黒百合平を出発。
ここからは岩との戦いである。
岩を除け倒木を除けまた積もった雪に足を取られながら進む。
登ったり降りたりの連続で足腰が悲鳴を上げている。
こんな事を繰り返しながら天狗岳の頂上を目指す。
「またかよ」
目の前に立ちはだかるこの岩をぬって登らなければならない。
約30分間。
この様な場面の連続。
やっとの思いで中山峠に到着する。
中山峠からは尾根づたいに東天狗岳を目指す。
さて地形図はこの様になっている。
やっと行程の2/3程度である。
渋の湯から東天狗岳の黒塗りのルートである。
クリックすれば大きくなります。
中山峠を越すと森林限界に近ずく。
森林限界とは今までは高い木が中心であった。
高い木がなくなりハイマツの様な低木樹になってくる。
この頃になると足腰は疲労限界に達している。
クリックすれば大きくなります。
目の前に天狗岳が見える。
天狗の鼻の頂の下には30mを越える雪渓。
その下は崖。
ムッムッムッ
ジェッジェッジェッ
ここを登る
とっその時。
突然やってきたものがあった。
両脚の脚のもも肉。
一番美味しい所の肉である。
その筋肉が突然痛みと共に突っ張る。
それも両脚である。
イタッタッタッ
その前から違和感があり荷物を分散して持ってもらっていたのだが...。
来るものが来てしまったと言うところだろうか
立って脚を曲げようとしても曲がらない。
自分の脳で「脚よ曲がれ」と命令してもその命令に脚が従わないのである。
筋肉は固くなり曲げる事も座る事も出来ない。
それも両脚である。
爆走モード突入である。
そこでストレッチをしてもらい筋肉を伸ばしてもらう。
一時期はそれで良くなったように思っても又同じ事が起きる。
その引きつった筋肉を揉みほぐしてもらいながらその雪渓に挑む。
恐る恐る一歩づつ滑りやすくなっている雪渓を登り始める。
当然脚はガクガク。
また引きつらないようにと願いながら進む。
と...。
低木の目の前にオオルリが留まる。
足場が悪いとこにもって来て野鳥のオオルリである。
そこで写真を撮ろうと思ってもなかなかファインダーのなかに入ってくれない。
やっと撮ったと思ったが。
撮った写真は木の陰に隠れていて良く見えない。
そんな光景を見ながら雪渓を登りきった。
その雪渓を登りきると又ゴロタの多い登山道である。
またまた脚の筋肉が暴走モードに突入。
ジェッジェッジェッ
動かない
というより動けない。
暫くすると治まるが歩くとまた暴走する。
天狗の鼻まで距離で200m。
天狗岳頂上まで約1kmの場所である。
あと一息である。
地図で示した☆印の所である。
これ以上迷惑かける訳にはいかない。
ここで暫く休憩しているから天狗の頂上まで行って来てと二人にお願い。
この場所でリタイヤすることに決める。
その場所より見える雄大な景色。
稲子岳の絶壁と佐久平の街並み遠くに浮かぶ浅間山がきれいである。
クリックすれば大きくなります。
脚は相変わらずの暴走モード突入。
どんな格好をしても治まらない。
「山を甘く見てはいかんぜよ」
全くその通りである。
稲子岳と浅間山
頭の中である考えがよぎる。
もしこの暴走モードが長く続くようならヘリコプターをチャーターしなければ...。
帰りの道は大丈夫だろうか...
などなど。
眼下には登って来た黒百合ヒュッテとスリバチ池が一望。
霧が出てきたようである。
普通なら中山峠から天狗頂上まで2時間程度。
それがもう倍以上の時間が経っている。
クリックすれば大きくなります。
30分程して二人が天狗を制覇して戻ってくる。
さて歩けるだろうか。
恐る恐る立って歩くがつった筋肉が痛い。
...が歩けないほどではない。
足元や周りはシャクナゲの群落。
高地での植生である。
さぁ、それでは下山。
時間は11時半を回っている。
と前に立ちはだかる岩石の山と雪渓。
それを一歩ずつ慎重に足を運ぶ。
脚は痛いが暴走モードでは無い。
登るときと下る時の脚の筋肉は違うところが作用するのであろうか
暴走モードは無くなりつつある。
ただ足元を見ながら下り続けるのであった。
疲れが絶頂に達し始めている。
口数も少なくなって来ている。
約2時間をかけて黒百合ヒュッテにやっとのことで辿り着く。
そこでインスタントラーメンを頂き遅めのお昼。
その美味しかった事。
平地では味わえられない味である。
また、贅沢にもドリップバッグ・コーヒー。
この味も抜群である。
もう写真を撮る元気さえも失われつつある。
さて、ここから麓の渋の湯登山道入り口まで2時間。
現在2時半である。
休むと筋肉が冷えて歩き始めが辛い。
余裕を見て到着5時で時間を組んでくれる。
登ってきた時と同じ道を帰るのだが下りは大変である。
足元が滑る。
岩の上と残雪にストックを刺しながら下る。
当然の事ながら登り以上に疲れる。
足の筋肉はパンパン
でもまだ暴走モードには入っていない。
みんな疲れがたまって来ているため口数は少なくなっている。
渋の湯・唐沢鉱泉分岐まで到着。
ここまでの道のりが残雪と岩場の連続で大変であった。
渋の湯への山道は岩場はあるものの雪がない分だけは歩きやすい。
足を引きずりながら疲労困憊の身体をただ精神力だけで進める。
4時40分。
やっとの思いで登山口入口にたどり着いたのであった。
さて、それからにゅーよーく・たいむす。
早い話が汗びっしょりの身体を温泉でゆっくり労わろうと...。
ここ奥蓼科温泉卿の辰野館。
単純酸性冷鉱泉であるもののph2.9の超酸性。
入浴後3日から1週間は身体に沁み付いた硫黄のにおいが消えない冷泉である。
ただ、日帰り温泉であるにも関わらず1500円と値段もいい。
その冷泉に30分程身体を沈め筋肉の痛みを鎮めたのである。
帰宅が7時。
さて、打ち上げをしなくてはこの登山も終わらない。
近くの居酒屋へ行き11時半まで反省会。
長い一日が終わるのであった。
ここからは岩との戦いである。
岩を除け倒木を除けまた積もった雪に足を取られながら進む。
登ったり降りたりの連続で足腰が悲鳴を上げている。
こんな事を繰り返しながら天狗岳の頂上を目指す。
「またかよ」
目の前に立ちはだかるこの岩をぬって登らなければならない。
約30分間。
この様な場面の連続。
やっとの思いで中山峠に到着する。
中山峠からは尾根づたいに東天狗岳を目指す。
さて地形図はこの様になっている。
やっと行程の2/3程度である。
渋の湯から東天狗岳の黒塗りのルートである。
クリックすれば大きくなります。
中山峠を越すと森林限界に近ずく。
森林限界とは今までは高い木が中心であった。
高い木がなくなりハイマツの様な低木樹になってくる。
この頃になると足腰は疲労限界に達している。
クリックすれば大きくなります。
目の前に天狗岳が見える。
天狗の鼻の頂の下には30mを越える雪渓。
その下は崖。
ムッムッムッ
ジェッジェッジェッ
ここを登る
とっその時。
突然やってきたものがあった。
両脚の脚のもも肉。
一番美味しい所の肉である。
その筋肉が突然痛みと共に突っ張る。
それも両脚である。
イタッタッタッ
その前から違和感があり荷物を分散して持ってもらっていたのだが...。
来るものが来てしまったと言うところだろうか
立って脚を曲げようとしても曲がらない。
自分の脳で「脚よ曲がれ」と命令してもその命令に脚が従わないのである。
筋肉は固くなり曲げる事も座る事も出来ない。
それも両脚である。
爆走モード突入である。
そこでストレッチをしてもらい筋肉を伸ばしてもらう。
一時期はそれで良くなったように思っても又同じ事が起きる。
その引きつった筋肉を揉みほぐしてもらいながらその雪渓に挑む。
恐る恐る一歩づつ滑りやすくなっている雪渓を登り始める。
当然脚はガクガク。
また引きつらないようにと願いながら進む。
と...。
低木の目の前にオオルリが留まる。
足場が悪いとこにもって来て野鳥のオオルリである。
そこで写真を撮ろうと思ってもなかなかファインダーのなかに入ってくれない。
やっと撮ったと思ったが。
撮った写真は木の陰に隠れていて良く見えない。
そんな光景を見ながら雪渓を登りきった。
その雪渓を登りきると又ゴロタの多い登山道である。
またまた脚の筋肉が暴走モードに突入。
ジェッジェッジェッ
動かない
というより動けない。
暫くすると治まるが歩くとまた暴走する。
天狗の鼻まで距離で200m。
天狗岳頂上まで約1kmの場所である。
あと一息である。
地図で示した☆印の所である。
これ以上迷惑かける訳にはいかない。
ここで暫く休憩しているから天狗の頂上まで行って来てと二人にお願い。
この場所でリタイヤすることに決める。
その場所より見える雄大な景色。
稲子岳の絶壁と佐久平の街並み遠くに浮かぶ浅間山がきれいである。
クリックすれば大きくなります。
脚は相変わらずの暴走モード突入。
どんな格好をしても治まらない。
「山を甘く見てはいかんぜよ」
全くその通りである。
稲子岳と浅間山
頭の中である考えがよぎる。
もしこの暴走モードが長く続くようならヘリコプターをチャーターしなければ...。
帰りの道は大丈夫だろうか...
などなど。
眼下には登って来た黒百合ヒュッテとスリバチ池が一望。
霧が出てきたようである。
普通なら中山峠から天狗頂上まで2時間程度。
それがもう倍以上の時間が経っている。
クリックすれば大きくなります。
30分程して二人が天狗を制覇して戻ってくる。
さて歩けるだろうか。
恐る恐る立って歩くがつった筋肉が痛い。
...が歩けないほどではない。
足元や周りはシャクナゲの群落。
高地での植生である。
さぁ、それでは下山。
時間は11時半を回っている。
と前に立ちはだかる岩石の山と雪渓。
それを一歩ずつ慎重に足を運ぶ。
脚は痛いが暴走モードでは無い。
登るときと下る時の脚の筋肉は違うところが作用するのであろうか
暴走モードは無くなりつつある。
ただ足元を見ながら下り続けるのであった。
疲れが絶頂に達し始めている。
口数も少なくなって来ている。
約2時間をかけて黒百合ヒュッテにやっとのことで辿り着く。
そこでインスタントラーメンを頂き遅めのお昼。
その美味しかった事。
平地では味わえられない味である。
また、贅沢にもドリップバッグ・コーヒー。
この味も抜群である。
もう写真を撮る元気さえも失われつつある。
さて、ここから麓の渋の湯登山道入り口まで2時間。
現在2時半である。
休むと筋肉が冷えて歩き始めが辛い。
余裕を見て到着5時で時間を組んでくれる。
登ってきた時と同じ道を帰るのだが下りは大変である。
足元が滑る。
岩の上と残雪にストックを刺しながら下る。
当然の事ながら登り以上に疲れる。
足の筋肉はパンパン
でもまだ暴走モードには入っていない。
みんな疲れがたまって来ているため口数は少なくなっている。
渋の湯・唐沢鉱泉分岐まで到着。
ここまでの道のりが残雪と岩場の連続で大変であった。
渋の湯への山道は岩場はあるものの雪がない分だけは歩きやすい。
足を引きずりながら疲労困憊の身体をただ精神力だけで進める。
4時40分。
やっとの思いで登山口入口にたどり着いたのであった。
さて、それからにゅーよーく・たいむす。
早い話が汗びっしょりの身体を温泉でゆっくり労わろうと...。
ここ奥蓼科温泉卿の辰野館。
単純酸性冷鉱泉であるもののph2.9の超酸性。
入浴後3日から1週間は身体に沁み付いた硫黄のにおいが消えない冷泉である。
ただ、日帰り温泉であるにも関わらず1500円と値段もいい。
その冷泉に30分程身体を沈め筋肉の痛みを鎮めたのである。
帰宅が7時。
さて、打ち上げをしなくてはこの登山も終わらない。
近くの居酒屋へ行き11時半まで反省会。
長い一日が終わるのであった。
見えているのになかなか着かないし。
残雪や苔に悩まされながらも、
周りの景色は最高でしょうね。
下山してからの温泉も…
居酒屋の反省会も格別ですね。
私は体力がなさすぎなので、
この景色だけで満足です
とはいえ、健康のためにも、
平地のウォーキングから
チャレンジしないといけませんね。
地図を探って居ると色々な地名に出会って自分のとおた道の奥は岩山でとつくづく思いました。
標識は有っても道が無い 道と言われても雪渓であるやっぱり磁石は必要と思いました。
筋肉痛足が攣る 時たま経験が有りますがそんな生半可で無いのが伝わって矢張り最悪は考える必要を
ニュースでは無く実感が伝って来ました。
信玄時代の戦いはそんな山の中で行われて居たのかと道無き道の岩場ですね 観光で信玄神社には寄った事も有りますが 其処では想像つきませんですね。
少しのリタイアは勲章で 無事に帰れて良かったですね でも不思議ですね 人間は如何して山に登るのかと 登山家は山が有るからと言われて居ますが
後はゆっくり体調の回復ですが 良く成るとまた気持ちが動くのでしょうね。
久し振りの本格登山。
すぐそこに見えているのに行くまでには岩あり雪渓ありでなかなか着きませんね。
自然が相手ですから容赦がないです。
体力を付けるために20kmを5kg程を背負い2回歩いたり、毎日6kmを歩いたりしていましたがそんな柔なトレーニングでは歯が立ちませんでした。
景色は最高。
鳥の目線で景色を眺める事が出来ます。
この景色と汗がサッと引く涼しい風に惹かれて登山するのでしょう。
それでも高山の醍醐味を存分に味わう事が出来ました。
高い山でなくてもいいですが体力を付けること、そして何よりも歩く事は健康を維持していくためにも必要なのでしょうね。
気持ばかり若くても体力のなさに痛感した一日でした。
いつまでも若いと思ってチャレンジしたのですが加齢している分だけは体力が落ちている事を痛感しました。
トレーニングを2カ月近く続けてきたのですが平地と岩山の違い、筋肉の使う頻度が全然違います。
数年前に登った記憶で物を考えてもそんなに生易しいものではありませんでした。
まさか足が攣ってリタイヤするとは思いませんでした。
無理をすれば頂上に登れたのですが帰りの事を考えたら途中で引き返す勇気が必要と思い無理をしませんでした。
足が攣り動く事も出来なかった時にはどうなるのかと思いましたが30分程その地点で休んだことで復活したと思います。
山は色んな事を考えて登らないと大変な事になりますね。
今日は大分筋肉痛も治まって来ました。
機会があったらまた行って見たいですね。
荷物を背負わずに歩いても大変そうなところですね。
とても魅力的ではありますが、私は8039fujisannさんのブログで充分。。。
オオルリはこんな高いところにいるのですね。
ハイマツクラスの高地にはなぜシャクナゲが多いのでしょう?
私はハイキングどまりですが頑張ります!
2000mを越す高山になると常識では考えられないような岩や残雪があります。
時期もまだ早く高山植物は咲いていませんでしたがシャクナゲが固い蕾を持っていました。
森林限界を超えるとはい松が岩の間から顔を出しています。
まさか最初はオオルリとは思いませんでしたが囀りを聞いて良く見ると瑠璃色の羽根を持ったオオルリでした。
山はなんと言っても鳥目線で景色を楽しめる所。
楽しみながらゆっくりと登れる所が良いですね。