山間地
三時を過ぎれば
陽が沈む
夕焼けの色を
十五で知る
新宿の
隣家とくっつくアパートの
いつ朝は来るのかという
田舎の妹
寺山に
父に似てるを
毛嫌いし
似た歌を詠み
三十三回忌
欲しいということさえも
知らず生き
すべて我慢であることを知る