などにやってくるんだそうです。
ここにある金網にはそれぞれの思いを綴った布や紙が貼られています。

さらに、北へ向かいます。
検問所に到着。ここからは民間人統制区域となっていて
パスポートを見せないと入れません。
韓国兵が乗り込んできて、乗客全員のパスポートをチェック。
バスのトランクの中までチェックします。

数分後、国連軍のキャンプボニパス(駐屯地)に到着。
ここで板門店の歴史、注意事項などの説明を受け、誓約書に署名。
ゲストバッチをもらいます。

↑ゲストバッチ(これが左胸にしっかり付いてないと撃たれますw(゜o゜;)w)

誓約書の内容は
敵の攻撃によって死亡する可能性がある。
 訪問者の安全は約束できず、責任も負えない。

みたいなもの。

ここからは国連のバスに乗り換えます。

このバスには銃を持った兵士が乗客の監視&護衛の意味で同乗。

JSA到着です。

北と南の兵士が共同で警備をしている、まさに南北の接点がココ。
ピリピリと緊張した空気が流れます。
灰色は北朝鮮側の建物で、青色が国連軍の建物。
奥には北朝鮮の兵士がいます。


いよいよ軍事停戦委員会会議場の中です!

↑は会議場からみた外の風景。
コンクリートのラインが国境です!
小石が敷き詰めてある方が韓国、土の方が北朝鮮。
そして、この会議場の中だけ、この国境を越えて北朝鮮に入れます。
会議場の中に居られるのはおよそ10分ぐらい。
写真撮影するのがやっと。


↑この写真は北朝鮮領土から写してます。
韓国兵はみんな真っ黒なサングラスをしています。
南北の兵士間で感情的な衝突が起きないよう
視線を分からなくするためだそうです。
そして、拳を腰骨にあてた静止姿勢で一瞬たりとも微動だにせず警備。
この姿勢は、最も早く拳銃が抜ける姿勢なんだそうです。

ここで私、やっちゃいました!

警備中の兵士の視界を妨げないため、
兵士の目の前は横切ってはいけないんですが…

そうです!私、思いっきり横切ろうとしたんです!!(^^;)

微動だにしないはずの兵士がバッと手を前に出し、私の動きを防ぎました。
ちょっとしたことで一触即発という緊張の場で、

私、動くはずの無い兵士を動かしちゃったんですねぇ!

一緒に居た人は、そんな場面に出くわせてお得でしたねぇ!
(……m(。_。;)mすいません、反省してます。)

警備の都合上、見学時間が短いのは仕方ないようです。
観光地じゃ無いんだもんね。

バスに乗り込み、次は第3警備所へ向かいます。
北朝鮮を見渡せるポイント。

一見、のどかな風景なんですけどね、
地面には世界でも1・2を争うほどの数の地雷が埋まっているそうです。

バスの中からは、異様な数の鳥たちを見かけました。
この鳥たちにとってココは人間が来ない野生の天国。
鳥たちには北も南も関係ないんですね。
「イムジン河」の歌詞を思い出しました。

韓国と朝鮮を結ぶ、通称「帰らざる橋」

朝鮮戦争後の捕虜交換の際、この橋の上で
南に行くか北に行くかを自分で選び、
選択後はそこから2度と後には戻れなかった事から
このように呼ばれるようになりました。

これでツアー終了です。

(絵で描くとこんなにかわいいのにね…)
戦争によって作られた深い傷跡を目の当たりにしました。
隣の国なのに、1歩たりとも踏み込めず、交流を持つ事すら許されない。
日本に居ては絶対に感じられない現実を
今回、このツアーで深く考えることが出来ました。

さて、ソウルに戻ってきて夕食へ♪サムギョッサルです。

豚肉の脂身と赤身が3つの層になった部分。
焼くときに脂身から脂肪がほとんど抜け、香ばしい風味で、お肉はカリカリ。
バイトらしき若いお兄ちゃんたちが小さく切り分けてくれます。
そのお兄ちゃんがレジで1から10まで日本語で数えてくれたので、
「次は?」とちょっと意地悪な質問を(^-^)♪
しばらく考えて「……ジユウイチ…ジユウニ。」おぉ!すごいっ!

フラフラと夜の明洞(ミョンドン)を散歩しながら帰りました。
明日、帰国です(><、)
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