黒猫のつぶやき

法科大学院問題やその他の法律問題,資格,時事問題などについて日々つぶやいています。かなりの辛口ブログです。

黒毛和牛上塩タン焼680円(7)

2008-09-15 02:24:59 | 芸能
(前回からつづく) 「それについてご説明する前に、一つお知らせしておくことがあります。昨晩、久し振りに大規模な閉鎖空間と『神人』が発生しました」  古泉がハーフスマイルをやめ、急に真剣な顔になった。閉鎖空間と神人? あのハルヒが不機嫌になったりすると出現するやつか。 「そうです。そして、昨晩現れた神人は、暴れ方が尋常ではありませんでした。まるでダンスを踊るような感じで、派手に建築物を壊して回って . . . 本文を読む

黒毛和牛上塩タン焼680円(6)

2008-09-15 02:16:27 | 芸能
(前回からつづく)  疲れ切った俺は、直ちに帰途につく気力もなく、たまたま講堂にあったパイプ椅子に腰掛けて、しばらくぐったりとしていたが、気付いたらメイド姿の朝比奈さんが、水とおしぼりを持ってきてくれた。  朝比奈さんは心配そうな顔をして、俺に問いかけてきた。 「キョンくん、大丈夫ですかぁ?」  大丈夫ですよ、と俺が答えて、朝比奈さんから受け取った水をがぶ飲みし、おしぼりで顔を拭いていると、朝比 . . . 本文を読む

黒毛和牛上塩タン焼680円(5)

2008-09-15 02:12:55 | 芸能
(前回からつづく)  そして、9回目を歌い終わった後、思いっきり興奮したハルヒがこう叫んだ。 「次、ラスト10回目! 『恋のミクル伝説』宇宙最終決戦バージョンで締めるわよ!」  宇宙最終決戦バージョン? 何だそれ、と俺が思った瞬間、またも周囲の光景が変わった。今度の風景は、周囲にたくさんの惑星や隕石の類が浮いている宇宙空間で、床もなくなり、俺達は宇宙空間の中に浮いているという、何とも非現実的な光 . . . 本文を読む

黒毛和牛上塩タン焼680円(4)

2008-09-15 02:10:33 | 芸能
(前回からつづく)  そうこうしているうちに、教室の中に長門が入ってきた。ただし、いつものセーラー服プラスカーディガン姿ではなく、その上に黒いトンガリ帽子と黒マントを身につけている。映画の撮影時に着ていた、あの魔女ルックだ。それと、手にエプロンと赤いウサ耳、そして星付きのステッキを抱えている。  その異様な姿に、観衆たちも思わず道を開ける。長門はいつもの無表情のまま、その中をしずしずと歩いてきて . . . 本文を読む

黒毛和牛上塩タン焼680円(3)

2008-09-15 02:06:02 | 芸能
(前回からつづく)  その日の部室。ドアをノックすると朝比奈さんの「はぁい」という声が聞こえた。昨日と同じく、部室にいたのは朝比奈さん、古泉、そして長門の三人。長門が本を読みながら例の歌を口ずさんでいるのも同じだった。ただ、昨日は気付かなかったが、最初に俺が二人きりの部室で聴いた長門の歌に比べると、歌声にほのかな情感がこもっているように感じた。  俺がテーブルに腰掛けると、古泉がいつものハーフス . . . 本文を読む

黒毛和牛上塩タン焼680円(2)

2008-09-15 01:59:31 | 芸能
(前回からのつづき)  異変はその次の日に起こっていた。  作詩・作曲者当人でさえ「高校時代にはこんなの本気で書いてたのね」などと述懐しているらしいあの曲のどこがあの無口仕様の対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースとやらの心の琴線に触れたのかは定かでないが、次の日から長門は、登下校の間にも、休み時間の教室でも、放課後の部室で読書をしている間にも、『黒毛和牛上塩タン焼680円』を . . . 本文を読む

黒毛和牛上塩タン焼680円(1)

2008-09-15 01:55:22 | 芸能
 黒猫が、特に病気で動けなくなってから、『涼宮ハルヒの憂鬱』という作品にはまっていることは以前書きましたが、先月くらいから、思い付いたことを適当に書き留めているうちに、何かおかしな私小説が出来上がってしまいました。  あまりにもくだらない内容なので、個人的にはあまり公表するのは気が進まないのですが、先月くらいから黒猫になにかと指示をしてくるおかしな命令電波が、早くこれを公表しろとうるさいので、一応 . . . 本文を読む